2012年ファジアーノ岡山総括(総合編)その2「総決算」
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杉野雅昭
2012年12月29日 21:35 visibility160
1、前書き
いよいよ最後となりました。
全ての要素を絡めて語って行きたいと思います。
ファジアーノ岡山の2012年シーズンの全てがここにある。
というぐらいの内容になる様に頑張ります。
それでは、宜しくお願いします。
2、2012年のサッカーとは?
やや守備に寄った全員守備と全員攻撃を体現した運動量をベースとしたパスサッカー。
長いですが、一言でまとめるとこれになります。
守備で象徴的なのが、セットプレイ時に全員で守るゾーンディフェンス。
3バックだが、守備時には、5バックになる。
攻撃で象徴的なのが、GK以外の全員で、繋いだゴールがある。
細かいパス交換やサイドチェンジが多く、強引なドリブルが少ない。
これが、今季の特徴ではないかと思います。
3、2011年と比べて良くなった点
3バックを導入した昨季と比べて監督を含めたチーム1人1人が、3バックを戦術を理解してそれを体現出来たシーズンではないかと思います。
ポジショニングや連携の部分で、大分良くなりました。
昨季と比べてファールが減ったのも連携のミス等による隙が少なく、危険な場面をあまり作られなかったという事も言えると思います。
4、補強の成果
的確な補強も昨季より魅力的サッカーが出来た要因かと思います。
状況にもよりますが、補強の成功は、補強した選手が全員活躍する必要は無く、1人活躍するだけでも個人的に成功だと思っています。
今季は、主力流出が少なかったので、新たな選手が活躍した事で、大いに躍進する事が出来た。
1中林と20川又の活躍は大きかったですし、17服部の加入も25田所の成長に繋がりました。
出来れば来季もそういったシーズンで、あって欲しいですね。
5、J1の壁
今季初めて※訂正:J1のチーム→J2降格の無い生粋のJ1チーム※と試合が出来ました。
名古屋グランパスとの試合。
非常に刺激的でした。
岡山のサッカーが、J1の強豪チーム通用する部分があると感じた2ゴールでした。
これは、選手の自信になったと思いますし、来季に繋がると思います。
一方で、J2で、通用した守備がJ1の名古屋には、個人技で、破られてしまった点。
ここが、J2とJ1の壁と感じた。
ただ、人数をかけて守るだけで破れない。
J1は、恐ろしい所だし、選手の個の力をあげて、その壁を破れる様に育成と補強を進めて行って欲しい。
J1は、近い様で遠いし、遠い様で近い。
今季8位という結果を考えても来季も決して手の届かない所ではないと思います。
だからこそしっかりストーブリーグを戦い万全の状態で、J1昇格に向けて頑張って欲しい。
6、昇格争い出来た喜び
プレーオフ制度導入のおかげで、8位という結果でしたが、終盤戦まで昇格争いする事が出来た。
サポーターとしては、応援のし甲斐があったと思いますが、一方で、選手は、大事な試合で、尽く落としてしまった。
そのため、7位以上に上がれなかったのは、反省材料。
ただ、今季の守備力を維持し、来季得点をもっと出来るようになれば、十分6位以上は可能。
どんな試合でも自分達のサッカーを出来るか来季は、注目したい。
7、前後半で出来の差
今季は、前半と後半で、別のチームとなる事が多かった。
前半かなり良い内容でリードして後半に向かう。
後半に入ると一方的に攻められるという試合が多かった。
やっぱり、攻守で前から攻勢に出て来るチームに対して、どうしても受け身になる事が多かった。
この辺り試合展開によってはありだと思うが、少しでも長い時間主導権を握って追加点を奪える試合を増やしていかないと勝てる試合も落としかねない。
もう少し、カウンターの回数と質を向上させて、そういった展開を逆に活かせるチームになって欲しい。
8、怪我
ベンチ入りメンバーが、怪我で足りないという状況に陥った時期があった。
少数精鋭の体制なので、仕方ないと言えば仕方ないが、何人か怪我が多い選手が居た事がネックとなった。
この辺り少数精鋭で行けば、広島時代の17服部の様な鉄人と呼ばれる様な丈夫な選手の獲得を目指すのが、一つの方針としてありだと思います。
とはいえ人数が多くても運が悪ければ、こういった状況に陥る事もあると思いますし、そういった状況下でも勝たないといけない。
しかし、今季は、勝てなかった。
そう考えると1人1人が、戦力として活躍出来るチームに来季は、なって欲しい。
より少数精鋭色を強めてより上を目指して欲しい。
8、総括
攻撃:50点
守備:90点
連携:60点
組織力:70点
メンタル:60点
総合:65点
簡単に採点するとこんな感じでしょうかね。
攻撃は、20川又以外の選手の得点力不足が響いたシーズンでしたね。
もう少し攻撃意識を高めても良いと思います。
守備に関しては、被シュートが多かったり、個の力の部分で改善点があるのと失点の少なさが2番目という事で、まだ上があるので、90点としました。
連携に関しては、かなり向上したのではないかと。
攻撃のアイデアもそうですし、守備での連動性も高く機能していたと思います。
組織力に関しては、かなり熟成度を感じました。
34田中の動きと2沢口の動きとかを考えてもやっぱり凄い差がありました。
そう考えるとメンバーが、昨季と比べてあまり変わらなかったので、やりやすかったのかと思います。
メンタルに関しては、長い間好調を維持出来ず、連勝が3で止まる事が多く、波にイマイチ乗れなかった。
以上を総合的に考えれば、監督、選手共にチームとしてまだまだ未熟だと感じた。
来季は、より成長したチームを目にしたい。
そして、来季こそは、6位以上の成績を残して、J1に昇格しよう!!
岡山から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭
まだまだ未熟なので、おかしい点があるかもしれないので、反対意見歓迎ですし、間違いなどありましたらご指摘などのコメント宜しくお願いします。
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