2014:天皇杯:2回戦:vs愛媛FC「収穫多き敗戦」その2

3、得点経過

愛媛:0-1:14堀米 勇輝

経過

11染矢 一樹が、弱点の守備で、ファールを危険な位置で、愛媛に与える。
これを14堀米 勇輝が、FKをポストに当たる1中林 洋次も動けない素晴らしいFKを決めて得点。

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後ほど述べるが、非常にバランスの悪いDFラインと、守備の下手な11染矢 一樹の守備というウィークポイントを突かれてFKを与えたという意味では、必然と言える失点。

岡山:1-1:24林 容平(17島田 譲)

経過

FKのチャンスに17島田 譲が、高い精度のボールを蹴り、24林 容平が、裏へ僅かに飛び出してフリーで、合わせて得点。

コメント

24林 容平は、ヘッド本当にうまいね。

愛媛:1-2:20河原 和寿(?)

経過

愛媛の選手のスルーパスで、フリーとなり、GKとの1対1だったが、芸術的ループで、1中林 洋次の頭を超える見事なゴール。

コメント

これは、流石の1中林 洋次でも無理。
ちなみにこれも前述の失点同様必然と言える失点。

4、ポイント

4-1:愛媛の守備を安定させる采配

後半、岡山は、26田中 奏一を投入して、右サイドからチャンスを作った。
前回のリーグ戦でも38三村 真サイドを攻められたいたので、対策としてフレッシュな選手を投入することで、愛媛は38三村 真サイドの攻撃を軽減し、安定させた。
今回も同様に26田中 奏一サイドのCBを交代させ、守備を安定させた。
その結果リーグ戦では、2点返し、この天皇杯では、勝ち越しゴールに繋げた。
岡山では、こういった修正する采配が少ない。
基本的に前線の交代が多い。
これは、愛媛は前線が好調なのと、岡山の選手層の違いも関係しているが、一時期失点の少ない愛媛の采配傾向を象徴している。
現状岡山は、守備固めで、一度4近藤 徹志を投入したり、怪我で19久木田 紳吾を投入したぐらいで、基本的にCBは、交代しない。
基本的にCBの交代は、リスキーのため少ない。
こういった采配が出来る愛媛の試合の中での修正力というのは、素晴らしい。
最も岡山の前線の消耗が激しく、交代する必要性も高く、DF陣も一定基準の守備の力のある選手なので、一概にそういった采配は、し辛い側面がある。
岡山は、しないだけかもしれないが、チームとして、出来る策をしっかりとる愛媛スタイルには、試合かける思いというのを感じ取ることができた。

4-2:守備が崩壊した理由

まず、バランスが悪い。
長身タイプのCBを3人並べた事で、機動性を欠き裏のスペースを突かれて危険なシーンを作られた。
岡山の守備が安定していた二つの構成で言う。
まず、真ん中に6竹田 忠嗣を置いたパターン。
これは、6竹田 忠嗣が、的確な読みで、裏のスペースをケアし、決定機を作らせないという守り。
もう1パターンは、真ん中に長身の3後藤 圭太を置いて、左右中央どこでも競り合いさせて、右サイドでスピードのある19久木田 紳吾(15鎌田 翔雅)にスピードで守らせ、25田所 諒の運動量と守備力で、隙を作らせない守りで、広い守備範囲を誇った。
後の項目で述べるが、後者の方が複雑だが、攻撃面では、後者の方が、基礎技術と視野が広いため圧倒的に良い。
そこが、リーグ戦13戦無敗の理由である。
この試合では、久々に機動力に欠ける3人で、守った事で、前述の2パターンとは、違った守り方が求められるためチームとしての守備が、上手く機能しなかった。
そう考えると、負けは必然であった。
勿論、守り方次第では、一定の守備の安定感は作れた筈だが、守り方が違うため機能しなかったというのが、現実だろう。

4-3:両翼にはスピードとテクニック、守備力の3拍子揃った選手を置くべき

11染矢 一樹は、スピードのみで単調かつ、守備が軽く、突破するテクニックがない。
19久木田 紳吾は、スピードと守備力は持っているが、テクニックがない。
結局岡山が、好調だった要因の一つとして、38三村 真の台頭と26田中 奏一のスタメンへの返り咲きがあった。
38三村 真は、J2トップクラスのドリブル回数とドリブル成功回数を誇る。
また、キレを感じるそのスピードを活かしての守備で、攻守で、良い効果をもたらしてくれていた。
26田中 奏一は、1対1時限定の特殊なスピードとテクニック、SB経験からの守備力を備えている。
これが、3バック相手にも互角以上に戦えるようになった理由だったが、この試合では、開始時両翼をもがれた状態だった。
開幕当初の閉塞感を感じて、逆にリーグ戦のスタメン起用が、正解だと証明する結果になった。

その3に続く。

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