2015:天皇杯:決勝:浦和レッズvsガンバ大阪「浦和の猛攻を防ぎG大阪が今季初タイトルで2015年シーズン終了」その2
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杉野雅昭
2016年01月01日 22:42 visibility85
2、戦評
1stステージ優勝しながらチャンピョンシップでG大阪に敗れて、リベンジに燃える浦和。
一方、様々な大会で、良い所まで行くもタイトルの無くタイトルに飢えるG大阪。
試合は、開始当初から39宇佐美 貴史が、ドリブルで決定機を2度作るもいずれも得点に繋がらなかった。
それでも右サイドから11倉田 秋の一本の裏へパスで、抜け出した9パトリックが冷静に決めて、G大阪先制。
しかし、浦和もサイド攻撃から7梅崎 司がクロス入れて、20李 忠成が、ヘッドもポストバーに当たるもその毀れ球を30興梠 慎三押し込んで、同点。
そのまま浦和が、主導権を握りながらも1-1で、前半終了。
後半に入っても浦和ペースで進むも1本目のCKを7遠藤 保仁が蹴り、9パトリックが5槙野 智章のマークを振り切り、フリーで決めてG大阪勝ち越し。
その後も浦和が、サイド攻撃とセットプレーで、G大阪ゴールに迫るもギリギリのところで、G大阪が凌ぐ。
G大阪もカウンターで、決定機を何度か作るも突き放せず、最後まで分からない展開が続く。
最後の最後で、G大阪の選手がペナルティエリア内で空振りし、5槙野 智章とGK1東口 順昭の1対1となるが、1東口 順昭が、体を投げ出して防いだ。
最後まで浦和の猛攻を受けるも同点ゴールを許さず、G大阪が、天皇杯を制した。
3、試合評
3-1:攻守のバランスを重視し虎視眈々と勝機を狙う
G大阪は、豊富な運動量をベースとした守備で、しっかりスペースを埋める守備をしている。
7遠藤 保仁と相方に守備能力の高い選手を配置する事で、攻守のバランスを保つ。
攻撃では、前の4枚の攻撃時に29パトリックの高さと速さ、39宇佐美 貴史の技術、11倉田 秋と13阿部 浩之の走力。
更に守備を固めて一撃に拘るサッカーをしている。
量より質を優先する事で、少ない決定機を決めるというインテリジェンスの高い現実的なサッカーである。
勿論、守備時には、各個性を総動員して、ハイプレスを敢行している。
不得意なプレーもあるだろうが、全選手が、守備意識と攻撃意識を高く持つというモダンなサッカーを実践出来ている。
守備的なサッカーが出来るのは1東口 順昭の存在は大きく、チームとして完成度は年々増している。
ハイプレス&ハイクオリティを両立されたインテンシティに優れる好チームになった。
サッカーとは攻撃だけでは駄目だし、守備だけでも駄目。
少し前は攻撃重視だったが、ここ最近の守備が見なされている傾向を好意的に捉えている。
攻守ともにレベルアップのためにも広島と共にJリーグを引っ張って行って欲しい。
3-2:攻撃編重のリスクとどう向き合うのか
ミハイロ・ペトロヴィッチの強い拘りというか信念というのは、強く感じる。
今季は、1stステージ優勝という最高のスタートを切ったが、各チームが攻守での練度を高めて行く中で、守備を犠牲にした攻撃的なサッカーの攻撃が失敗した後のカウンターにやられた試合も少なくなかった。
これだけ戦力を揃えて勝てない以上、戦術的な弱点を持っている事は明らかである。
しかし、Jリーグのビッククラブとして、攻撃的なサッカーを貫くクラブがあっても良いと個人的に思っている。
もっと、守備組織を整理する様になれば、タイトル奪取を狙えるだけの戦力が揃っている。
この辺りをサポーターがどう捉えるかであるだろう。
シュート数やサイドの仕掛けの鋭さを考えれば、非常に魅力的なサッカーをしている。
広島の様に守備を改良すれば、タイトル獲得の可能性は飛躍的上がるだろう。
しかし、広島のサッカーは、見ていてつまらないと言われる。
こう言われる事に日本での守備の文化が育たなかった最大の理由であり、危惧すべき点でもある。
結果を重視するのか内容を重視するのか。
浦和のクラブの人気は、浦和の魅力的なサッカーに惹かれてサポーターが集まる。
そのサポーターが赤一色となり大声援の独特の雰囲気により、独特の魅力を生み出している。
そう考えると、浦和の様に攻撃的なサッカーで、頂点を目指すチームも残っていて欲しい。
これからもスター選手を集めて、魅力的なサッカーを展開していって欲しい。
3-3:かつてG大阪に重なる浦和
かつてのG大阪と言えば、ポゼッションと爆発的な攻撃力を売りにしたチームだった。
しかしながら、今では攻守のバランス重視する現実的なサッカーとなった。
J2経験の無いチームがJ1から降格して、そのままJ2の時代が長いチームやタイトル獲得チームがJ3に降格するという実力差の少ないJリーグにおいて、どういったサッカー哲学を持つのか。
今季の各タイトル戦、降格と昇格の試合。
どれも劇的で魅力的だった。
サッカーの面白さそれは、答えが無い事。
独自のサッカーを展開していく中で、この試合の様な面白いサッカーが生まれる。
この試合では、浦和の守備の脆さが露呈したが、それを防ぐ、高い守備力。
それがあれば、結果は変わっただろう。
攻撃的なサッカーでも守備が必要。
こういった中で、サッカーは成長していく。
両チームのサッカーへの勝利のアプローチの違いは明らかだが、核となる部分は一緒である。
