行っていない、とは言っていない~京都・西京
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仲本
2014年07月13日 19:02 visibility687
京セラドーム前から神戸を経由して京都大会にやってきた。
この時期はいろいろ見たいゲームが重なってなかなか迷うのだが、こういうむちゃくちゃなコースをたどるとおのずと行き先が限られてくる。京都大会もこの日が開幕日ということで開会式後、試合開始時刻が通常より遅めに設定されていた。
この日の第二試合は菟道(とどう)高校と西京高校が対戦する。西京高校はこの日記でおなじみ皆勤校の一つ。秋の大会の試合を一度観戦しているが、やはり夏の大会で見るべきだろう。菟道高校は難しい字だが、宇治市にある府立高校。「菟道」は地名で、大昔はこう書いて「うじ」と読ませることもあったそうだ。
試合の合間に、300円で売っている大会パンフレットを買う。出場各校の集合写真と出身中学入りの選手名簿が載っている。名簿の提出しめきりが早いのか、背番号は入っていない。西京高校は3年生9人、2年生9人、1年生8人の総勢26人。対する菟道高校は3年生16人、2年生16人、1年生12人、女子マネージャー6人の合計50人。人数が多けりゃいいというものでもないが、部活の勢いを示す一つの指標ではある。秋・春の成績は知らないが、これは菟道が有利なのか?
試合は西京高校の先攻で始まった。
菟道高校の先発は背番号1の右サイドスロー・丸橋投手。西京高校の先発は背番号1、長身から投げ下ろす右腕・道原投手。どちらも立ち上がりに1点を失った。
西京は2回も先頭打者がヒットで出塁。二死3塁から打順がトップに還り、三連打で2点を追加。打線が丸橋投手によほどタイミングが合っているのか、2回までですでに7本のヒットを放っている。
菟道は3回裏、二死から連続ヒットで1、3塁のチャンスを作ったが、続くいい当たりのライナーがレフト正面を突いた。菟道も毎回ヒットの走者を出しており、乱戦に持ち込めばまだまだチャンスあり、とみる。
(菟道高校のユニフォームは行書体で「菟道」。マンガの「青道高校」はこんな感じかな?(道しか合うてへんがな))
試合の行方を占ううえでよく聞かれる「次の1点」は、5回の表に西京に入った。一死から連続ヒットに足をからめて1,3塁。ここで菟道は投手を背番号6の田中にスイッチ。2-2から右へ追っつけた打球はライトへ。やや前進守備をとっていた右中間を破る当たりとなって、2者を迎えいれた。
(5回裏、西京はタイムリーで待望の追加点。3番以下のクリーンアップの連打だった)
菟道は8回、二死からフォアボールとエラーで1,2塁。さらにヒットでつないで満塁のチャンスをつかむ。詰めを誤ると試合の流れがひっくりかえりかねない。なにしろ高校野球であるからして。
しかしここはショートゴロ、二塁封殺にきってとりピンチを脱出した。
菟道は9回にも内野安打2本でチャンスを作り、タイムリーで1点を返す。なおも一死1,3塁とするが、最後は併殺に倒れて試合終了。5-2で西京高校が逃げ切った。
(校歌斉唱後、スタンドへ勝利の報告。)
すべての学校に甲子園のチャンスがある。それはその通りだが、現実的には「夏の1勝」が当面の目標になっているチームも少なくない。シード校の初戦敗退もありうるから、約3900の参加校のうち半分以上は、集大成の夏の大会を1つも勝てずに終えるのだ。西京は2年ぶりに初戦突破し、96回目の夏は続く。
2回戦は早くも明日14日に予定されている。スタンドの会話に耳を傾けていると、試合会場は舞鶴だそうだ。Σ( ̄□ ̄;)遠っ
(盛り上がる応援スタンド。ユニフォームは「S」の独特の飾り文字)
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