後味は悪くないが悔しさは残る
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アオ
2006年11月27日 13:38 visibility76
前半からとばしたユナイテッドが、中盤での早い守備から、次々にチャンスを作っていく。チェルシーはドログバ以外にはなかなかボールが収まらず、下げざるを得ない展開。シェフチェンコとバラックの出来も悪く、縦パスをカットされ、サイドでもボールをキープできない。
そしてユナイテッドは29分、ギグス→ルーニー→サアと美しいミドルパスをつなぎ、エリアのすぐ外でボールを受けたサアが左サイドでフリーランニングする味方を一瞬見て立ちはだかるカルバーリョに隙を作り、ゴール左隅に正確なグラウンダーのシュートを沈めた。
その後も前半はユナイテッドが緩急をつけた攻撃と果敢な守備で押していき、チェルシーの枠内シュートはロングレンジからの1本くらい。バラックやシェフチェンコはいい形でボールを受けることすらできず、ドログバの奮闘ばかりが目立つ展開に。しかしユナイテッドはチャンスを作りながらも追加点を奪えず前半終了。
モウリーニョは後半立ち上がりに右サイドバックのジェレミに変えてロッベンを投入。右サイドバックにエッシェンを下げる。後半立ち上がりは立ち上がりこそユナイテッドのチャンスが目立つが、ロッベンのサイドでのボールキープと、右サイドでフリーになったエッシェンの縦横無尽の運動量で局面局面で優位を作り、10分を過ぎる頃にはチェルシーは徐々に敵陣でのボールキープの時間を増やし、シュートにまで持っていくシーンを増やしていく。その中でユナイテッドは次第にボールを追えなくなり、チェルシーにエリア内まで侵入されるシーンが見られるようになる。完全に自陣に引いてしまう形になり、時折りクリスティアーノ・ロナウドが孤軍奮闘のドリブル突破を見せるが、味方のフォローを得られず、15分を過ぎるとフィジカルに優れた選手を多く擁するチェルシーが圧倒してゆく。
そして24分、そうした流れの中でチェルシーが得たコーナーキックから、カルバーリョが打点の高いヘディングシュート。強いシュートが枠内に飛んだが、ファンデルサールのセーブにぎりぎり防がれるコース……しかしユナイテッドにとっては不運なことに、なんとファンデルサールの手が当たる一瞬前に、シュートコース上の枠内に立っていたサアが反応してヘディングでクリアーしようとし、シュートはコースを変えてクロスバーに当たってゴールの中へ。
結果的にこれがこのゲーム最後のスコアとなった。
その後は、チェルシーが明らかに動きの落ちたシェフチェンコをジョーコールに交替させ、さらなる運動量でユナイテッドを圧倒。サー・アレックスも、走りきったロナウドや、怪我で運動量の落ちたサアを下げて中盤にフレッシュな選手を投入し、数少ないながらもチャンスを作り出すが、ラストパスの精度が悪く、決定機までは至らない。そのままチェルシーペースでタイムアップ。
全体的にプレミアリーグらしく、ぐだぐだした時間の短い好ゲームでした。審判のはっきりしたゲームコントロールも良かった(ただし手前側の副審はちょっとミスジャッジが目立った気がします)。ただ、どちらかというとユナイテッドがホームなのにもかかわらず相手に合わせてしまったような感があり、ロナウド以外、相手に向って仕掛けて勝負していくシーンが少なかったように思います。前半にもう1点取っていれば…。ルーニーも、消えている時間が少し長かったような気がします。ロナウドの突破をフォローできる運動量が欲しかった。
ところでこの試合は立川のスポーツバー「カウンティクレア(http://www.clare-pub.com/index.html)」で観戦。
この店はあまりスポーツバー検索からは出てこないけれど、かなり穴場的なお店でお勧めです。
モニターも大・中・小とたくさんあるし、深夜・早朝の試合でも試合終了まで観られるし、料理やドリンクもしっかりしていて、しかも都心に比べると割安。
チャージもないし、気軽に行けますよ。
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- 事務局に通報しました。
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