2015:J2:22節:H:vsV・ファーレン長崎「柔軟性に欠く采配」その3

3-3:守備固めするケースが許される場合とは

実は、京都戦はまだ許される。
2点差あり、試合も終盤だったからである。
対して、この試合は、後半頭から守りに入るには、早過ぎた。
また、もう一つ考えるべきは、CBの二人の特性を考えるべきだったと言える。
39篠原 弘次郎と6竹田 忠嗣は、空中戦に弱く引いて守る場合には、持ち味を発揮できない。
そう考えると単純に守るに入り方には、工夫の余地がある。
彼らは、どちらかと言えば、攻撃的CBであり、追加点を狙えるカウンターの形を残す守備固め。
これを確立すべきであるだろう。
後期3節・4節の試合でのネクストは、この形が確立され、面白いサッカーが出来る様になった。
トップチームは、ここまでずっと攻撃面での課題が多かった。
その辺り、この試合の采配が、今季の序盤戦を象徴する試合となった。

3-4:検討すべき4バック

トレスボランチで、代表的な4-3-2-1というツリーシステム。
中央の守備を固めるイタリアチックなシステムである。
これならば前線に3枚残せて、状況によって、サイドに開いたピッチを広く使ったカウンターできる。
サイドの守備の位置が下がるので、アーリークロスの入る確率があるが、浅い位置からのクロスは中央に集まり易く、35岩政 大樹の高さを活かせる。
ベンチに5植田 龍二郎や4近藤 徹志がいる場合には、中央の高さを上げるという選手の交代の選択肢もある。
WBを前線に組み込み、SBには左右のCBを回す。
こうすれば、高い守備力を誇り、前線でハードワーク系WB(25田所 諒と21加地 亮)でもスピード系WB(15三村 真と26田中 奏一)を活かす事も出来る。
こういった型に捕らわれない柔軟性。
こういったものが、長澤 徹監督にはない。
悪く言えば頑固であり、良く言えば芯が強い。
これが、どう運ぶのか。
王道の指導者であるが、この試合に関して言えば、それが悪い方向に働いた試合と言える。
守り切るサッカーも評価されるべきではあるが、試合状況やチーム状況に応じた柔軟な采配及び、チーム作りにも期待したい。

4、満足度

1点(10点満点)

実力差で一方的な展開になったのなら分かる。
しかし、19片山 瑛一の負傷というアクシデントがあったからと言ってもこの試合に関しては、監督の采配が勝ちきれなかった最大の要因である。
カウンターが、実力差で出来なかったという訳ではなく、選手を活かし切れず、流れを明け渡した。
これは、事実であり、多くの方が不満に感じた事でだろう。
そういった意味で、引き分けであるが、満足度を1点とさせて頂きました。

岡山から世界へ 
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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