2017:U-20W杯:グループステージ:1節:中立:vs南アフリカ「守備に課題も連動した攻撃で逆転勝利」
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杉野雅昭
2017年05月21日 22:20 visibility197
日本vs南アフリカ:2-1
得点者:オウンゴール(5冨安 健洋)、9小川 航基(13岩崎 悠人)、7堂安 律(20久保 建英)
1、チーム情報&評点
評価基準
良:1~5:悪
日本
監督
内山 篤:2.5
スタメン
9小川 航基:2.5、13岩崎 悠人:2.5
8三好 康児:2.5、7堂安 律:2.5
10坂井 大将:2.5、4板倉 滉:2.5
19船木 翔:2.5、5冨安 健洋:2.0、3中山 雄太:2.5、6初瀬 亮:3.0
1小島 亨介:2.5
リザーブ
GK:12波多野 豪、21山口 瑠偉
DF:2藤谷 壮、杉岡 大暉
MF:11遠藤 渓太、16原 輝綺、17市丸 瑞希
FW:14田川 亨介、18高木 彰人、20久保 建英
途中交代
8三好 康児→20久保 建英:2.5
13岩崎 悠人→11遠藤 渓太:2.5
4板倉 滉→16原 輝綺:評価不可
南アフリカ
監督
タボ・セノング:3.0
スタメン
7ケレツォ・マクガルワ:2.5
10ルーサー・シン:2.0、8シボンゲコンケ・ムバタ:2.5、18グラント・マージマン:2.0
6ワイズマン・メイワ:2.5、21タボ・セレ:2.5
2マレボゴ・モディセ:2.5、15テルシウス・マレペ:3.0、5サンディル・ムテトワ:3.0、13テンド・ムクメラ:3.0
16モンドリ・ムポト:3.0
リザーブ
GK:1サネレ・シャバララ、20フレカニ・クブヘカ
DF:3シェーン・サラリナ、11シルジオ・カミース、14リーブ・フロスラー
MF:12シフォ・ムブレ、17マシラヘ・フォロンゴ、19コバメロ・コディサン
FW:9リアム・ジョーダン
途中交代
7ケレツォ・マクガルワ→19コバメロ・コディサン:3.0
6ワイズマン・メイワ→9リアム・ジョーダン:3.0
2、得点経過
南アフリカ:0-1:オウンゴール(5冨安 健洋)
スローインの流れから中央に運び、前後の出し入れでタイミングを計ってきた南アフリカ。日本の選手がなかなか奪いどころを見いだせないでいた事で、良いタイミングで浮き球のスルーパスが裏へと出ました。このタイミング時のラインコントロールが、選手を見ていた6初瀬 亮が残っていたためオフサイドにならなかった。18グラント・マージマンとGK1小島 亨介との1対1となり、シュートまでいかれてしまいました。シュートが外れていた様に見えたが、逆に5冨安 健洋の予測と違った所にシュートであったためにオウンゴールとなってしまいました。5冨安 健洋のイメージとしては、ゴール手前で足を伸ばしてクリアみたい感じを考えて走っていたと思います。ところが、自分に速いシュートが来たので、不運にも何も出来ず、自陣のゴールに突き刺してしまいました。
立ち上がりの南アフリカの身体能力の高さに戸惑った側面が強く、慣れる前にやられてしまったという部分と、初戦で、緊張していた部分もあったと思います。その後もピンチが何度かあった事を考えてもゲームを難しくしてしまった失点であったと思います。
日本:1-1:9小川 航基(13岩崎 悠人)
後半の立ち上がりに左サイドでパスを回し、裏のスペースを作り出し、そこへ13岩崎 悠人が走り込む。ゴール前まで侵入すると、速いグラウンダーのボールを入れる。これに9小川 航基が、ヒールで合わせてDFやGKが賢明に弾き出そうとするが、ゴールラインを超えていたためにゴールと認められて、同点という流れでした。
13岩崎 悠人が裏へ抜け出すまで、19船木 翔と8三好 康児が、絡んだ素晴らしい連携だったと思います。日本は、前半からパスで連動して、突破していくという形を徹底しており、このシーンでもその形でしっかり突破しています。整った状況であれば、ドリブルを選択し、技術だけではなく、デュエルも避けない強気のプレーを見れましたし、日本らしい素晴らしい同点ゴールまでの攻勢だったと思います。
