2017:A代表:ワールドカップアジア最終予選:6戦目:A:vsアラブ首長国連邦(UAE)「前回の対戦の雪辱を果たしW杯出場に向けて大きく前進」その2
-
杉野雅昭
2017年03月24日 05:52 visibility116
2、得点経過
A:日本:0-1:14久保 裕也(19酒井 宏樹)
日本(ビルトアップ)→10香川 真司(サイドのフリーの選手へパス)→19酒井 宏樹(前を向くと判断良くスペースへスルーパス)→14久保 裕也(角度のない所からダイレクトで迷わず右足を振りぬく)→12ハリド・エイサ(反応するも届かず)→ゴール
A:日本:0-2:17今野 泰幸(14久保 裕也)
22吉田 麻也(ボール奪取から前線へのパス)→15大迫 勇也(空中戦で競り勝ち頭で繋ぐポストプレー)→14久保 裕也(仕掛けてクロスまで行く)→9アブドゥルアジズ・ハイカル(下がりながらの対応も落下点に間に合わず)→17今野 泰幸(後方から裏の落下点に入り胸トラップからシュート)→12ハリド・エイサ(触るも弾き出せず)→ゴール
3、戦評
数値評
評価基準
良:A~E:悪
A:日本
攻撃評価:B
守備評価:B
采配評価:A
総合評価:B
H:UAE
攻撃評価:C
守備評価:D
采配評価:C
総合評価:C
文章評
前回の対戦で敗れているUAEとの大一番。アウェーという難しい条件での試合ではあったが、前回の対戦とはメンバーが大きく変わり、強く変貌した日本代表を示す事ができた試合でした。勝因のポイントは、若き15大迫 勇也と14久保 勇也、8原口 元気の3人の選手と、ベテランの17今野 泰幸の存在であったと思います。
さて、この試合の日本の勝因に関してですが、前回との対戦との変更点を考えると、分かり易いと思います。まず、分かり易い変更点は、前線の3人とも走れる選手になったという事です。14久保 裕也は、90分間持たなかったが、1ゴール1アシストという結果を残して、交代するまで走り切りました。負傷によるアクシデントでの途中交代でしたが、15大迫 勇也も行くべき所でしっかり走っていました。中でも8原口 元気は、フル出場ながら最後まで走り切り、攻撃でも質を落とさず、チームの核として働きを見せてくれました。4本田 圭佑は、守備でサボる事も多く、近年はキープ力も落ちてきています。この試合でも試合時間を考えないエゴなプレーもあり、厳しい内容でした。守備の苦手だった4本田 圭佑と10香川 真司が、スタメンの主軸で、攻撃の核であった前回と違い、この試合では、ファーストDFが上手く機能していました。危ない場面がありましたが、完封という結果に繋がったのは、この部分の修正が大きいと思います。
そして、違う勝因として、判断の向上が挙げられると思います。象徴的なシーンは、2点目の追加点と言えるでしょう。22吉田 麻也が、ギリギリの対応でボール奪取し、前を向いて前線へのフィードを付けたシーン。縦に速くを応用したと考えられます。それは、奪ってすぐ縦につけるだけだった過去のハリルジャパンと違い、タイミングを見計らっての速攻であったという事です。ただ、「縦に速く」という言葉が1人歩きしていた時と違い、1つの方針として考えられているからです。勿論、ボールが収まる15大迫 勇也の存在も大きいとは思います。しかし、それ以上にポゼッションとカウンターのバランスの最適化が進んだと言えるでしょう。安易な判断でのボールロストは、減少して、安定感が生まれていることが強さに繋がっています。
