2015:JFL:前期15節:H:vsヴァンラーレ八戸「勝利の方程式」その3

4-3:勝利の方程式part3(選手構成を考えた勝利の方程式)

前線にパターン2とパターン3の選手を残し、個の力で、得点を奪う。
後ろは、パターン2とパターン3の選手を要所に入れて、パターン1との選手と連動して、数で対抗する。

具体的に説明すれば、GK(ゴールキーパー)の1似鳥 康太(ポテンシャルは高いが、現状実力不足)と、21木和田 匡(バランスが取れているが、総合的に見れば実力不足)というJFLレベルに達していない実力不足な二人を補う戦術を前提にする必要がある。
守備時には、人数をしっかり数をかけて、シュートコースを限定しなければ行けない。
裏へのボールやハイボール処理といった判断の正確さや速さといった経験が必要なプレーを避けるべく、ロングパスなどを跳ね返せる空中戦の強い選手を最低でも二人入れないといけない。
この試合では、5宮田 直樹と13宮本 樹明。
特に13宮本 樹明は、がつがつ潰しに行けるマンマークを得意ともしており、非常に頼れるCBである。
5宮田 直樹もボール奪取力やビルトアップの力にも優れ、ラインコントロールをする守備の要であり、ゲームキャプテンというチームの根となる選手である。
6寄特 直人は、前線に素早く正確な縦パスを通せる、技術のあるDFであり、縦に速いサッカーに必要な選手である。

中盤も技術のあるパサーのカルテットを揃える事で、前線へ正確なパスを配給する。
3田中 雄樹は、正確なクロスやパスが持ち味で、面白いクロスやパスを入れる事が出来る。
10加藤 健人は、展開力や楔形パスを入れるだけではなく、攻撃に厚みをもたらす、オーバーラップが持ち味。
28幡野 貴紀は、チーム屈指のテクニックからのボールキープや繋ぎで、局面を打開する事が可能。
14千布 一輝は、パスセンスに優れ、近くの選手とのパス交換から崩すという連動性に優れる選手。
この4選手は、守備力は、そこまで高くないが、チャンス以外ではあまり上がらず、守備意識を高く持ち、カウンターの始点としてのプレーを基本方針として戦う。

前線は、岡山の誇る3選手のみを基本とする攻撃で、ゴールに迫る。
15小林 秀征は、スピードがあり、パス精度という基本的部分がまだまだであるチームにおいて、重宝されるパスの受け手。
スピードがあるので、アバウトなボールでも繋がったり、対応する対戦相手の守備選手へプレッシャーをかける事ができる。
裏一発という狙いもあり、多くの決定機に顔を出すだけではなく、自らポストプレーで、チャンスメークも出来る。
16藤岡 浩介は、テクニックがあるだけではなく、多彩なシュートパターンを持っており、攻撃で違いを見せる事ができる。
9上條 宏晃は、献身的な動きと、我武者羅に走る運動量、視野の広さ。
こういったメンタルの部分で、攻撃を牽引する。

こうして、前線と中盤、最終ラインの役割を明確にする事で、チームとして勝利の形が見えてくる。

この試合では、これでは、勝てなければ仕方ないという理想的な戦い方が出来ていた。
15小林 秀征が攻撃の軸となり、28幡野 貴紀が繋ぎ役となり、5宮田 直樹が守備の要という太いセンターライン(GKはまだまだだが)を構築する事が、出来ていた。

4-4:勝利の方程式Part4(今後の課題)

GK

二人ともまだまだ実力不足だが、経験を積んで行く中での成長に期待するしかない。
現状出来る事は、チームで実力不足を補い、自信を少しずつ付かせていくこと。
程よい自信は、成長にも繋がる。

DF

5宮田 直樹と13宮本 樹明、6寄特 直人の組み合わせに一定の手応え。
4板野 圭竜という高さを持った選手と6寄特 直人のテクニック。
どちらを重視するかは、要検討。
6寄特 直人以外の選手は、パス精度の向上が、必須。
そこが上がってくれば、15小林 秀征により効果的なパスを出すことが出来、多くのチャンス演出に繋がる。

MF

1対1での守備や球際での守備。
守備で優位に立ち、そこから得意のパスを活かす攻撃に繋げれるか。
パスだけではなく、得点に絡む動きが出来るかもポイント。
個別に言えば、3田中 雄樹は、シュート意識が低さ。
14千布 一輝もWBとしては、まだまだ経験不足で、フリーランの質や量に影響するスタミナに課題。
10加藤 健人は、プレーの正確性の向上。
28幡野 貴紀は、スタミナ。

FW

岡山N屈指の選手が揃う。
後は、最後まで如何に持っていくか。
そこに尽きる。
これで決まらなければ、仕方ないというぐらい効果的で攻守のバランスの良さに繋がっている。
質は高いものを持っているだけに連携や冷静さというメンタル的な部分に課題を残す。

その4に続く。

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