エースの条件(2):投球回数がすべて?→エース指数の導入

1/17の日記で,エースの条件として下記を挙げました。


 


・「15勝以上あげる」または「190回以上投げる」先発投手.
=勝ち星を計算できるか,たくさんの回数を投げてくれる先発投手



しかし,そのときにも書いたように,私たちの持つエース像というのは,勝ち負けよりもむしろ「苦しい展開でも懸命に投げ続けて相手チームを最小点におさえ,自チームを鼓舞する投手」であるわけですし,勝ち負けについては運にもかなり左右されます。長い回をなげるということは,それ自体,チームの中でのその投手の能力の高さおよび信頼度の大きさを示すと考えられます。ただ,ケガ等で登板数が少なくなることもありますから,1試合あたりの平均投球回数を調べました。


 


パリーグ(名前(所属),平均投球回数)


1.ダルビッシュ(日ハム),7.9


2.涌井(西武),7.8


3.田中(楽天),7.6


4.杉内(ソフトバンク),7.4


5.岩隈(楽天),7.0


6.岸(西武),6.9


 


指名打者性があるパリーグでは,わかりやすくて上位4人はいずれも,15勝以上あげていて180回以上投げています。要は,この4名は図抜けているということでしょうね。5位に岩隈投手,6位に岸投手が入ってきているのも納得できます。パリーグの場合は平均投球回数7回というのが,「エース」の目安になりそうです。上記4名の中でも,ダルビッシュ投手・涌井投手は特にすばらしいですね。


 


セリーグ(名前(所属),平均投球回数)


1.ゴンザレス(巨人),7.04


2.吉見(中日),7.01


3.三浦(横浜),6.976


4.館山(ヤクルト),6.975


5.石川(ヤクルト),6.84


6.チェン(中日),6.83


7.前田健(広島),6.66


8.内海(巨人),6.65


 


ここでも,平均投球回数を比較するだけで,納得できるメンバーが並びます。セリーグでは総じて投球回数がパリーグより少なく6.8回くらいがエースの目安となりそうです。セリーグは上位4人はほとんど差がありません。


 


ということで,先発投手の平均投球回数を「エース指数」としたいのですがいかがでしょうか?もちろん,QS率(先発して6回3失点以下に抑えた回数を全先発数で割った物)という先発投手能力を表す指数もありますが,平均投球回数の方が(リリーフ登板がない限り)計算が簡単です。


 


昨シーズンに関しては,パリーグはエース指数:7,セリーグはエース指数:6.8以上がエースの目安と考えられます。


 

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