2017:A代表:親善試合:H:vsシリア「不安と手応えの入り混じった引き分け」
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杉野雅昭
2017年06月11日 17:34 visibility190
日本vsシリア:1-1
得点者:19マルデク・マルドキアン(6アムロ・ジェニアト)、17今野 泰幸(5長友 佑都)
1、チーム情報&評点
評価基準
良:1~5:悪
H:日本
監督
ヴァヒド・ハリルホジッチ:3.0
スタメン
15大迫 勇也:2.5
8原口 元気:3.0、10香川 真司:評価不可、17今野 泰幸:2.5、14久保 裕也:3.0
16山口 蛍:3.0
5長友 佑都:2.5、3昌子 源:2.5、22吉田 麻也:2.5、19酒井 宏樹:2.5
1川島 永嗣:2.5
リザーブ
GK:12東口 順昭、23中村 航輔
DF:13三浦 弦太、20槙野 智章、2宇賀神 友弥、21酒井 高徳
MF:6遠藤 航、24井手口 陽介、25加藤 恒平、7倉田 秋
FW:4本田 圭佑、11乾 貴士、26宇佐美 貴史、18浅野 拓磨、9岡崎 慎司
途中交代
10香川 真司→7倉田 秋:3.0
14久保 裕也→4本田 圭佑:2.5
16山口 蛍→24井手口 陽介:2.5
8原口 元気→11乾 貴史:2.0
17今野 泰幸→18浅野 拓磨:3.5
15大迫 勇也→9岡崎 慎司:評価不可
A:シリア
監督
アイマン・アルハキム:2.5
スタメン
19マルデク・マルドキアン:2.0
12ファハド・ユーセフ:2.5、18モハメド・ザヒル・アリグナミ:2.5、9マハムード・アルマワス:2.5
20ハレド・アルムバイド:2.5、14タメル・ハグ・モハマド:2.5
3ムアイアド・アルアジャン:2.5、2アハマド・アルサレハ:2.5、5オムロ・アルミダニ:2.5、6アムロ・ジェニアト:2.5
1イブラヒム・アルマ:2.5
リザーブ
GK:22アハマド・マダニエ、23マハムード・アルユーセフ
DF:4フセイン・アルジワイド、15アラー・アルシュブリ、17アハマド・ディーブ
MF:8ウダイ・アブドゥルジャッファル、11ユーセフ・カルファ、13モハマド・ワエル・アルレファイ
FW:16アハマド・アルドゥーニ、21ナッスーフ・ナックダハリ
途中交代
18モハメド・ザヒル・アリグナミ→21ナッスーフ・ナックダハリ:3.0
20ハレド・アルムバイド→13モハマド・ワエル・アルレファイ:評価不可
19マルデク・マルドキアン→15アラー・アルシュブリ:評価不可
12ファハド・ユーセフ→8ウダイ・アブドゥルジャッファル:評価不可
9マハムード・アルマワス→16アハマド・アルドゥーニ:評価不可
2、得点経過
A:シリア:0-1:19マルデク・マルドキアン(6アムロ・ジェニアト)
シリアの右CKから始まり、シリアのキッカーは、ショートコーナーを使ってきました。日本が少し対応が遅れますが、強引には居れてこずサポートを呼び込みます。その流れの中で、ボールキープされる中で、巧くプレスをかわされると、ほぼフリーでクロスを入れられしまいます。最終ラインには揃ってましたが、ピンポイントに後ろから軌道上に高い打点によるフリーでのヘディングシュートを打たれます。1川島 永嗣も少し反応しますが、至近距離のため防げず、失点。
最初の対応が遅れた事と、中に人数が揃っていた中で、しっかり後ろから入ってくるコースを消せなかったというやや集中力を欠いた痛い失点であったと思います。後半の立ち上がりという難しい時間をしっかり凌げるかどうかは、最終予選に向けて課題と言えそうです。
H:日本:1-1:17今野 泰幸(5長友 佑都)
