2017:J2:5節:A:vsザスパクサツ群馬「ハイラインと攻撃の厚み」その3
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杉野雅昭
2017年03月26日 23:24 visibility111
3、戦評
数値評
評価基準
良:A~E:悪
A:岡山
攻撃評価:B
守備評価:B
采配評価:B
総合評価:B
H:群馬
攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C
文章評
ここまで4連敗中の群馬相手という事で、勝利しておきたかった試合でした。しかし、先制を許し、難しいゲームになりました。この辺りにJ2のレベルの高さを感じました。群馬の連動したハイプレスの前にパスを繋げず、20藤本 佳希に良い形で、パスを入れることが出来ませんでした。岡山は、このハイプレスに対し、今季の象徴である高いDFラインを保ち、コンパクトで戦うという構図でした。この結果、両チームボールの行き来する展開となりました。今回は、この構図で生まれた先制を許した理由と逆転に繋がった理由について述べていきたい思います。
まずは、失点を許した原因は、前半での交代によりベンチに退いた20藤本 佳希の判断の悪さと言えるのではないでしょうか。何が悪かったのかという部分ですが、ボールを追いかける獰猛さを欠いていた事が最大の理由と言えると思います。相手からボールを奪って、ゴールに迫る。パスを受けれるように何度も動き出しを見せる。パスを受けたら強引にゴールに迫る。この3点が、物足りなく感じました。
24赤嶺 真吾は、ポストプレーが出来るので、堂々と構えるという形を取ることは理解できます。20藤本 佳希には、収める力が無いので、後ろが厳しいのであれば、ボールを追いかけて、群馬にプレッシャーをかける必要がありました。しかし、待つ印象が強く、90分間を考えたペース配分が目立ちます。そういった消極的なプレーをしていた事で、20藤本 佳希の前半での交代に繋がりました。この前半での交代は、控えに良い選手が居る訳ですから、若い選手らしく泥臭くプレーして欲しいという1つのメッセージであると思います。
前からのプレスや動き出しというのは、群馬のビルトアップにプレッシャーをかける事が出来ます。加えて、プレスによってプレーを限定させる事で、後ろの選手のDFラインのコントロールなどの判断の材料になります。そういった意味で、もっと動きが必要で、DFラインの背後を突かれた要因ともいえるでしょう。各選手に特徴というのがありますが、各自の持ち味で、チームに良い効果をどう生み出せるか。20藤本 佳希には、その部分を今日の前半での交代を糧に取り組んで、結果に繋げて欲しいです。
同点に繋がったのは、24赤嶺 真吾が、チームに攻撃の深さをもたらした事は大きいでしょう。ロングパス1本で、攻撃に繋げる事ができれば、大きなストロングポイントとなります。前線にロングパス1本でチャンスを作れれば、群馬のハイプレス網の上を行ける訳ですからね。実際に群馬は、先制まで岡山の持ち味を消す組織力が効いていました。しかし、24赤嶺 真吾の投入後は、逆に岡山が群馬の良さを抑えて、勝負できる時間帯を作ることが出来ました。
逆転ゴールが生まれたのも20藤本 佳希に足りなかった前への圧力は大きいと言えるでしょう。30豊川 雄太は、猛犬の様にボールに食らいつきます。10大竹 洋平の投入も大きく、攻撃面では仕掛ける力があり、守備でもボールホルダーに粘り強く食らいつくことができます。勝利への執着心が組織力という力に還元出来た事で、逆転ゴールが生まれたと言えるでしょう。
開幕から5試合を終えた事で、チームの方針が見えてきました。最大の特徴は、空中戦の弱さを隠せる高いDFラインです。ただ、裏のスペースを突かれた後の対応力の弱さは、課題の1つです。また、セットプレーで得点出来ていない事と、セットプレーでの失点が多い事も高さの部分でも課題の1つです。
一方で、良い点は、攻撃に厚みが生まれている点です。DFラインが高い事で、全体をコンパクトに保つことが出来ています。その結果、攻守の切り替えが昨季以上に速く、DFの選手の攻撃参加も多くみられています。21加地 亮と17朴 亨鎮の2人が目立っている事からも明らかです。
空中戦に強い33張 碩元(チャン・ソグォン)などが、復帰してきた時にどうするのか。繊細なラインコントロールが必要ですが、高さも欲しい。チームとして、どうバランスを取っていくのか。京都と群馬での勝利は、チーム状況による部分も大きく、次節の好調の東京Vに対して、どこまで戦えるのかは、今後の戦いを占う事の出来る1戦になるかと思います。是非、3連勝を実現して、自信と勢いをチームにもたらして欲しい。
試合評
MOM:30豊川 雄太(岡山)
MIP:26高井 和馬(群馬)
満足度:7点(10点満点)
岡山から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(masaaki sugino)
記事の質の向上のために反対意見や間違いの指摘などのコメントも大いに歓迎ですので、気軽にコメント宜しくお願い致します。
