交流戦総括と今後の展望 (6/18,153760,15)

今日からリーグ戦が再開しますが,その前に交流戦で巨人の成績が伸びなかったことについて整理し,若干の展望を述べておきます.6月14日の日記の続きです.

・14日の日記では,先発投手の不振を原因の一つにあげました.先発が悪いので先手を取られる.東京Dなら,得意の空中戦で追い上げることができ,相手が投手をかえる隙をついて逆転することもできましたが(東京Dでは,8勝4敗),パリーグ本拠だと(特に広い球場だと),その手が使えず,DH制があるから相手投手もなかなか交代せず苦戦したのだと思います.パリーグ本拠地で4勝8敗,特に広いヤフードーム,札幌ドーム,千葉マリンでは6戦全敗という成績がそれを物語っています.


・打線が全般に低調で(交流戦期間中のチーム打率.251で9位),特に6番以下の下位打線の調子が悪く,上位打線の一発に頼らざるを得ない状況が続きました.高橋を2番にしたのは苦肉の策ですが,結果として,1番坂本以外に(塁に出て)足を使える選手がいないことになり,さらに「空中戦」への依存率が高まりました.前に書いたように,長距離打者を並べると安定した得点が計算できますし,巨人が悪いながらも5割を保ってセリーグでは1位になれたのもそのおかげですが,それだけでは,やはり辛いものがあります.


・今後は先発投手陣の整備と,下位打線の立て直しでしょう.先発投手に関しては,実はそれほど心配していません.内海・東野に復調の気配が見えるからです.5kg減量したゴンザレスも少しはよいピッチングをしてくれるでしょう.幸い,リリーフは久保が好調なこともあってしっかりしているので,ファンやオビスポあたりに先発テストをしながらでもそれなりに星は拾えると思います.また,7月にはグライシンガーも帰ってくるので,大幅な配置転換は不要だと思います.一部に「山口が先発に再々転向」というような話も出ていますが,これは,他チームを混乱させるための情報でしょう.金刃が2軍落ちしていますし,星野もまだまだですから,「左中継ぎ:山口」
の代わりはいないからです.


・下位打線については,亀井・長野・谷・李・脇谷あたりの調子が上がって来ることが必要です.亀井は上向きのようですが,長野は交流戦はさっぱりでした.4日間の休みで疲れをとって上がって来てくれることを期待します.大田については,結局原監督が「軸回転」を徹底させ「元の(キャンプ時の)打撃に戻したということ」(つまり6月以降のファームでの絶好調の打撃を否定したということ)らしいですから,当面は期待できないと思います.高橋由の2番が悪いとはいいませんが,年齢とケガの後遺症のためか,彼の成績は安定しません.早く,かれに変わって2番を打てる打者(出塁率が高くて足の速い打者)が出てくることを望みます.松本が戻ることが最適ですが,ケガが長引いていますし,実戦に戻れたとしても,すぐに「4月の松本」になるとは思えません.過剰な期待は禁物だと思っています.

それから,エドガーはファームでは結果をだしています.李の調子が出ないと,李と入替があるかもしれません.

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