
対比
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よしお
2010年07月05日 05:06 visibility46
準々決勝の試合を見ていて、勝者と敗者の強烈なコントラストを感じた。
オランダVSブラジルは、ドゥンガ率いるセレソンのF・メロがその主役だ。
08-09シーズンにフィオレンティーナで見せた活躍で一躍時の人となり、代表でも定位置を獲得した彼。
しかし更なる期待をされて09-10シーズンに移籍したユベントスでは、不調に陥り、試合に出られくなってコンディションを崩すなど波に乗れなかった。
それでもドゥンガは、自身と同じポジションを務めるF・メロに厚い信頼を寄せ、代表では使い続けた。
その結果が、GKとのコミュニケーションミスによるゴール献上であり、感情的になってもらったレッドカードで試合を壊すことだった。
あのロナウドも、F・メロは当分ブラジルに帰ってくるべきではないと語ったよう。
創造性がないと批判され続けた2センターハーフの一人だけに、これからも批判は続いていくのだろう。
もう一人の主役はスペインの守護神カシージャス。
レアル・マドリードでキャリアを順調に積み重ね、代表でも歴代の最多キャップ数を更新間近の彼。
ところが、グループリーグ初戦のスイス戦では、緩慢なプレーからゴールを献上し、チームが敗北。
プレーの集中力を欠いているとか、正確性が不足しているなどたくさんの非難を浴びた。
そんな彼がパラグアイ戦ではビッグセーブを連発。スコアレスでむかえたPKのピンチをストップしたり、試合終了間際にサンタクルスとの一対一を制したプレーは、彼ならでは。
スペイン国内では、やはり代表のGKはカシージャスしかいないと、称賛の声があがっているという。
世界中の注目を集めるサッカーの祭典。活躍すれば持ち上げられるが、大きなミスを犯せばたちまち戦犯扱いに。
こんな強烈な対比があるなかで選手らはプレーしている。
くれぐれも選手たちが安定しない世間の評価から待避し、評価されたことを個人のプレーの質を高めることための堆肥とできるよう、祈るばかりです。
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