2016:J2:4節:A:vs水戸ホーリーホック「高くなったチームの重心」その3

H:水戸

1本間 幸司の欠場が大きいと感じた。
21笠原 昂史のミスキックというのが目立ち、チームのリズムを作る上での大きなマイナスであった。
また、水戸の右サイドというのは、大きな武器となっていた。
得点は何れも右サイドからで、SBである2田向 泰輝が、絡んだ効果的攻撃が多かった。
岡山の守備のウィークポイントである19片山 瑛一と6竹田 忠嗣サイドから攻略した。
また、デュエルの部分で、戦える選手も多く、ゴール前での強引さというのは、目を引いた。
一方で、岡山と違い絶対的な個を持った選手が少なく、オフで主力が何人か抜けていた影響を感じる部分はあった。
しかしながら主力が毎年抜けて行く中で、良い選手の獲得する確かな水戸ホーリーホックファミリーの総合力の高さは、感じる所である。
2点差から猛追というのは素晴らしく、チームとしての勢いというのは、岡山の油断を的確に突き、一時的に同点まで持っていく事が出来たという点は、称賛に値する。
チームとしてのすぐ失点してしまった事は良くないが、今後はそこから逆転まで持っていく強さであったり、そのまま終えるというメンタルの強さ。
今季のJ2もレベルが高く、勝ち点を稼ぐためにもその部分で強さをみせたい。

選手評

A:岡山

再三レビューを言及してきた24赤嶺 真吾だが、この試合に関して言えば、前半は孤立していたが、前半途中に2トップにしてからは少しずつ良くなり、後半には、得点のチャンスもあった。
惜しいシーンまで作っていたので、後は決めるだけという印象。
ここまでフル出場を続けており、運動量、技術部分に安定してハイパフォーマンスを維持している。

1中林 洋次のファインセーブは、この試合でも見れた。
2失点は、何れも防ぐのは難しいと言える。
この試合でも持ち味である守備範囲の広さという部分で、効いていた。
開幕からここまで失点数こそ多いが、大きなミスも少なく、好調を維持している。
チームとしてフォローしていきたい所。

14押谷 祐樹もここまでチーム最多の3得点と好調である。
昨季と比べて、長い距離をドリブルで持ち上がってシュートというパターンでのゴールは今処の無く、クロスから頭で2得点。
ペナルティエリア内に侵入してシュートで1得点と、ゴールに近いところで良いパスを受けて、シュートまで行けている。
チームとして連動した攻撃が出来ている証拠である。

H:水戸

この試合がデビュー戦の29宮本 拓弥の高さは、水戸の大きな武器になりそうである。
得点のシーンのヘディングシュートも威力は申し分のない良いゴールだった。
ゴールシーン以外でも高さを武器に惜しいシーンを作っており、42試合という長いシーズンの中で、スタメン出場も十分あり得るし、出場する中で、成長出来れば、結果も付いて来る。
FWであるからフィニッシャーではあるが、流れの中からどれだけ貢献できるか。
そこがポイントとなる。

30宋 株熏もU-23韓国代表という事もあり、デュエルの部分での強さが光った。
失点シーンでは、35岩政 大樹に競り負けたものの随所随所で、CBに必要な力強さがあり、非常に頼もしい存在と感じた。
リオ五輪の大会で、対戦する事があれば、強敵として立ち塞がる事は間違いない。

8ロメロ・フランクや17湯澤 洋介のドリブルというのは、迫力があった。
17湯澤 洋介のドリブルからの次のプレーで失点に繋がったもののこれからが楽しみな選手であり、委縮せず頑張って欲しい。

7兵働 昭弘もプレースキッカーとして水戸の攻撃を牽引する中心選手である事は間違いない。
一本のパスを通す技術であったり、視野の広さは流石であった。

2田向 泰輝のクロス精度というのは、脅威であった。
失点に繋がったシーン以外でも水戸の攻撃の重要な役割を担っていた。

その4に続く。

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