また、評価数は、記事を書く意欲へと繋がる事に加えて、記事を書く上での参考とさせて頂いてます。
数値評
評価基準
良:A~E:悪
A:岡山
攻撃評価:B
守備評価:B
采配評価:B
総合評価:B
H:群馬
攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C
文章評
ここまで4連敗中の群馬相手という事で、勝利しておきたかった試合でした。しかし、先制を許し、難しいゲームになりました。この辺りにJ2のレベルの高さを感じました。群馬の連動したハイプレスの前にパスを繋げず、20藤本 佳希に良い形で、パスを入れることが出来ませんでした。岡山は、このハイプレスに対し、今季の象徴である高いDFラインを保ち、コンパクトで戦うという構図でした。この結果、両チームボールの行き来する展開となりました。今回は、この構図で生まれた先制を許した理由と逆転に繋がった理由について述べていきたい思います。
まずは、失点を許した原因は、前半での交代によりベンチに退いた20藤本 佳希の判断の悪さと言えるのではないでしょうか。何が悪かったのかという部分ですが、ボールを追いかける獰猛さを欠いていた事が最大の理由と言えると思います。相手からボールを奪って、ゴールに迫る。パスを受けれるように何度も動き出しを見せる。パスを受けたら強引にゴールに迫る。この3点が、物足りなく感じました。
24赤嶺 真吾は、ポストプレーが出来るので、堂々と構えるという形を取ることは理解できます。20藤本 佳希には、収める力が無いので、後ろが厳しいのであれば、ボールを追いかけて、群馬にプレッシャーをかける必要がありました。しかし、待つ印象が強く、90分間を考えたペース配分が目立ちます。そういった消極的なプレーをしていた事で、20藤本 佳希の前半での交代に繋がりました。この前半での交代は、控えに良い選手が居る訳ですから、若い選手らしく泥臭くプレーして欲しいという1つのメッセージであると思います。
前からのプレスや動き出しというのは、群馬のビルトアップにプレッシャーをかける事が出来ます。加えて、プレスによってプレーを限定させる事で、後ろの選手のDFラインのコントロールなどの判断の材料になります。そういった意味で、もっと動きが必要で、DFラインの背後を突かれた要因ともいえるでしょう。各選手に特徴というのがありますが、各自の持ち味で、チームに良い効果をどう生み出せるか。20藤本 佳希には、その部分を今日の前半での交代を糧に取り組んで、結果に繋げて欲しいです。
同点に繋がったのは、24赤嶺 真吾が、チームに攻撃の深さをもたらした事は大きいでしょう。ロングパス1本で、攻撃に繋げる事ができれば、大きなストロングポイントとなります。前線にロングパス1本でチャンスを作れれば、群馬のハイプレス網の上を行ける訳ですからね。実際に群馬は、先制まで岡山の持ち味を消す組織力が効いていました。しかし、24赤嶺 真吾の投入後は、逆に岡山が群馬の良さを抑えて、勝負できる時間帯を作ることが出来ました。
逆転ゴールが生まれたのも20藤本 佳希に足りなかった前への圧力は大きいと言えるでしょう。30豊川 雄太は、猛犬の様にボールに食らいつきます。10大竹 洋平の投入も大きく、攻撃面では仕掛ける力があり、守備でもボールホルダーに粘り強く食らいつくことができます。勝利への執着心が組織力という力に還元出来た事で、逆転ゴールが生まれたと言えるでしょう。
開幕から5試合を終えた事で、チームの方針が見えてきました。最大の特徴は、空中戦の弱さを隠せる高いDFラインです。ただ、裏のスペースを突かれた後の対応力の弱さは、課題の1つです。また、セットプレーで得点出来ていない事と、セットプレーでの失点が多い事も高さの部分でも課題の1つです。
一方で、良い点は、攻撃に厚みが生まれている点です。DFラインが高い事で、全体をコンパクトに保つことが出来ています。その結果、攻守の切り替えが昨季以上に速く、DFの選手の攻撃参加も多くみられています。21加地 亮と17朴 亨鎮の2人が目立っている事からも明らかです。
空中戦に強い33張 碩元(チャン・ソグォン)などが、復帰してきた時にどうするのか。繊細なラインコントロールが必要ですが、高さも欲しい。チームとして、どうバランスを取っていくのか。京都と群馬での勝利は、チーム状況による部分も大きく、次節の好調の東京Vに対して、どこまで戦えるのかは、今後の戦いを占う事の出来る1戦になるかと思います。是非、3連勝を実現して、自信と勢いをチームにもたらして欲しい。
試合評
MOM:30豊川 雄太(岡山)
MIP:26高井 和馬(群馬)
満足度:7点(10点満点)
岡山から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(masaaki sugino)
記事の質の向上のために反対意見や間違いの指摘などのコメントも大いに歓迎ですので、気軽にコメント宜しくお願い致します。
また、評価数は、記事を書く意欲へと繋がる事に加えて、記事を書く上での参考とさせて頂いてます。
sell2017年ファジアーノ岡山
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