原監督の戦略重視のルーツ:1989年日本シリーズ (3/26, 121615,2)
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元大阪爺
2010年03月26日 08:59 visibility420
昨日の日記も含めて、原監督の戦略重視の姿勢については、この日記で何度か触れてきました。そのルーツと私が勝手に思っている1989年日本シリーズ(巨人-近鉄)について触れたいと思います。
巨人の監督は故藤田元司さん、原さんが監督としての「師匠」としている人です。このシリーズでは、近鉄に初戦から3連敗して後がない状況となりました。第4戦目は、「一つ勝つために」初戦先発したエースの斉藤を中3日で出すという予想もありましたが、藤田監督は4番目の先発であった香田をそのまま先発に送り出しました。また、第3戦まで打てなかった球種について、(第4戦の直前に)各選手に特打させている練習風景を、一部マスコミは「泥縄だ。第4戦で終わるかもしれないのに今更練習させてどうする。」と批判しましたが、香田先発・打撃陣特打の両方について、シリーズ終了後、藤田監督・牧野コーチは共に「日本シリーズで優勝することを考えれば(つまり第7戦まで戦って勝つことを考えれば)当然の選択肢である」という趣旨のことを述べました。結果はご存じの通り、第4戦で香田が完封して流れを変え、打撃陣も第4戦目以降は打ちまくって4連勝して巨人が日本シリーズを制しました。
この出来事は、2008年のシーズン終盤で、首位阪神に大差をつけられているにも関わらず、久保・東野といった先発を原監督が試したことや、2009年WBCで、(投球・登板等について種々の制限があるにもかかわらず)決勝の韓国戦に、投手3本柱である松坂・杉内・ダルビッシュを登板できるように調整したこと、および今回の「高橋由8番」や「山口先発転向」に通じる事だと思います。
なお、おまけを言えば、上記の1989年日本シリーズで、不振の原さんを藤田監督は使い続け、原さんは第5戦でシリーズ初安打=満塁本塁打、第7戦で二点本塁打を放って期待に応え、シリーズ優勝に貢献しました。2008年日本シリーズで、原監督が李の起用に固執し、最終的に失敗したのは、この記憶があったからでしょう。
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