更にDHが、嵌っていた事も大きな勝因です。司令塔やパサーをDHに置くことが多かった今までの日本代表でしたが、この試合では、完全に居なくなりました。中盤の底に16山口 蛍を配置し、しっかり危険の芽を潰すために中盤で躍動していました。その前にCHとして、17今野 泰幸と10香川 真司を配置し、こちらもある程度自由を持たせました。10香川 真司は、以前の8原口 元気のDH起用に近いイメージで、前へ運ぶ推進力を持たせる事。そして、10香川 真司の特性を生かすためにボールに触らせる事を考えてのCH起用と言えるでしょう。得点にこそ絡めませんでしたが、最低限の仕事は出来ていました。今後はより判断を向上させて、攻守で重要な選手になって欲しいです。17今野 泰幸に関しては、得点を決めただけではなく、守備でも効いていました。ボール奪取の仕方もインターセプトや1対1での対応といった多様でした。随所随所で良いプレーをしていたので、ベテランとは思えない豊富な運動量という印象を持てたので、UAEとしては、相当嫌なイメージを持ってたいと思います。詰まる所、良い守備から良い攻撃に移れており、局面を打開するパスが無くても、守備で局面を打開し、そのまま速攻に移れていたことが、この試合の最大の勝因であり、前回の対戦との最大の変化であると思います。
これで、2位という立ち位置を維持できました。次戦で1位に躍り出るには、大量得点で、得失点差を伸ばす必要があります。しかし、オーストラリアが引き分けた相手という事で、難しい試合になるでしょう。それでもこの試合の勝利を活かすためにも勝ち点3は、最低限でクリアしなければならない結果と言えるでしょう。15大迫 勇也の状態が心配されますが、守備の比重の大きいタイに対して、どれだけ戦えるかというのは、ポイントですが、W杯に出場権を獲得するためには、崩さなければならない壁と言えるでしょう。
試合評
MOM:14久保 勇也(日本)
MIP:17今野 泰幸(日本)
満足度:9点(10点満点)
日本から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(masaaki sugino)
記事の質の向上のために反対意見や間違いの指摘などのコメントも大いに歓迎ですので、気軽にコメント宜しくお願い致します。
また、評価数は、記事を書く意欲へと繋がる事に加えて、記事を書く上での参考とさせて頂いてます。
A:日本:0-1:14久保 裕也(19酒井 宏樹)
日本(ビルトアップ)→10香川 真司(サイドのフリーの選手へパス)→19酒井 宏樹(前を向くと判断良くスペースへスルーパス)→14久保 裕也(角度のない所からダイレクトで迷わず右足を振りぬく)→12ハリド・エイサ(反応するも届かず)→ゴール
A:日本:0-2:17今野 泰幸(14久保 裕也)
22吉田 麻也(ボール奪取から前線へのパス)→15大迫 勇也(空中戦で競り勝ち頭で繋ぐポストプレー)→14久保 裕也(仕掛けてクロスまで行く)→9アブドゥルアジズ・ハイカル(下がりながらの対応も落下点に間に合わず)→17今野 泰幸(後方から裏の落下点に入り胸トラップからシュート)→12ハリド・エイサ(触るも弾き出せず)→ゴール
3、戦評
数値評
評価基準
良:A~E:悪
A:日本
攻撃評価:B
守備評価:B
采配評価:A
総合評価:B
H:UAE
攻撃評価:C
守備評価:D
采配評価:C
総合評価:C
文章評
前回の対戦で敗れているUAEとの大一番。アウェーという難しい条件での試合ではあったが、前回の対戦とはメンバーが大きく変わり、強く変貌した日本代表を示す事ができた試合でした。勝因のポイントは、若き15大迫 勇也と14久保 勇也、8原口 元気の3人の選手と、ベテランの17今野 泰幸の存在であったと思います。
さて、この試合の日本の勝因に関してですが、前回との対戦との変更点を考えると、分かり易いと思います。まず、分かり易い変更点は、前線の3人とも走れる選手になったという事です。14久保 裕也は、90分間持たなかったが、1ゴール1アシストという結果を残して、交代するまで走り切りました。負傷によるアクシデントでの途中交代でしたが、15大迫 勇也も行くべき所でしっかり走っていました。中でも8原口 元気は、フル出場ながら最後まで走り切り、攻撃でも質を落とさず、チームの核として働きを見せてくれました。4本田 圭佑は、守備でサボる事も多く、近年はキープ力も落ちてきています。この試合でも試合時間を考えないエゴなプレーもあり、厳しい内容でした。守備の苦手だった4本田 圭佑と10香川 真司が、スタメンの主軸で、攻撃の核であった前回と違い、この試合では、ファーストDFが上手く機能していました。危ない場面がありましたが、完封という結果に繋がったのは、この部分の修正が大きいと思います。
