☆常総野の早慶戦観戦記 〜下妻一高VS水海道一高~

 

2025年の第77回春季関東地区高校野球大会は茨城で開催される。春季関東大会には東京代表も参加し、各都県から代表校が続々と決定している。

その茨城には「常総野の早慶戦」と称される、茨城県立下妻一高と茨城県立水海道一高の運動部対抗による定期戦が存在する。学校創立の歴史をみると兄弟校といえる両校の運動部が総力を挙げて競い合う。
この定期戦は戦後間もない1947年(昭和22年)年に、スポーツによる教育の復興を目的として野球など運動部の定期戦が始り、2025年で88回(年2回の時代あり)、77年間続いている伝統行事である。
近年は毎年ゴールデンウィーク中に開催されており、定期戦当日は関東鉄道常総線の臨時列車を利用し、全校生徒が選手あるいは応援要員として1年おきに交互に相手校に乗り込み決戦を挑む。競技前には、行進(花魁道中)、応援団挨拶(睨み合い)が披露される。約1,600名の生徒が参加するという全国でも珍しい大規模な学校間交流行事となっている。

 

 

 

 〜睨み合い〜

 

全国的にも珍しいこの野球定期戦がどうしても観たくなり、今年の会場となっている水海道一高に向け、セカンドカーとして納車されたばかりのレクサスLBX“Elegant”を走らせた。

アタシはこの伝統ある定期戦を観戦するにあたり、失礼があってはいけないと思い、インターネットのゴーグルで両校の歴史と野球部の歴史を調べ当日に備えた。


下妻一高は茨城県下妻市に所在し、1897年(明治30年)に茨城縣尋常中學校(現水戸一高)下妻分校として創立され、茨城県内の旧制中学では水戸一に次いで土浦一と並ぶ歴史と伝統を有する。
野球部は1902年(明治35年)に創部され、茨城県内では水戸一、土浦一、太田一、水海道一、水戸農に次いで、竜ヶ崎一と並ぶ歴史を有する。しかしながら、春夏通じて甲子園出場はない。
夏の全国大会予選には、茨城県勢としては竜ヶ崎一、土浦一、水戸商に次いで、1918年(大正7年)の第4回大会予選(関東大会)に初参加した。
結果は、初戦の真岡中(真岡)に 7 - 5 で勝利し、予選初勝利を挙げた。続く準決勝は、竜ヶ崎中(竜ヶ崎一)に 1 - 7 で敗退となった。
夏の予選通算成績は136勝99敗、準優勝2回である。
ユニフォームはアイボリーホワイト、胸には「S」の花文字マーク一文字である。

定期戦では「下高(しもこう)」と呼ばれる。


一方、水海道一高は茨城県常総市に所在し、1900年(明治33年)に茨城縣下妻中學校(現下妻一高)水海道分校として創立された歴史と伝統を有する。
野球部も同年に創部され、茨城県内では水戸一、土浦一に次いで、太田一、水戸農と並ぶ歴史を有する。しかしながら、春夏通じて甲子園出場はない。
夏の全国大会予選には、茨城県勢としては竜ヶ崎一、土浦一、水戸商、下妻一、茨城、太田一に次いで、石岡一、水戸一とともに、1925年(大正14年)の第11回大会予選(関東大会)に初参加した。
結果は、初戦の高崎商に 4 - 1 で勝利し、予選初勝利を挙げた。続く2回戦は、下野中(作新学院)に 5 - 15 で敗退となった。
夏の予選通算成績は79勝93敗、準優勝1回である。
ユニフォームは白地で、胸には「M」の花文字マーク一文字である。

定期戦では「海高(かいこう)」と呼ばれる。

 

 

 

試合の方は、初回から点の取り合いとなり、 7 - 4 で水海道一が勝利した。

バックネット裏には、両校ともに大勢のOBや関係者が詰めかけ、選手の一挙手一投足に大きな声援と拍手を送り続けていた。

一回の表と裏の攻撃中に、各校の応援団による校歌の斉唱が行われたが、その歌詞には歴史の重みを感じた。

 

本日は、伝統ある「常総野の早慶戦」を観戦する機会を頂き、思い出に残るとても貴重な時間を過ごすことができました。両校の関係者の方々には心より御礼を申し上げます。また、両校のさらなるご活躍を祈念いたします。そして、いつの日か甲子園の切符を手にして下さい。

 

第88回定期戦 2025

〜挑戦者だけが勝者になれる~

 

下妻一高

♪千百健児の意気高し

 

水海道一高

♪負けじ心を振り起こせ

 

 

 

 

 

以上です。

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