選手は、なぜ100%の力が出せるのか?



前回まで『ストロングポイント』を“武器”とする『ストロングプレーヤー』を取り上げてみたが…スタメンとサブを決定するのは「監督」、選手の『ストロングポイント』を見抜いて能力を引き出し、『ストロングプレーヤー』へと成長させるのは、「監督の手腕」の見せ所と言えよう。





この「監督」として賛否両論あるかと思うが、高い評価を受けている『モウリーニョ監督』が持つ“メンタルコントロール術”について、取り上げてみることにする。






サッカークラブの長者番付となる「フットボール・マネーリーグ」の2010-11シーズン版が発表されたが、レアル・マドリーとバルセロナのスペイン勢が、国内の不況にも影響を受けず、前年に続いてのワンツーフィニッシュを飾った。





この人気クラブ「レアル・マドリー」の監督を昨季から勤めるのが、名将ジョゼ・モウリーニョである。





彼が世界的注目を集め始めたのは、2002年に名門ポルトの監督に就任した時期からである。





翌シーズンには、リーグ優勝のみならず三冠を達成し、2004年にはリーグ優勝に加えてチャンピオンズリーグまで制覇してしまった。これは、17年振りの快挙である。





その後は、イングランドプレミアリーグの「チェルシー」で監督に就任、ここでも1年目に50年振りとなるリーグ優勝をもたし、翌シーズンも連覇を果たしてしまう。





2008年には、イタリアの名門「インテル」で監督に就任、またしても1年目にリーグ優勝、翌シーズンには45年振りのチャンピオンズリーグ制覇までなし得てしまった。








一体、何故モウリーニョが監督になるとチームは強くなるのだろう?





その大きな要因の一つが、選手の能力を最大限に引き出すチーム運営能力にあると、コメンテーターの西岡氏は、こう記している。





「メンタルに関する点で言えば、まずはチームの中に競争がある点。レギュラーを完全に固定して戦うのではなく、良いプレーができる選手、調子が良い選手はいつでも出場できるという雰囲気作りが上手いんです。だからスター選手でも腐ることなく皆が競争し合ってレベルの高いチーム力をキープできているんです。」





「あとは、選手を褒めるのが上手ですね。選手にお前はできるといった言葉をかけ続けて暗示にかけるというか、乗せているんだと感じます。例えば、攻撃が大好きなエトー選手は、これまであまり積極的でなかった守備にも力を入れるようになった。これだけ守備をすればエトーはチームに貢献できると説得したのでしょう」





つまりは、「どうせあいつがレギュラーだから俺は試合には出られない」という最悪の

心理状態を作らせず、地味でも良いから腐らずプレーを続けていれば、結果が出ることを信じさせてあげること…





モウリーニョは、気持ち次第で選手のプレーの質が変わることを知り尽くし、『ストロングポイント』を最大限活かしてあげることは監督の仕事だとが分かっているのだろう。







また、モウリーニョ監督が指揮するチームにおいて特徴的なのが、チーム全体が常に正しい動きを実践できていることだと、西岡氏は言う。





「モウリーニョ監督は、集中力もイメージトレーニングできると言います。練習の時でも常にプレッシャーを感じる状態を作って、集中させる。試合と同じ状況で身体も気持ちも慣らしていく。練習時間も同様でダラダラと長時間練習をしないのも特徴です。これはもちろん技術も体力も一流のプロ選手だからということもありますが、90分で行われる試合と同じ状況を作るため、練習時間も90分が基本。90分間集中してプレーする身体と気持ちをキープするんです」





徹底的な『イメージトレーニング』の習慣化…





ピッチのこの場所でボールを奪ったらこう動く、といった細やかな全体の決まりごとを事前に全員が共通認識を持っておき、これを繰り返し練習することで習慣化してしまう

こと。レベルは違えど、小〜中高校生でも「監督・コーチ」から指示がなくてもできるのが『イメージトレーニング』である。





このイメージを練習や試合の前に頭の中に描いておくことは、非常に重要だと言えます。練習の時でも試合を意識した状況作り…「練習だから少しくらい緩くなっても良いんじゃないか!」という甘えが出ないように、選手を上手く乗せる“メンタルコントロール術”…これこそが『監督』の一番の仕事と言って過言ではないのかもしれません。



























































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