2017:J2:18節:A:vsレノファ山口「高さが珍しく武器となった試合」
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杉野雅昭
2017年06月11日 23:27 visibility175
山口vs岡山:0-1
得点者:3久木田 紳吾
観客数:6,061人
1、チーム情報&評点
評価基準
良:1~5:悪
審判
主審:村上 伸次:2.5
副審:村井 良輔、イ・サンギ:2.5
A:岡山
監督
長澤 徹:2.5
スタメン
30豊川 雄太:2.5
8石毛 秀樹:2.5、19片山 瑛一:2.0
17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン):2.5、27塚川 孝輝:2.5、16関戸 健二:2.5、21加地 亮:2.5
14喜山 康平:2.5、39篠原 弘次郎:2.0、3久木田 紳吾:2.0
22一森 純:2.5
リザーブ
GK:13櫛引 政敏
DF:33張 碩元(チャン・ソグォン)、31下口 稚葉
MF:10大竹 洋平
FW:11三村 真、20藤本 佳希、24赤嶺 真吾
途中交代
30豊川 雄太→24赤嶺 真吾:2.5
8石毛 秀樹→10大竹 洋平:2.5
17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン)→11三村 真:2.5
H:山口
監督
カルロス・アルベルト・マジョール:2.5
スタメン
27大石 治寿:3.0、9岸田 和人:2.5
40小塚 和季:2.5、5佐藤 健太郎:2.5、29三幸 秀稔:2.0、8小野瀬 康介:2.5
6前 貴之:2.5、4福元 洋平:2.5、3渡辺 広大:2.5、21廣木 雄磨:2.5
33山田 元気:2.5
リザーブ
GK:42吉満 大介
DF:16朴 璨鎔(パク・チャニョン)
MF:14高柳 一誠、15池上 丈二、20清永 丈瑠、32松本 蓮
FW:13米澤 令衣
途中交代
27大石 治寿→20清永 丈瑠:2.5
40小塚 和季→13米澤 令衣:3.0
5佐藤 健太郎→15池上 丈二:評価不可
2、得点経過
A:岡山:0-1:3久木田 紳吾
岡山は、立ち上がりにロングスローでゴール前に迫る。一度クリアされるが、2度目の19片山 瑛一のロングスローで、山口の選手がクリア仕切れず、毀れ球を3久木田 紳吾が、吹かさずしっかり打ち切ってゴールに突き刺して、立ち上がりの早い時間に岡山が先制。
身長で岡山が上回る貴重な数少ないチームである山口。そういった相手には、色んなパターンを持っている岡山のセットプレーというのは、大きな武器となる事を改めて感じる事ができた得点でした。得点に繋がったシーン以外にも惜しいシーンはあったので、そういったチャンスでもしっかり決めていれば、もう少し楽に戦えたので、その辺りは、今後の課題と言えそうです。
3、戦評
数値評
評価基準
良:A~E:悪
A:岡山
攻撃評価:C
守備評価:B
采配評価:B
総合評価:B
H:山口
攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C
文章評
岡山は、プライドオブ中四国の前に3試合負けなしで、満を持してこの試合を迎えました。しかし、両チームとも今季は、苦しんでおり満足の行く順位とは言えない状態です。山口の方は、監督が交代し、最初の試合という事で、次に繋がる結果と内容が求められる試合でした。岡山は、浮上するためにも無失点と連勝が求められる試合でした。岡山としては、もっと追加点を奪って楽に進めたかった所ではありますが、十分目標を達成する事ができた試合でした。山口もポゼッションサッカーは、新監督になっても健在で、課題のセットプレーで立ち上がりに失点したものの随所随所では果敢なデュエルを仕掛けて、戦えていました。両チームとも課題もありましたが、収穫の大きな試合でした。今後もプライドオブ中四国のライバルとして、お互いに切磋琢磨し、上を目指したいと感じる事ができた試合でした。
ここまで得点の少なかったセットプレーでの1点を守り切っての勝利でした。そして、今季初の無失点という事で、今後に繋がる勝利であったと思います。この辺りはやはり偶然では無くて、そういった要素がこの試合に関してはありました。一番は、上記でも少し触れましたが、山口の身長が低かった事で、セットプレーで得点に繋がり易かった事もあります。岡山は、19片山 瑛一、17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン)、27塚川 孝輝といった選手が180センチを超えているので、開幕当初よりは、少し高くなっています。プレースキッカーやスローワーで、3人全員が参加する訳ではないですが、やはり、セットプレーでは、少しでも高い方が良いです。
そして、同様に山口の平均身長では、終盤のパワープレーでの破壊力も弱く、上背の低い山口の攻撃陣は、やはり迫力不足でした。高さが無ければ、密集地帯から崩すしかなく、難しい。加えて、岡山は24赤嶺 真吾が復帰して途中出場した事もあり、より高さが加わりました。ただ、17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン)から11三村 真に交代して高さは落ちていますが、24赤嶺 真吾が居る事で、そういった部分をカバー出来ていました。
全体的な平均身長の高さが、完封勝利かつセットプレーでの得点で逃げきるという今季初の快挙に繋がりました。
一方で、課題が残った部分もあります。ここまでの岡山は、空中戦を徹底したチームに苦戦し、地上戦を挑んできたチームにある程度戦えていました。内容は、そこまでは悪くなかったものの、そういった相手に対して、主導権を握られていた点は、今後に課題を残しました。しっかりボールを奪って、攻撃に繋げていく。シュート数こそ多かったですが、こういった部分を高めて行かなければ、開幕戦の名古屋戦の様に決定機をしっかり決められて負ける可能性は高くなります。
チームとして上を目指すためには、パワープレーを全面に押し出すチーム対して如何にして勝つかではありますが、その前の段階としてバランスよく攻めてくるチーム対して、90分間通して無失点に抑えていく。
現状は、地上戦メインのチームにある程度戦えている止まりで、そういった相手に対しても勝てない試合がある事を考えると、まだまだこれから状態を上げる事は、十分可能かと思います。
しかし、下位から中位に上がりつつあり、チームとして上を目指せる状態になりつつあります。24赤嶺 真吾や19片山 瑛一と怪我人が戻って来た事で、チームとしての総合力が上がり、光が見えて来ました。チームとして負けなしをここから伸ばして行き、ハードワークと粘り強さを発揮し、1戦1戦泥臭く、勝ち点を得て上を目指して欲しい。
試合評
MOM:3久木田 紳吾(岡山)
MIP:29三幸 秀稔(山口)
満足度:6点(10点満点)
岡山から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(masaaki sugino)
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