そして、違う勝因として、判断の向上が挙げられると思います。象徴的なシーンは、2点目の追加点と言えるでしょう。22吉田 麻也が、ギリギリの対応でボール奪取し、前を向いて前線へのフィードを付けたシーン。縦に速くを応用したと考えられます。それは、奪ってすぐ縦につけるだけだった過去のハリルジャパンと違い、タイミングを見計らっての速攻であったという事です。ただ、「縦に速く」という言葉が1人歩きしていた時と違い、1つの方針として考えられているからです。勿論、ボールが収まる15大迫 勇也の存在も大きいとは思います。しかし、それ以上にポゼッションとカウンターのバランスの最適化が進んだと言えるでしょう。安易な判断でのボールロストは、減少して、安定感が生まれていることが強さに繋がっています。
更にDHが、嵌っていた事も大きな勝因です。司令塔やパサーをDHに置くことが多かった今までの日本代表でしたが、この試合では、完全に居なくなりました。中盤の底に16山口 蛍を配置し、しっかり危険の芽を潰すために中盤で躍動していました。その前にCHとして、17今野 泰幸と10香川 真司を配置し、こちらもある程度自由を持たせました。10香川 真司は、以前の8原口 元気のDH起用に近いイメージで、前へ運ぶ推進力を持たせる事。そして、10香川 真司の特性を生かすためにボールに触らせる事を考えてのCH起用と言えるでしょう。得点にこそ絡めませんでしたが、最低限の仕事は出来ていました。今後はより判断を向上させて、攻守で重要な選手になって欲しいです。17今野 泰幸に関しては、得点を決めただけではなく、守備でも効いていました。ボール奪取の仕方もインターセプトや1対1での対応といった多様でした。随所随所で良いプレーをしていたので、ベテランとは思えない豊富な運動量という印象を持てたので、UAEとしては、相当嫌なイメージを持ってたいと思います。詰まる所、良い守備から良い攻撃に移れており、局面を打開するパスが無くても、守備で局面を打開し、そのまま速攻に移れていたことが、この試合の最大の勝因であり、前回の対戦との最大の変化であると思います。
これで、2位という立ち位置を維持できました。次戦で1位に躍り出るには、大量得点で、得失点差を伸ばす必要があります。しかし、オーストラリアが引き分けた相手という事で、難しい試合になるでしょう。それでもこの試合の勝利を活かすためにも勝ち点3は、最低限でクリアしなければならない結果と言えるでしょう。15大迫 勇也の状態が心配されますが、守備の比重の大きいタイに対して、どれだけ戦えるかというのは、ポイントですが、W杯に出場権を獲得するためには、崩さなければならない壁と言えるでしょう。
試合評
MOM:14久保 勇也(日本)
MIP:17今野 泰幸(日本)
満足度:9点(10点満点)
日本から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(masaaki sugino)
記事の質の向上のために反対意見や間違いの指摘などのコメントも大いに歓迎ですので、気軽にコメント宜しくお願い致します。
また、評価数は、記事を書く意欲へと繋がる事に加えて、記事を書く上での参考とさせて頂いてます。
sellハリルジャパン
- favorite0 visibility116
-
navigate_before 前の記事
2017:A代表:ワールドカップアジア最終予選:6戦目:A:vsアラブ首長国連邦(UAE)「前回の対戦の雪辱を果たしW杯出場に向けて大きく前進」その1
2017年3月24日 -
次の記事 navigate_next
2017:J2:5節:A:vsザスパクサツ群馬「ハイラインと攻撃の厚み」その1
2017年3月26日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件