7月1日の中日戦の先発予定の田原と統一球(6/30、312,129、野球2、総合9)
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元大阪爺
2012年06月30日 10:51 visibility251
報知によると、7月1日の中日戦(第3戦)の先発はルーキー:田原とのこと。私にとっては、ビックニュースなので、これについて書くことにします。
田原(右サイド、23才、高卒で社会人経由)はドラフト7位ということや、アマチュア時代もあまり名前が挙がってこなかった投手ですので、報知の2011年ドラフト紹介でも彼の説明はありません。しかし、私が尊敬する迷スカウトさんのホームページでは、「星2つ」となっていて、ドラ2の今村と同評価で、3-6位の一岡・高木京・高橋・江柄子より評価は高いのです。迷スカウトさんの田原へのコメントの概要を紹介します。
1・ストレート:130キロ台後半~MAX141キロ
2・変化球 スライダー・カーブ・シンカー
3・都市対抗の掘り出しもの。球威は物足りないが、高卒4年目ながら、抜群の制球力と洗練されたマウンドさばきで打者をうまくかわす。右打者には、外角一杯にスライダーを、左打者には外角低めにシンカーを投げ分ける。時には内角を突き、打者に的を絞らせない。球持ちもよい。
4・牽制は鋭く、クィックモーションも出来て速い。(高校2年まで内野手だったためか)投手守備も良い。
5・高校時代は無名だったのに、社会人の4年間で大きく成長した。この事は、野球に対する意識の高さを示す。
6・似たタイプの加賀投手(DeNA)かあるいはそれ以上の活躍が期待できる。
と、比較的辛口の迷スカウトさんにしては「ベタほめ」に近い内容です。ただ、心配事として
7.見栄えがして首脳陣受けするタイプではないので、何処までチャンスをもらえるのかは心配。
と付け加えています。
さて、実際に1軍で投げている田原を見た私の印象は
1はその通り。
2で書かれている変化球よりむしろシュートの切れが目立つ。直球もシュート気味にくるくせ球タイプ。
3でほめられている制球力は今一つ。右打者へのスライダーの切れは今一つで、むしろシュートで右打者の内角をつく。シンカーやスライダーの切れが今一つなので、左打者に対して攻め手を欠く。
4で書かれている守備はその通り。非常に俊敏です。ヤクルト戦でセーフティースクイズを決められましたが、難しい打球に追いついて本塁に投げる体勢を瞬時に作りました。捕手の阿部の指示で1塁に投げましたが、むしろ、阿部が田原の守備能力を理解していなかったように思います。
5と6はまだ分かりません。
7については、私も心配していました。舎人さんが何度も指摘しているように、巨人は伝統的に「球威型」の投手が大好きで、そういう投手に優先的にチャンスを与える傾向があるからです。しかし、川口投手コーチの意見力が増したためか、その傾向は変わってきたようです。
さて、アマチュア時代は右打者のアウトコースに絶妙のスライダーを決めていた筈の田原が、プロに入ってどうして、インコースにシュートを投げる投手になったのでしょう。私の想像するに、それは統一球のせいだと思います。日本プロ野球が使用する統一球はアマチュアが一般に使用する硬球の3倍の値段がするとかで、高校・大学・社会人といったアマチュア野球では使われていません。日本のプロ野球(NPB)の投手がMLBにいって、球の違いで苦労するように、アマチュア選手もNPBに入って球の違いで苦労するのでしょう。田原の場合は、従来の持ち玉(スライダー・シンカー)の切れが悪くなる代わり、シュートの切れが増して直球もシュート回転するようになったということでしょう。直球・変化球の切れが変わった訳ですから、制球にも苦労するようになったのだと思います。
改めて、田原を「右サイドのシュート投手」としてみたら、これは非常に面白い存在であることは事実です。右打者にとって非常に嫌なタイプの投手になるからです。ヤクルト戦では、左打者に苦労していましたが、その次の広島戦では右打者を簡単に料理していました。
中日は、荒木・井端・ブランコ・和田・谷繁・平田・山崎の各選手に代表されるように右打者に好打者・強打者が多い打線です。ですから、先発候補だった笠原や東野が今一つの内容となった時点で田原起用を思いついたのでしょう。
ゲームプランとしては、田原を先発させるものの、早い回から高木京・福田・高木康をスタンバイさせ、何とか6回までこの4人で持たせる。6回終わって勝っていれば山口・マシソン・西村をつぎ込み、負けていれば福田・高木康あたりを続投させるといった所でしょう。この試合は、同時に、田原・高木京・福田の「1軍残留最終テスト」にもなると思います。
