今期最大の観客(ケロロ効果!?)


悔しい愛媛での引き分けから中8日と、十分な準備期間を経た34節の対戦相手は横浜FC。9勝11分11敗の10位と、昨年J1にいたチームとしては許容し難い、ここまでの成績だとは思いますが、監督もかわり、チームとしては再構築の1年と言う事なのでしょう。今節は、チームの顔となっているカズ選手の400試合出場記念ということで、これまででも最高の数のサポーターが来場してくれました。

さて、前節の黄紙で累積出場停止の石原に加え、斉藤先生も負傷と、チームの骨格を成す選手を欠いたスタメンフォーメーションは、それぞれ、阿部、山口と同ポジションへの入替えのみで最低限の修正が施されたもの。

   阿部 原
 望様     菊池
   坂本 田村
ノブ 山口 ジャ 臼井
    金永基



サブは、トモ、三田、永田、ナザ、トゥット。み、三田かぁ、CBの控えは意外と薄いのね・・。

横浜FCは、前半好調のチームを支えていた山卓、アツとベテラン中心選手がベンチ入りもしていませんでしたが、カズは元気にSHで出場

   アン 難波
 滝澤     カズ
   小野 根占
太田 エリ 八田 吉田
     小山



サブは岩丸、吉本、八角、チョ、池元。

試合開始前には、アニマックススペシャルデーと言うことで、お子さんもたくさん来ていた中、ケロロ軍曹率いるケロロ小隊が守るゴールをこじ開けた大山のPKショー(?)などもあり、和やかなムードもありましたが、いざ、笛が鳴ってみると、意外なことに、高い位置からプレスをかけてくる横浜FCの選手達に、ゲームの方は局面の争い激しい緊張感のあるものとなっていきます。

横浜FCは前回対戦時と比べると、エリゼウがCBに入ったことにより、最終ラインの安定度が増しており、対人に強い根占と捌き役の智吉とバランスも良く、カズも運動量豊富かつ、独特の脚捌きで巧みにボールキープをされ、支配率では湘南が後手を踏まされる展開が続きます。

連続CKを与える時間帯も多く、傍目には厳しい試合内容に映っていたかも知れませんが、この日は山口のプレーが非常に効いていて、深く鋭い切り返しをみせるアンデルソンにくらいつき、ほとんど仕事をさせません。坂本や雄三も、いつもの出足鋭い寄せで、守備面では良い闘い振りを見せていましたが、問題は攻撃陣・・・。

阿部ちゃんは、開始早々に、距離のあるミドルで小山をひやっとさせたことはありましたが、それ以降は特に見せ場無く、原竜もどちらかと言えば、後ろ向きのフォアチェックが目だち、決定的チャンスを作るには至りません。菊池や望様とSBの連携でボールを運ぶシーンも、機会そのものが少なく、相手のミスを起点にカウンター攻撃をしかけるも、エリゼウの壁を越えることができないまま、ジリジリと時間が進みます。

試合開始からヒートアップしていた展開に、前半残り時間少ない中、特に横浜FCの選手達に疲れが見えると、菊池の気の利いたスルーパスに反応した臼井からのクロスに飛び込むノブのヘッドが枠内を捉えるも、小山に掻き出され、頭を抱える8500名。一連のプレーは、この試合最大のチャンスだったと思います。

しかも、そこで得たCKの競り合いでジャーンが負傷してまい、前節に続き、戦術的采配の1つを削られてしまいます。反対側だったので、プレーの内容はよく見えなかったのですが、大事に至らないことを祈ります。かわって入った永田はボランチ投入で、雄三がヤマと最終ラインを形成。それにしても、前半に関してはシュートも多分2-3本しか撃てず、これだけ攻撃の形が作れない前半というのも久しぶりな感じ。

注目された後半のフォーメーションは、予想通り頭から阿部ちゃんにかわりトゥットを入れてなんとか攻撃の形を作りたいという意図ではありましたが、前半同様有機的な攻撃はなかなか仕掛けられません。逆に、バイタルでのパスミスをつかれて、智吉に決定的なミドルシュートを浴びますが、この試合、非常にキレていたヨンギがギリギリでこれを弾き出し、何とか難を逃れます。

チャンスという意味では、ややあたりのきつかった横浜FCの選手に対して出されたファウルからのセットプレーが中心で、望様→原竜の惜しいヘッドで流れを掴むと、トゥットとの連携からエリア内に走り込んだ望様が倒されてPKゲット〜!!!!!!

正直スタンドから見ていた限りでは位置的にもプレー的にもに微妙なジャッジで、横浜FCの選手達も執拗に抗議していましたが、気持ちはわかります。うちもやられましたから・・・。ま、判定は変わりようもなく、祈るように見つめるサポーターの目の前で、これぞ助っ人外人、ある意味全くKYな位、落ち着いてトゥットがこれを難なく決めて、残り25分、貴重な貴重な貴重な、先制点を得ます。

お互い消耗の激しい試合展開に、うち的には残りのカードが一枚しかない中、横浜FCは失点後、即座に池元、残り15分でチョを投入と、仕掛けと運動量維持のカードで、我慢の時間帯が続きます。やはり石原がいないと厳しいなぁ〜と思わせる時間帯が長く続きます。

この1点を守りきるという明確なメッセージの最後のカードは、菊池に変えて三田投入。布陣は、臼井を一枚上げて菊池の位置に、臼井の所に、三田。心臓に悪い状況で、三田のファーストプレーは相手選手につめよられて慌ててけり出したボールが池元の足下へ行くという、縮み上がるようなプレーではありましたが、その後はやや落ち着きを取り戻してくれたのは幸いでした。

激しい試合を象徴するように、交代枠を使い切っていた中、トゥットも負傷したようで、脚を引きづりながらのプレーでしたが、要所ではボールキープに体を張ってくれ、スタジアムが一体となって勝利を渇望し続けた90分。横浜FCの選手の最後のクロスがゴールラインを割ったところで、笛が鳴り、勝ち点3を得る事に成功したのでした。

これで、ホーム5連勝、10試合負け無し。主力選手を負傷や出場停止で欠きながらの、この成績は立派の一言。

残り試合が少なくなるにつれ、外野も騒がしくなりますが、まずは、一戦一戦、目の前の敵を倒すのみ。次節、苦手徳島と対戦ではありますが、これまでの苦杯の数々の借りを返しに、鳴門に行って参ります。

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