日本がビルトアップからサイドで繋いでいきます。8原口 元気の所まで回るも寄せを受け囲まれてしまいます。その状況を把握し、15大迫 勇也がフォローで近くに行き、そこへ8原口 元気が預けます。難しいボールではありましたが、15大迫 勇也が、倒れながらスルーパスを辛うじて出す事ができました。このパスに反応した5長友 佑都が上手く体を入れて、ボールの主導権を握ります。そのまま5長友 佑都が、ペナルティエリア内に侵入していき、中にグラウンダーのクロスを入れます。しっかり人数がかけていた日本は、ファーサイドで走り込んだ17今野 泰幸が、触って押し込み日本が追いつきました。
このゴールは、15大迫 勇也のポストプレーは大きいと思います。不利な体勢であれだけ絶妙なパスを出せる訳ですから、こういったCFが居る事は、日本にとって大きな武器であると思います。もちろん、そのパスを受けるためにスペースに走り込んでいた5長友 佑都も素晴らしいですし、5長友 佑都がグラウンダーのクロスを入れた段階で、多くの選手が飛び込んでいた点も良かったと思います。
こういった個の力と組織として連動出来たシーンを増やしていく事ができれば、ゴールという結果を残し易くなりますし、是非今後の最終予選でもそういったシーンで、得点をしっかり決めて、勝利を呼び込んで欲しいです。
3、戦評
数値評
評価基準
良:A~E:悪
H:日本
攻撃評価:C
守備評価:D
采配評価:C
総合評価:C
A:シリア
攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C
文章評
親善試合ではありましたが、本番を想定してベストメンバーで望んだ1戦。最終予選で勝てば良いので、この試合の勝敗をあまり考える必要がないとはいえ、火曜の試合に不安を残す内容であった1戦でした。特に前半は、攻撃の形を作れず、危ないシーンもありました。後半も立ち上がりに失点を喫する等、万全の体制で、最終予選に臨む事は出来ませんでした。逆を言えば、本番に向けて、課題が出来た事は良かったですが、10香川 真司は怪我で離脱した事は、非常に痛手で、16山口 蛍、22吉田 麻也、19酒井 宏樹といった選手の状態も心配です。
この試合でスタメンとして出場した3昌子 源のパフォーマンスは、連携面での不安は、やはり拭えなかった。1対1での対応は光るものがあったが、ラインコントロールの部分であったり、判断の甘さが、まだまだ随所に目立った。組み合わせのパターンが少なかった事が、ここに来てチームの負担になる事は、間違いなさそうですが、今後の事を考えれば、実戦で試していく必要性は高く、今しかない部分は大きい。今後に繋がる事は間違いないので、ある程度我慢して起用していくのも1つの手かと思います。
そして、11乾 貴史に関しては、ドリブルからの細かい仕掛けは、本当に素晴らしかった。アジリティとテクニックが融合していて、1つの1つのプレーも丁寧でした。仕掛ける事も出来て、パスも出せます。スピードもあり、途中出場で出てきたら、相手チームは嫌な存在であると思います。
また、4本田 圭佑の中央での起用は、面白かったと思います。ボールの受け手としても出し手としても重要な存在で、フィニッシャーとしても期待出来ます。この試合のパフォーマンスであれば、10香川 真司の怪我を受けて、スタメンも十分あると思います。
14久保 裕也ですが、低パフォーマンスではありましたが、コンディションとマークを受けた影響であったと思います。イラク戦では、その辺りをしっかり修正し、好成績に繋げてくれると信じたいです。
イラク戦に向けて、不安が残った試合ではありましたが、収穫も多い試合でした。確かな手応えを感じた部分を伸ばし、不安に感じた部分をしっかり修正する。そういった力が、ヴァヒド・ハリルホジッチ監督にはあると信じていますので、結果で、証明してくれると信じたいです。
試合評
MOM:11乾 貴史(日本)
MIP:4本田 圭佑(日本)
満足度:4点(10点満点)
日本から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(masaaki sugino)
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