交流戦前総括−野手・捕手編 (5/11,139095,16)

交流戦前総括−野手・捕手編です.昨日も書きましたが,チームの打率・本塁打・得点で巨人はセリーグ一位です.加えて,チーム盗塁数でも広島と並んで一位です.


 


1・2番の高い出塁率(坂本が3割7分,松本が4割5分,代役の脇谷も3割4分)と盗塁数(坂本7つ,松本12つ,脇谷も5つ),3番以下の高い得点圏打率(小笠原3割,ラミレス3割2分,阿部3割7分,高橋由3割1分,長野3割1分,李4割)および3-5番の高い長打率(小笠原6割7分,ラミレス5割3分,阿部5割4分)ということで,1・2番が出塁して盗塁でひっかき回し,3-5番が長打で返す.3-5番を抑えても,ランナーが残っていれば6番以下で返すという図式が見えます.加えて,1番坂本が高い得点圏打率(3割7分)と長打率(5割4分)を保持しているので,9番の投手に代打を出した場合,全く切れ目なく打線がつながります.この波状攻撃が巨人打線の一番の特徴です.


 


今年は特に上述した盗塁数の増加が目立ちます.昨年までは代走専門の鈴木の盗塁数(2009年25個)が目立つ程度で,松本も去年の盗塁数は16個にとどまっていました.坂本は腰痛のためか,去年はたったの5個でした.それが,36試合経過時点ですでに上記の数字です(まあ,松本のケガは走りすぎたためでしょうから,今後は出場しても数は減るとは思います).加えて新加入の長野もすでに盗塁を6個記録しており,クリーンアップ以外は,ほぼ誰でも走れる状況を作り出していて,これがボディーブローのように相手バッテリーに効いていると思います.伊原コーチは楽しくて仕方ないでしょうし,打線に関しては理想の打線になっていると思います.


 


他方,問題なのは守備でして,投手を除く失策数は24個になりリーグ4位です.一位の横浜の11個に比べて2倍以上.特に,坂本の8個と小笠原の6個が目立ちます.坂本は若いので今後の改善が見込めますが,小笠原については老化の影響が出ている可能性があり今後注目する必要があります.小笠原を早く1塁においやる若手(中井?大田?)の登場が望まれます.


 


ただ,リーグ上位3チーム(巨人・阪神・中日)の失策数は24個,21個,28個で,それぞれリーグ4位,3位,6位(!)です.他方,打率・得点・本塁打は,それぞれ順位と同じ1-3位となっていて,DIMEさんが常々言われているように,「チームの勝利において守備の貢献度は低く,攻撃の貢献度が高い」ということを証明している形にはなっています.


 

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