日本:2-1:7堂安 律(20久保 建英)
まず、自陣深くのFKから3中山 雄太がサイドの11遠藤 渓太へ正確なボールをしっかり通すところから始まります。次に11遠藤 渓太が中へ切り込んで7堂安 律へ預けて、そこから7堂安 律がダイレクトでスペースへスルーパスを出しました。更にこれに反応した20久保 建英が、日本語で、7堂安 律に「後ろ」というコーチングを受けて、ダイレクトでの折り返し。これを7堂安 律が、しっかり決めて逆転ゴールという流れでした。
7堂安 律のパスが少し流れたのも幸いとしたという20久保 建英選手のコメントがありましたが、選手同士の意図がしっかり繋がった素晴らしいプレーの連続による流れによって生まれた日本らしい得点であったと思います。7堂安 律は、なかなか見せ場を作れなかったので、結果を残せた事は、残りの2試合に繋がると思いますし、初戦のとる事が出来たので良かったです。
3、戦評
数値評
評価基準
良:A~E:悪
日本
攻撃評価:B
守備評価:C
采配評価:B
総合評価:B
南アフリカ
攻撃評価:B
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C
文章評
アフリカ勢との試合によりオープンな展開となったのか、それとも日本がしっかり準備してきたのか。アジア選手権の時より、攻撃の質は格段に上がっていると思います。一方で、アジア選手権では少なかった危険なシーンが目立ち、攻撃以上に守備は、改善すべき点は、多いと言えると思います。オウンゴールによる1失点のみとスコアだけでは上出来かもしれませんが、内容は、負けてもおかしくなかったぐらい危険なシーンは、多かったです。
やはり、南アフリカのスピードや強さであったり足の長さといったフィジカル面で、戸惑った面は、非常に強かったと言えると思います。そういった意味では、貴重な経験が出来たと言えるかと思います。南アフリカの選手のプレーに慣れてきた時間帯は、最後の所をしっかり抑えるという事もできていました。しかし、やはり、高い位置で奪いきるという事がなかなかできなかった事を考えると、チームとしてどうやって守備を安定させることができるかというのは、1つのポイントとなると思います。
20久保 建英が、いきなりアシストという結果を残しましたが、随所にらしさを出せたと思いますが、ドリブルによる突破やシュートというプレーを出せるかどうかというのは、1つのポイントとなると思います。ただ、守備は控えめという感じだったので、その点をどう考えているのかという点は、気になりますね。
9小川 航基の決定機逸機も多く、そういったシーンを決めきれる力がないと、今後は苦しむことになると思います。ただ、ポジショニングであったり、高さといった部分は、良かったと思います。ただ、20久保 建英へのパスがずれたり、こういった荒削りな部分は、要改善かと思います。
5冨安 健洋に関しては、オウンゴールというプレーから入る形になりましたが、Jリーグで出場を重ねている事もあり、落ち着いたプレーが出来ていたと思います。デュエルである球際であったり、空中戦で強さを発揮し、2失点目は許さず、大活躍であったと思います。今後も頼りになる選手で、3中山 雄太と並んで、双璧として、活躍して欲しいですね。
初戦を勝てた事は、確かに大きいですが、南米王者、欧州2位の強国との対戦という事で、厳しい試合が待っています。そういった強いチームにどこまでやれるのかというのは、非常に楽しみです。是非とも3連勝でのグループリーグ突破を目指して欲しいですね。
試合評
MOM:5冨安 健洋(日本)
MIP:10ルーサー・シン(南アフリカ)
満足度:7点(10点満点)
日本から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(masaaki sugino)
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