助かる命、助けられる命 ~救命豆知識④~

では、「救命の豆知識④」を紹介していきます。

(自分が助かる方法・人を助ける方法に興味のある方はご覧ください。)

 

 

 

「AEDは5分以内が勝負!」












 

AEDは電極の付いたパッドを裸の胸に当てることで、心臓の状態を自動的に判断し、電気ショックで心臓の状態を正常に戻す機能を持っています。

 

 

 

時間が経過しており、完全な心停止状態であれば、電気ショックを与えても効果はありません。しかし、心臓突然死の多くは「心室細動」と言い、心臓が細かく震えていて血液を全身に送ることができない状態となっています。

 

 

そこで、止まってしまった心臓の代わりに胸骨圧迫でポンプ機能をキープしつつ、AEDによる電気ショックで心室細動を止め、心臓のリズムを正しく整えることが必要になります。

 

 

 

電気ショックで心室細動を止めることができるのは、例えば授業中に騒いでいる生徒を教師が一喝すると‥一瞬静かになって正常な状態に戻る状態、を想像してもらうと分かりやすいかもしれません。(そうじゃない学校もあるかもしれませんが…)

 

 

AEDは少なくても心停止してから5分以内に使わないと十分な効果が期待できず、生存率は1分経過するごとに10%下がると言われます。つまり5分経過すると生存率は五分五分になってしまうことになります。

 

 

救急車を呼んでから到着までには平均7~8分かかると言われています。心停止状態で胸骨圧迫をしていれば生存率は2倍になり、AEDを使うとさらに2倍になるというデータもあります。1秒でも早いAEDの使用が運命の分かれ道となるわけです。

 

 













 

 

しかし、心停止で病院に搬送された人の中でAEDが使用された率は約3%とわずかで、使用者の約半分は医療従事者です。やはりAEDを使用することに不安を感じる人が多いためだと考えられます。

 

 

「いざという時に大切な人を守るために、ぜひ救命講習を受けて欲しい」と願います。

 

 

 

受講希望者は、地元市町村の消防署に問い合わせれば開催日を教えてくれます。

 

 

「普通救命講習」(3時間)では、心肺蘇生、AEDの使用法、窒息の手当、止血法が学べます。「3時間もかかるんですか?」と感じる人もいるでしょう。

 

 












 

そこで…2012年から、胸骨圧迫を中心とした心肺蘇生法とAEDの使い方に特化した「救命入門コース」(90分)が新設され、消防庁のウェブサイト内に開設されている「電子学習室http://www.tfd.metro.tokyo.jp/learning/contents/inochi/contents/el_01-01.html」を利用したインターネット併用講習も、2012年から開始しています。

 

 

約50分の講習を自宅のパソコンなどで受けられます。

 

 

時間がある方は、覗いてみてください(^_-)-☆

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