2016:J2:35節:A:vs松本山雅FC「勝利への執念を見せた大胆采配と同点打」その2

2、得点経過

H:松本:1-0:23工藤 浩平(29高崎 寛之)

松本(右サイドのクロスが流れる)→24那須川 将大(バックパス)→11喜山 康平(スルーパス)→20石原 崇兆(サイドへのパス)→24那須川 将大(ダイレクトでのクロス)→29高崎 寛之(頭での落とし)→23工藤 浩平(1トラップからDFをかわして地を這うシュート)→1中林 洋次(体を下に倒すだけで精いっぱいで飛びつけず)→ゴール

A:岡山:1-1:10矢島 慎也(33金 珍圭)

33金 珍圭(セカンドボールを拾い縦パス)→30豊川 雄太(ヒールパス)→10矢島 慎也(サイドのスペースへのパス)→30豊川 雄太(クロス)→11喜山 康平(クロスをブロック)→CK(岡山)→30豊川 雄太(ファーサイドへ高いボールを入れる)→33金 珍圭(頭での落とし)→10矢島 慎也(ダイレクトで抑えてしっかりミートした強烈なシュート)→1シュミット・ダニエル(全く動けず)→ゴール

3、戦評

数値評

良:A~E:悪

攻撃評価:C
守備評価:B
采配評価:B
総合評価:B

文章評

激しい守備が売りの5渡邊 一仁が、早い時間帯にイエローカードを貰った事で、退場に気を付けざるえず、ゲームが難しくなった。
2枚目の所は、しっかりボールに行っている様に見えなくもないので、不運とも言えるが、対戦相手が対戦相手ですから、そういった厳しい守備をする場面も自然と多くなる。
実際にあのままカウンターを受けて居たら危なくなる可能性もあったとも言えるので、致し方ない部分もありますが、決定機に繋がるかどうか不透明だったので、少し軽率だったとも言えた。
ただ、この試合は、先制ゴールこそ許したが、3枚替えという大胆采配で、同点ゴールを呼び込んだ。
今回は、そこに焦点を当てて考えたいと思います。
布陣的には
20藤本 佳希、30豊川 雄太
2澤口 雅彦、10矢島 慎也、33金 珍圭、19片山 瑛一
6竹田 忠嗣、35岩政 大樹、39篠原 弘次郎
なのだが、33金 珍圭と35岩政 大樹を除いて、前からハイプレスをかけて、ラインを押し上げた。
中央に空中戦や1対1に強い選手を残して、全体的に前掛かりになりつつ最低限の守備の固さを維持する。
サイドからクロスをあげられるシーンも増えたが、シュートミスに助けられた部分もある。
それでも岡山は、捨て身攻撃ともいえるオーバーラップという今季の岡山に見られないプレーが見られた。
6竹田 忠嗣と39篠原 弘次郎のインターセプトが、その効果として増えて、そこからのドリブルでの持ち上がりやパスでの展開も自然と増えた。
流石に90分間このハイプレスを仕掛けるのは、不可能なので、短期決戦を仕掛ける采配であった。
最後の20藤本 佳希のシュートが枠を外れた事で、引き分けに終わってしまったが、あれが、決まっていればしてやったりという試合であった。
3枚替えというオプションと事例は、今後の岡山の武器となり、今後の戦いに大きな影響を与えるものである。
ただ、松本のWB及び左右のCBのクロスを精度を考えると、そこに大きな差があった。
ここを突き詰めていかなければ、J1で戦って行くことはできないだろう。
来季は、この部分への補強と修正の余地はある。
2澤口 雅彦と21加地 亮という組み合わせが、ベストメンバーであるとすれば、クロスをの質を考えた場合、それは明らかなウィークポイントで補強の必要性は高い。
チームとして足りない物と今後の戦いに向けてという来季と今季における収穫があった。
後は、チームとしてこの試合をどう生かしていくかである。

試合評

MOM:10矢島 慎也(岡山)
MIP:23工藤 浩平(松本)
満足度:6点(10点満点)

岡山から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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