☆ロスタイム「18分5秒」の激闘 ~東海大大阪仰星 VS 東福岡~
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鶴丸 深志’
2021年01月03日 23:00 visibility900
~ ノーサイドの瞬間 ~
花園で何度も名勝負を繰り広げてきた東海大大阪仰星と東福岡が、第100回全国高校ラグビー大会の準々決勝で激突した。
21 ー 21の同点で迎えた後半25分、東福岡はペナルティゴールのチャンスを得るも、負傷交代したFB坂本に代わってキッカーを務めたCTB平のキックは外れ、勝ち越しならず。
そしてロスタイム、東福岡が自陣から攻め上がって32フェイズを重ねる。規律よく守る東海大大阪仰星に対してモスグリーンの東福岡FW陣がしつこく近場を突くも、敵陣22メートルラインからなかなか前進できなかったが、ボールを動かし、SO楢本が右奥へキックを放ち、両チームの選手がチェイスしたボールはバウンドして東福岡のFB西端の手に入り、劇的なトライ、かと思われた。
だが、東福岡にノーボールタックルの反則があったと判定され、トライは認められず。
ゲーム再開後、東海大大阪仰星が自陣深くで反則を犯したが、東福岡はペナルティゴールを狙わずスクラムを選択。トライを狙いにいって23フェイズを重ねたが、東海大大阪仰星はここでも守り切った。
その後の攻防でも決着はつかず、東海大大阪仰星のノックオンで無観客の花園にノーサイドの笛が鳴り響いた。後半のロスタイムは18分を超えていた。そこには、敵も、味方もなかった。
第100回を迎えた高校ラグビー史に残る名勝負として刻まれた激闘は、両チームともに3トライ3ゴール、抽選の末、準決勝の出場権を手にしたのは東福岡だった。
東福岡高校は福岡県福岡市博多区に所在し、学校創立は1955年(昭和30年)、ラグビー部も同年に創部された。花園では優勝6回(全国4位タイ)、準優勝3回、前大会までの通算成績は79勝24敗1分(全国6位)、勝率は.767(全国4位)である。
東海大大阪仰星高校は大阪府枚方市に所在し、学校創立は1983年(昭和58年)、ラグビー部は1984年(昭和59年)に創部された。花園では優勝5回(全国6位タイ)、準優勝2回、前大会までの通算成績は53勝14敗1分(全国11位)、勝率は.791(3位)である。
以上です。
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