2017:J2:37節:A:vs水戸ホーリーホック「水戸の壁を最後まで突破できず惜しくも敗れる」

水戸vs岡山:1-0
得点者:6内田 航平(24細川 淳矢)
観客数:3,502人

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

審判

主審:佐藤 誠和:3.5
副審:塚越 由貴、田尻 智計:3.5

A:岡山

監督

長澤 徹:3.5

スタメン

24赤嶺 真吾:3.0
18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ):2.5、8石毛 秀樹:3.0
11三村 真:3.0、7伊藤 大介:3.0、5渡邊 一仁:3.0、21加地 亮:3.0
14喜山 康平:3.0、33張 碩元(チャン・ソグォン):2.5、19片山 瑛一:2.5
22一森 純:3.0

リザーブ

GK:13櫛引 政敏
DF:3久木田 紳吾
MF:2澤口 雅彦、26田中 奏一、16関戸 健二、10大竹 洋平
FW:30豊川 雄太

途中交代

18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ)→30豊川 雄太:3.0
5渡邊 一仁→16関戸 健二:2.5
11三村 真→10大竹 洋平:評価不可

 

H:水戸

監督

西ヶ谷 隆之:2.5

スタメン

38前田 大然:2.0、29宮本 拓弥:2.5
17湯澤 洋介:2.5、18白井 永地:2.5
6内田 航平:2.5、26小島 幹敏:2.5
14佐藤 祥:2.5、33福井 諒司:2.5、24細川 淳矢:2.0、25浜崎 拓磨:2.5
21笠原 昂史:1.5

リザーブ

GK:1本間 幸司
DF:20今瀬 淳也
MF:10佐藤 和弘、11橋本 晃司、39清水 貴文、46伊藤 涼太郎
FW;8林 陵平

途中交代

29宮本 拓弥→8林 陵平:2.5
18白井 永地→20今瀬 淳也:評価不可
17湯澤 洋介r→10佐藤 和弘:評価不可

2、得点経過

H:水戸:1-0:6内田 航平(24細川 淳矢)

 自陣深くのサイド付近での、21加地 亮が良い対応をした後、寄せを受けて19片山 瑛一へバックパスするもラインを割ってしまいCKになりました。このCKを25浜崎 拓磨が蹴り、中央に固まっていましたが、サイドへ膨らむ動きを見せた事で、中央にスペースが出来ます。そこで待っていた24細川 淳矢がフリーでヘッドを放ちます。このヘディングシュートがオフサイドライン様に見える位置にいた6内田 航平に当たって入るもオフサイドは無しで、24細川 淳矢のゴールに当初はなっていましたが、6内田 航平へと訂正されました。

 オフサイドである事は濃厚かとは思いますが、24細川 淳矢のヘッドが強力で、速かった事と混戦である事に加えて、微妙であった事を考えると、VTRなしで副審及び主審が見逃すもの不思議では無いと思います。岡山としては、そういった判定に泣かされたと捉えるよりは、中央で、24細川 淳矢にフリーで強力なヘッディングシュートを打たれた事の方が問題かと思います。
 そもそも副審からの位置では、オフサイドかどうかは確認できてもボールが当たったどうか見えませんし、主審が当たった事を見ていて、合わせ技1本で、初めて認められるので、オフサイドを成立させるのは、かなり難しかったと思います。

3、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

A:岡山

攻撃評価:D
守備評価:C
采配評価:E
総合評価:D

H:水戸

攻撃評価:C
守備評価:A
采配評価:B
総合評価:B

文章評

 3連敗で、この試合を迎えた岡山は、苦手とする関東遠征で、水戸の地に乗り込みました。水戸もここ5試合で、1勝4敗と苦しんでおり、この試合で、復調のきっかけを掴みたい両チームという構図でした。
 試合の方は、前半18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ)を中心に鋭い攻撃でゴールまで迫るも後一歩届かず、スコアレスで前半が終了しました。
 後半は、トラブルがあったのかどうか不明ですが、18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ)がハーフタイムで下がった事で、攻撃が失速した岡山に対し、水戸が守りが安定して盛り返して来ました。すると、岡山が苦手とするセットプレーで、水戸にゴールを割られてしまいました。実は、この失点は、難しい審判のジャッジがあり、オフサイドにはなりませんでした。ゴールが認められて先制を許した後は、単発ながら30豊川 雄太や19片山 瑛一のヘッディングシュートなどでチャンスを作るも21笠原 昂史がファインセーブ連発で、ゴールに蓋をされて、最後まで得点を奪う事が出来ず、4連敗となりました。

