じりじりする試合。

  • アオ
    2007年03月07日 04:15 visibility75

この試合の大宮は良かった。
しっかりした戦術を持って試合に臨み、チームにも統一感があった。
先発メンバーも交替メンバーも、様々なアクシデントや相手の仕掛けにも動じず、フィジカル的にも精神的にも良いフィットネスでそのまま引き分けていたら、強豪相手の下位チームのアウェーゲームのお手本といえただろう。
なかなかJリーグでそうしたはっきりした試合運びができるチームは少ない。昨シーズンにも多く見られたように、Jリーグでよくある、3点取りあって4点勝負といった大味な試合は、ある意味で互いの戦術徹底レベルが低く、何らかの集中力の欠如があってこそ現実化するものである。しかしこの試合の大宮は、少なくとも戦術レベルではガンバに負けなかった。ガンバの攻撃戦術や控え選手を含めた個々の選手の才能・戦術理解度の高さは言わずもがなだ。それを抑えられたのは大宮のレベルの高さを物語っていると言っていい。
もちろん結果は、88分に自陣でのミスからバレーのややラッキーなゴールを食らっての敗戦となったが、こうしたレベルの高いゲーム運びができたということは自信を持っていいと思う。

一方ガンバはミスも散見されたが、積極的な姿勢を終始保って攻め続けていたのはさすがである。リスクのないところに点は生まれない、というお手本である。最終的に無失点でしっかりと開幕戦を飾った。相手があれだけ守ってきていて、戦術的には相手が成功したといえるような試合、引き分けでも仕方がないといえるような試合でも、最後の最後にものにしてしまう。こうした勝ち方ができるのが真の強豪チームというものである。今年のガンバは下位チーム相手の取りこぼしは昨年以上に少なくなるのではないか、という予感をさせるゲームだった。

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