☆2年ぶり7回目 作新学院高等学校を他県にわかりやすく例えると~「1勝の壁」~
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鶴丸 深志’
2011年07月31日 16:56 visibility1205
栃木県の県庁所在地で、県の中南部、関東平野の中北部に位置し、江戸時代には城下町として栄え、参勤交代や日光東照宮の造営などにより往来も多く「小江戸」と呼ばれるほど繁栄し、近年は「餃子の街」として有名となり、他にもカクテルやジャズなどを活用した地域おこしも進められており、栃木県の政治・経済・文化の中心地であると同時に、首都圏の北の拠点都市として発展を続けている人口約51万人の宇都宮市に、作新学院高等学校があります。
作新学院は、1885年(明治18年)船田兵吾らによって下野英学校として栃木県宇都宮市馬場町に設立された126年の歴史と伝統を誇り、東京ドームの約10倍の広大なキャンパスは日本屈指の規模で、過去ピーク時には約1万人の在校生がおり、現在も英進部(難関大学、医歯薬系大学への合格を目指す)、総合進学部(多様な進路選択ができる)、情報科学部(スペシャリストの育成)の3部で約4,000名の在校生を擁する日本屈指のマンモス校です。敷地内に幼稚園・小学部・中等部があり、安全のために車の乗り入れは禁止されています。高校だけで、10以上の校舎、3つの体育館、3つのグラウンドを有しています。校名の「作新」は、黒羽藩校「作新館」に由来しています。
作新学院硬式野球部は1902年(明治35年)に創部された、栃木県内では宇都宮高校、足利工業に次いで、真岡高校と並ぶ県下三番目の歴史と伝統を持っております。
選手権大会の予選は、真岡高校、宇都宮高校、足利工業、宇都宮白楊高校、大田原高校、宇都宮商業、栃木高校に次いで、佐野高校、文星芸術大学附属高校と並ぶ、1924年(大正13年)の第10回夏の大会予選に初参加しました。
これまでの甲子園出場は、春8回、夏6回、通算成績は20勝12敗1分です。
最高成績は、1962年(昭和37年)の春夏連覇です。これは春夏ともに栃木県勢唯一の優勝となっています。
【春の選抜優勝戦績】
5‐2 久賀
0‐0 八幡商(延長18回)
2‐0 八幡商
3‐2 松山商(延長16回)
1‐0 日大三
【夏の選手権優勝戦績】
2‐1 気仙沼(延長11回)
7‐0 慶応
9‐2 県岐阜商
2‐0 中京商
1‐0 久留米商
このように輝かしい伝統と実績を持つ作新学院に、今回こそ「1勝の壁」を越えてもらいたい。
というのも、過去にも記述しましたが、栃木県勢はここまで県外の公式戦22連敗中であるからだ。
<参考資料>
2007年選手権
文星芸大附 2‐6 今治西(愛媛) 3回戦から
2007年秋季関東大会
矢板中央 3‐11 千葉経大附(千葉)
2007年秋季関東大会
佐野日大 2‐4 花咲徳栄(埼玉)
2007年秋季関東大会
宇都宮南 2‐4 慶應義塾(神奈川)
2008年選抜
宇都宮南 0‐1 八頭(鳥取)
2008年春季関東大会
宇都宮工 3-8 木更津総合(千葉)
2008年春季関東大会
栃木工 0‐5 前橋育英(群馬)
2008年選手権大会
白鴎大足利 3‐11 清峰(長崎)
2008年秋季関東大会
矢板中央 4‐6 木更津総合(千葉)
2008年秋季関東大会
文星芸大附 0‐6 川口青陵(埼玉)
2009年春季関東大会
宇都宮北 1‐3 富士学苑(山梨)
2009年春季関東大会
作新学院 1‐4 帝京(東京)
2009年選手権大会
作新学院 8‐10 長野日大(長野)
2009年秋季関東大会
矢板中央 3‐4 前橋工(群馬)
2009年秋季関東大会
文星芸大附 4‐6 市立船橋(千葉)
2010年春季関東大会
作新学院 2‐7 前橋商(群馬)
2010年春季関東大会
青藍泰斗 0‐1 横浜創学館(神奈川)
2010年選手権大会
佐野日大 2‐9 関東一(東東京)
2010年秋季関東大会
佐野日大 3‐6 春日部共栄(埼玉)
2010年秋季関東大会
文星芸大附 2‐4 千葉経大附(千葉)
2011年春季関東大会
文星芸大附 4‐15 八王子(東京)
2011年春季関東大会
大田原 1‐7 上尾(埼玉)
「1勝の壁」を選手権大会に限って言えば、秋田県 13連敗中(1998年~)、鳥取県 7連敗中(2004年~)、茨城県・山口県 5連敗中(2006年~)、山形県・香川県 4連敗中(2007年~)となっています。
わたしはこれらの県(代表校)を決して批難するのではなく、むしろ最後の最後まで、作新学院高校、市立能代商業、県立鳥取商業、県立藤代高校、柳井学園高校、鶴岡東高校、英明高校の戦いぶりに注目したいと思います。
以上です。
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- 事務局に通報しました。
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