 まずは、18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ)ですが、非常に評価が難しい選手と言えると思います。内容を見れば非常に良い活躍をしているのですが、現状1得点止まりです。ゴールに向かって行く推進力というのは、過去の岡山史上ナンバー1とも言えるプレーを見せていますが、最後の所で決めきれず、1得点止まりになっています。これを決定力不足として判断しても良いのか、それともチームの連動性が悪く、孤立無援によりシュートコースがなく、防がれているのか。
 18ニコラス・オルシーニ(オルシーニ)、後者の要素が強く、理由は、24赤嶺 真吾以外で、明確な得点力を持っていないからです。30豊川 雄太ですら昨季の輝きが無く、出し手の問題であると思います。流れの中では、17朴 亨鎮(パク・ヒョンジン)以外のアシストする力不足で、改善すべき点かと思います。
 来季に向けて、チームとして出し手を強化する手段と、少ない好機と少ない人数で、得点に繋ぐ部分を強化するという2つの手段があります。チームとして、どちらに取り組んで行くのかは、来季のストーブリーグ考える上で1つのポイントになると思います。

 そして、33張 碩元(チャン・ソグォン)ですが、何故今まで起用しなかったのかというパフォーマンスであったと思います。セットプレーで、失点こそしたものの空中戦の強さと対人の強さを遺憾なく発揮し、今季の岡山に足りない部分を見せてくれたと思います。ただ、絶対的な選手かと言われればそこまでではないのも事実です。後は、強い闘志を備えているという部分と、少し気性の荒そうな部分もあり、これに関しては、一長一短かと思います。色々と考えると今まで起用しなかった長澤 徹監督がどういった判断か気になる所ではあります。しかし、33張 碩元(チャン・ソグォン)が、大事な時に怪我をして、天皇杯でもパフォーマンス不足も事実であったと思いますから仕方ない部分でも否定できません。ただ、来季も岡山に居るかどうかは怪しい部分もあると同時に貴重な空中戦に強い選手である事を考えると、補強を本気でしないのであれば、残すべきかと思いますし、強化部がどういった判断を下すのかというのもストーブリーグでの1つのポイントになると思います。

 また、この試合で良かった点もあったので、そちらについても述べたいと思います。それは、38前田 大然に対して、スピードで突破されそうになってファールで止めるシーンこそあったものの、そのスピードでラインの裏に出られる事が無かったので、チームとして巧く守れていた点です。加えて、その38前田 大然の異常な程速い寄せを受けてもしっかり繋ぐ、もしくは、前線へのフィードという判断も良かったと思います。しかし、精度と連携の部分で相手に渡る事が多かったのは、課題かと思いますが、讃岐戦以降の様に奪われなかったのは、良かったと思います。水戸の状態が悪かった部分もあったと思いますが、岡山としては、セットプレーでの1失点に抑えた事は、収穫であったと思います。

 最後にPO進出は、深刻な得点力不足で、絶望的となった現状では、来季に向けて、新たな得点パターンを増やすための答えを結果と内容で出せるかどうかが、残り試合のラストミッションなるかと思います。実際に、ここ数試合の様にコンディションを考慮した起用や改善点に対して、しっかり手を打てており、最初からこういった起用を見せていればという印象を強く持ちます。結果が出ないのは積み重ねが少ない事が原因の1つではありますが、そういった状態でもJ1昇格争いをしている上位チームに対して、どこまで戦えるかというのは、今から楽しみです。

試合評

MOM:21笠原 昂史(水戸)
MIP:18ニコラス・オルシーニ(岡山)
満足度:2点(10点満点)

岡山から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

記事の質の向上のために反対意見や間違いの指摘などのコメントも大いに歓迎ですので、気軽にコメント宜しくお願い致します。 
また、イイネ数は、記事を書く意欲へと繋がる事に加えて、記事を書く上での参考とさせて頂いてます。

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。