☆第100回大会の優勝校から逆さにたどる旅~常総学院~
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鶴丸 深志’
2018年10月14日 23:45 visibility1400
記念すべき第100回大会の優勝校から敗れた高校を逆さにたどると、以下のようになる。
【全国高等学校野球選手権大会】
大阪桐蔭 →金足農 →日大三 →下関国際 →木更津総合 →興南 →土浦日大
【茨城予選】
土浦日大 →常総学院 →水戸商 →藤代 →下妻一 →水城 →水戸一 →友部
水と緑と歴史のまち土浦市にある常福寺は、平安時代初期に最澄の弟子の天台僧最仙の開山と伝えられている。本尊の薬師如来は平安末期頃の作といわれ、国指定の重要文化財になっている。隣接地には茅葺の社殿を有する愛宕神社があり、寛文9年(1669年)に旧土浦城主となった土屋数直が城の鬼門を守護するために奉斎し、社殿などを改築したと伝えられている。
この常福寺境内に、1905年(明治38年)10月1日の創立から1913年(大正2年)3月20日に移転されるまでの間、旧制常総学院中学校があったようだ。しかし、1943年(昭和18年)戦況の悪化に伴い旧制常総学院中学校は閉鎖された。
1983年(昭和58年)、常総学院は旧制常総学院中学の校名を継承し、新制高校として創設された。勉学にも力を入れており、開校から累計で41名が東大、医学部医学科のある大学には累計で157名が合格している。
野球部も学校創立と同じ年に創部され、甲子園初出場は創部4年目の1987年(昭和62年)で、この年は春夏連続出場を果たした。春のセンバツ大会は東海大浦安の代理出場で、1回戦で敗退した。しかし、夏の選手権大会では初出場で決勝に進出、PL学園に 2 - 5 で敗れたが準優勝に輝いた。
甲子園春夏通算成績は41勝23敗で、全国26位(他に東海大相模、徳島商が41勝)、優勝は春1回、夏1回、準優勝は春1回、夏1回と全国を代表する強豪校である。
甲子園春夏通算の本塁打数は29本で、全国11位である。バントや足を絡めて得点するイメージがあるが、意外にも本塁打が多い。
夏の予選に初参加したのは1984年(昭和59年)の第66回大会予選で、予選通算成績は35回の参加で167勝19敗、優勝16回、準優勝3回。つまり、夏の予選は参加した半分以上で決勝に進出し、決勝戦の勝率は .842 である。さらに凄いのが、夏の予選の勝率で、実に .898 と驚異的な数字である(予選最低成績は初参加の年のベスト32)。アタシが全国の強豪校の夏の予選勝率をざっと調べた限りでは、全国1位の勝率であった。
夏の予選で常総学院に土をつけた高校は、藤代が4回、土浦日大が3回、水戸商が2回、水戸啓明、日立工、竜ヶ崎一、藤代紫水、日立一、伊奈、太田一、土浦三、下妻二、東洋大牛久がそれぞれ1回である。
この日、常総学院の野球部グランドに行ってみると、西武台千葉と練習試合が行われていた。常総学院の野球部グランドは甲子園とほぼ同じ広さで、マウンドは甲子園のマウンドと同じ高さらしい。
10月20日から山梨で秋季関東大会が始まる。常総学院は茨城1位で関東大会に出場する。初戦の相手は、巨人の高橋由伸監督の母校である神奈川2位の桐蔭学園に決まった。
果たして常総学院に春の便りは届くだろうか?
以上です。
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2018年10月18日
- 事務局に通報しました。
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