背番号１

「GKのユニフォームってどうしてセンスないのかねぇ」

高校女子サッカーの中継を見ての私の感想。

フィールドプレーヤーはピンクがあったり、優しい紫（なんていう色だろう）があり、おしゃれな感じで乙女心（おばはんだけど）くすぐられるのだけど

GKって昔から黄色、黄色、黄色。

もちろん、私の現役時代もたいてい黄色！。

膨張色で、身体がでかく見える色であることは十分承知しているが

乙女的には（また言った！）なんとかして欲しいなぁと思っている。

でも私はゲーム中たいてい黄色を身につけていた。

昔のアルバムの私の色はいつも黄色。

未だに私の宝物なのは小学生時代のサッカークラブで初めてもらった

背番号１の付いた黄色いユニフォーム（アウェイ用は赤　ダサイ！死語）

監督が新チームのユニフォームを配る時、真っ先に

「背番号１　たかこ」

と呼んでくれったけ。

当時女の子がサッカーをやるのは珍しく、しかもキーパー！。

対戦相手からはいつもからかわれた。

「なんだよ、キーパー女じゃないか！。女にゴール守れるのか？」

弱小チームの悲しみで失点を重ねる。「ほれみろ、女女！」

味方の父兄からも「たかこちゃんにキーパー荷が重いんじゃないの？」

ある時は試合中に悔しくて悲しくて泣いてしまったこともあった。

そんな情けないGKでも最後まで続けられたのはチームメイトの励ましがあったからだと思う。

「たかちゃんはウチの守護神じゃないか。うちの神は女神なだけだよ」

兄がチームにいたころは私は兄の控えでいればよかったので、単に珍しがられてればよかったけど背番号１を背負ってた兄が卒業すれば、私が重荷を背負わねばならなかったのだ

たいしてうまくはなかったけれど最後まで背番号１を背負えたことが今のところの私の誇りかなぁ。

だから背番号１はいつも私が目指す番号。

そして背番号１が似合う私になりたい。