ヤクルト1-6巨人:結局、中継ぎ投手の強さが原野球の基本(4/18,130645,15)

原野球の特徴といえば,次々と選手を取り替えて相手にプレッシャーをかけ続けて崩す波状攻撃です.いわゆる「車がかりの戦法」ですね.この戦法をとるためには,2つの条件が必要です.一つは,控え選手の能力が高いこと(戦力に厚みがあること),2つめは複数の有能なリリーフ投手(特に中継ぎ投手)の存在です.なぜなら,選手の交代(代打)は,基本的に投手のところで行い,それを繰り返すわけですから,守りで代わりに出てくる複数の中継ぎ投手の能力が低ければ,相手に点を取られてしまうからです.


 


昨日の試合で,7回表1点勝ち越した後の無死満塁で好投の東野に代打:高橋由を出した場面が原野球の真骨頂でした.中継ぎ陣に不安があれば,2-1の1点リードで7-9回と3回残っている状況で,先発投手は代えられないでしょう.でも,山口が中継ぎに回り,久保・金刃もいるので(YKK),高橋由を代打に出せました.高橋由は倒れましたが,次が坂本,その次は松本,その次は小笠原・ラミレス・阿部とまさに波状攻撃です.同じ一死でも,投手の東野相手に取る一死と,高橋由相手に取る一死では由規投手の疲れが違った筈です.それが,坂本相手の暴投,松本に浴びたタイムリーにつながったと思います.


 


代打に高橋由・李・谷がいるという選手層の厚さが巨人の一番の強みですが,それを使うためには,中継ぎ陣が強くなければなりません.中継ぎ陣が弱ければ,選手を替えられませんから,選手層が厚くても宝の持ち腐れになってしまいます.実際,原監督が,「車がかりの戦法」を口にし出したのは,越智・山口が中継ぎとして計算できるようになった2008年ペナント後半以降であり,その中でも山口の貢献は大きなものでした.


 


やはり,原野球に,中継ぎ:山口は不可欠なように思えます.


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