この3連戦は首位攻防戦ではありますが、順位・勝負にこだわる戦いはまだ先です。現在は、夏場に向けて戦力の模索をすべき時期であり、巨人の首脳陣がそのことを理解していることをうれしく思いますし、田原先発起用を支持します。
田原(右サイド、23才、高卒で社会人経由)はドラフト7位ということや、アマチュア時代もあまり名前が挙がってこなかった投手ですので、報知の2011年ドラフト紹介でも彼の説明はありません。しかし、私が尊敬する迷スカウトさんのホームページでは、「星2つ」となっていて、ドラ2の今村と同評価で、3-6位の一岡・高木京・高橋・江柄子より評価は高いのです。迷スカウトさんの田原へのコメントの概要を紹介します。
1・ストレート:130キロ台後半~MAX141キロ
2・変化球 スライダー・カーブ・シンカー
3・都市対抗の掘り出しもの。球威は物足りないが、高卒4年目ながら、抜群の制球力と洗練されたマウンドさばきで打者をうまくかわす。右打者には、外角一杯にスライダーを、左打者には外角低めにシンカーを投げ分ける。時には内角を突き、打者に的を絞らせない。球持ちもよい。
4・牽制は鋭く、クィックモーションも出来て速い。(高校2年まで内野手だったためか)投手守備も良い。
5・高校時代は無名だったのに、社会人の4年間で大きく成長した。この事は、野球に対する意識の高さを示す。
6・似たタイプの加賀投手(DeNA)かあるいはそれ以上の活躍が期待できる。
と、比較的辛口の迷スカウトさんにしては「ベタほめ」に近い内容です。ただ、心配事として
7.見栄えがして首脳陣受けするタイプではないので、何処までチャンスをもらえるのかは心配。
と付け加えています。
さて、実際に1軍で投げている田原を見た私の印象は
1はその通り。
2で書かれている変化球よりむしろシュートの切れが目立つ。直球もシュート気味にくるくせ球タイプ。
3でほめられている制球力は今一つ。右打者へのスライダーの切れは今一つで、むしろシュートで右打者の内角をつく。シンカーやスライダーの切れが今一つなので、左打者に対して攻め手を欠く。
4で書かれている守備はその通り。非常に俊敏です。ヤクルト戦でセーフティースクイズを決められましたが、難しい打球に追いついて本塁に投げる体勢を瞬時に作りました。捕手の阿部の指示で1塁に投げましたが、むしろ、阿部が田原の守備能力を理解していなかったように思います。
5と6はまだ分かりません。
7については、私も心配していました。舎人さんが何度も指摘しているように、巨人は伝統的に「球威型」の投手が大好きで、そういう投手に優先的にチャンスを与える傾向があるからです。しかし、川口投手コーチの意見力が増したためか、その傾向は変わってきたようです。
さて、アマチュア時代は右打者のアウトコースに絶妙のスライダーを決めていた筈の田原が、プロに入ってどうして、インコースにシュートを投げる投手になったのでしょう。私の想像するに、それは統一球のせいだと思います。日本プロ野球が使用する統一球はアマチュアが一般に使用する硬球の3倍の値段がするとかで、高校・大学・社会人といったアマチュア野球では使われていません。日本のプロ野球(NPB)の投手がMLBにいって、球の違いで苦労するように、アマチュア選手もNPBに入って球の違いで苦労するのでしょう。田原の場合は、従来の持ち玉(スライダー・シンカー)の切れが悪くなる代わり、シュートの切れが増して直球もシュート回転するようになったということでしょう。直球・変化球の切れが変わった訳ですから、制球にも苦労するようになったのだと思います。
改めて、田原を「右サイドのシュート投手」としてみたら、これは非常に面白い存在であることは事実です。右打者にとって非常に嫌なタイプの投手になるからです。ヤクルト戦では、左打者に苦労していましたが、その次の広島戦では右打者を簡単に料理していました。
中日は、荒木・井端・ブランコ・和田・谷繁・平田・山崎の各選手に代表されるように右打者に好打者・強打者が多い打線です。ですから、先発候補だった笠原や東野が今一つの内容となった時点で田原起用を思いついたのでしょう。
ゲームプランとしては、田原を先発させるものの、早い回から高木京・福田・高木康をスタンバイさせ、何とか6回までこの4人で持たせる。6回終わって勝っていれば山口・マシソン・西村をつぎ込み、負けていれば福田・高木康あたりを続投させるといった所でしょう。この試合は、同時に、田原・高木京・福田の「1軍残留最終テスト」にもなると思います。
この3連戦は首位攻防戦ではありますが、順位・勝負にこだわる戦いはまだ先です。現在は、夏場に向けて戦力の模索をすべき時期であり、巨人の首脳陣がそのことを理解していることをうれしく思いますし、田原先発起用を支持します。
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