2015年シーズンは終幕したが、2016年シーズンの開幕となった。
今年もJリーグ人気普及に向けて躍進の一年にして欲しい。
1stステージ優勝しながらチャンピョンシップでG大阪に敗れて、リベンジに燃える浦和。
一方、様々な大会で、良い所まで行くもタイトルの無くタイトルに飢えるG大阪。
試合は、開始当初から39宇佐美 貴史が、ドリブルで決定機を2度作るもいずれも得点に繋がらなかった。
それでも右サイドから11倉田 秋の一本の裏へパスで、抜け出した9パトリックが冷静に決めて、G大阪先制。
しかし、浦和もサイド攻撃から7梅崎 司がクロス入れて、20李 忠成が、ヘッドもポストバーに当たるもその毀れ球を30興梠 慎三押し込んで、同点。
そのまま浦和が、主導権を握りながらも1-1で、前半終了。
後半に入っても浦和ペースで進むも1本目のCKを7遠藤 保仁が蹴り、9パトリックが5槙野 智章のマークを振り切り、フリーで決めてG大阪勝ち越し。
その後も浦和が、サイド攻撃とセットプレーで、G大阪ゴールに迫るもギリギリのところで、G大阪が凌ぐ。
G大阪もカウンターで、決定機を何度か作るも突き放せず、最後まで分からない展開が続く。
最後の最後で、G大阪の選手がペナルティエリア内で空振りし、5槙野 智章とGK1東口 順昭の1対1となるが、1東口 順昭が、体を投げ出して防いだ。
最後まで浦和の猛攻を受けるも同点ゴールを許さず、G大阪が、天皇杯を制した。
3、試合評
3-1:攻守のバランスを重視し虎視眈々と勝機を狙う
G大阪は、豊富な運動量をベースとした守備で、しっかりスペースを埋める守備をしている。
7遠藤 保仁と相方に守備能力の高い選手を配置する事で、攻守のバランスを保つ。
攻撃では、前の4枚の攻撃時に29パトリックの高さと速さ、39宇佐美 貴史の技術、11倉田 秋と13阿部 浩之の走力。
更に守備を固めて一撃に拘るサッカーをしている。
量より質を優先する事で、少ない決定機を決めるというインテリジェンスの高い現実的なサッカーである。
勿論、守備時には、各個性を総動員して、ハイプレスを敢行している。
不得意なプレーもあるだろうが、全選手が、守備意識と攻撃意識を高く持つというモダンなサッカーを実践出来ている。
守備的なサッカーが出来るのは1東口 順昭の存在は大きく、チームとして完成度は年々増している。
ハイプレス&ハイクオリティを両立されたインテンシティに優れる好チームになった。
サッカーとは攻撃だけでは駄目だし、守備だけでも駄目。
少し前は攻撃重視だったが、ここ最近の守備が見なされている傾向を好意的に捉えている。
攻守ともにレベルアップのためにも広島と共にJリーグを引っ張って行って欲しい。
3-2:攻撃編重のリスクとどう向き合うのか
ミハイロ・ペトロヴィッチの強い拘りというか信念というのは、強く感じる。
今季は、1stステージ優勝という最高のスタートを切ったが、各チームが攻守での練度を高めて行く中で、守備を犠牲にした攻撃的なサッカーの攻撃が失敗した後のカウンターにやられた試合も少なくなかった。
これだけ戦力を揃えて勝てない以上、戦術的な弱点を持っている事は明らかである。
しかし、Jリーグのビッククラブとして、攻撃的なサッカーを貫くクラブがあっても良いと個人的に思っている。
もっと、守備組織を整理する様になれば、タイトル奪取を狙えるだけの戦力が揃っている。
この辺りをサポーターがどう捉えるかであるだろう。
シュート数やサイドの仕掛けの鋭さを考えれば、非常に魅力的なサッカーをしている。
広島の様に守備を改良すれば、タイトル獲得の可能性は飛躍的上がるだろう。
しかし、広島のサッカーは、見ていてつまらないと言われる。
こう言われる事に日本での守備の文化が育たなかった最大の理由であり、危惧すべき点でもある。
結果を重視するのか内容を重視するのか。
浦和のクラブの人気は、浦和の魅力的なサッカーに惹かれてサポーターが集まる。
そのサポーターが赤一色となり大声援の独特の雰囲気により、独特の魅力を生み出している。
そう考えると、浦和の様に攻撃的なサッカーで、頂点を目指すチームも残っていて欲しい。
これからもスター選手を集めて、魅力的なサッカーを展開していって欲しい。
3-3:かつてG大阪に重なる浦和
かつてのG大阪と言えば、ポゼッションと爆発的な攻撃力を売りにしたチームだった。
しかしながら、今では攻守のバランス重視する現実的なサッカーとなった。
J2経験の無いチームがJ1から降格して、そのままJ2の時代が長いチームやタイトル獲得チームがJ3に降格するという実力差の少ないJリーグにおいて、どういったサッカー哲学を持つのか。
今季の各タイトル戦、降格と昇格の試合。
どれも劇的で魅力的だった。
サッカーの面白さそれは、答えが無い事。
独自のサッカーを展開していく中で、この試合の様な面白いサッカーが生まれる。
この試合では、浦和の守備の脆さが露呈したが、それを防ぐ、高い守備力。
それがあれば、結果は変わっただろう。
攻撃的なサッカーでも守備が必要。
こういった中で、サッカーは成長していく。
両チームのサッカーへの勝利のアプローチの違いは明らかだが、核となる部分は一緒である。
2015年シーズンは終幕したが、2016年シーズンの開幕となった。
今年もJリーグ人気普及に向けて躍進の一年にして欲しい。
その3に続く。
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