☆京都の歴史の扉~鳥羽高校~
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鶴丸 深志’
2014年08月31日 23:50 visibility860
夏の全国高等学校野球選手権大会が始まって来年で100年を迎える。
来年の12月、1915年(大正4年)に開催された第1回全国中等学校優勝野球大会に出場した10校のOBが甲子園に集結し、「第1回大会再現プロジェクト2015」で再戦することが決まったようだ。
組み合わせも第1回大会初戦の対戦を再現するようだ。
第1回大会の組み合わせ(初戦)は以下の通りである。(現校名)
鳥取西 - 広島国泰寺
桐蔭 - 久留米商
鳥羽 - 高松
早稲田実 - 兵庫
秋田 - 宇治山田
第1回大会マニアの方にはたまらない試合となりそうだ。
前々回の日記では、高校野球発祥の地こと、第1回大会が開催された豊中グランドを記述した。
http://m.labola.jp/diary/721955005
この記念すべき第1回大会で優勝を飾ったのが、京都ニ中(現・鳥羽)であった。
鳥羽高校は1900年(明治33年)に京都二中として創立されたが、戦後の学制改革の際に閉校となった。
その後、1984年(昭和59年)に同じ敷地に鳥羽高校が開校した。
本来、京都二中と鳥羽高校は直接の承継関係はないが、第1回大会の優勝校である京都二中の廃校を惜しむ声があり、京都二中の流れを汲み、同じ敷地に設置されたことが考慮され、日本高野連は特例として記録の継承を認めた。
また、学校側も同窓会名簿を統一し、長い中断を挟んだ再興と位置付けている。
鳥羽高校が京都二中の記録を継承するという事で、野球部の創部は1901年(明治34年)となり、府内では同志社、洛北に次いで、福知山と並ぶ歴史を有する。
第1回夏の大会予選には、京都師範、京都一商、同志社中、京都美工、京都五中、京都一中、立命館中と共に参加し、昨年までの予選の通算成績は115勝56敗、優勝5回、準優勝3回、4強10回、8強15回である。
第1回夏の大会に出場、そして全国制覇を成し遂げた京都二中。
その伝統と記録を引き継いだ鳥羽高校は、京都の歴史の扉を開いただけでなく、高校野球史の第一歩を刻んだのである。
以上です。
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