北東北放浪記・大甲子園篇〜第二日第三試合
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仲本
2010年08月08日 22:41 visibility1098
「セカンドだっ!」
一塁側アルプス席ではみんなそう思ったはずだ。
夏の甲子園、第二日第三試合。一関学院−遊学館の試合は両軍無得点のまま6回裏、遊学館の攻撃。無死1塁だった。送りバントが投手の前に転がった。
今年は秋田と岩手の決勝を現地で見た。日程が合えば甲子園での初戦も見るつもりでいたところ、岩手の一関学院が日曜日に登場するというので、甲子園へ行ってみた。
先ほどの場面、2塁送球はセンターへ抜ける高投。一死1塁のはずが無死2・3塁。失点は覚悟の局面になった。
とはいえ、この試合は先制点をやりたくない状況にあった。何しろ一関学院は6回を終わったところでノーヒットなのだ。一関学院の高橋投手も5回を終わって被安打2と悪くはなかったのだが。
勝負どころで次の打者がセンター前にワンバウンドで弾むタイムリーを放つ。もともと継投は織り込み済みの一関だが、交代機は1点を失ってさらに無死満塁という厳しい場面。走者一掃となる長打を浴びるなどして結局この回8点を失うことになる。
一関学院は7回以降ようやくヒットの走者を出すものの点差はいかんともしがたく、11−0と予想外の大差で甲子園を去ることになった。勝負ごとにタラレバはないのだが、6回のバント処理が普通に二塁封殺だったら…。今年は打てるチームだ、とも評された一関学院だが、甲子園でまた宿題をもらったようだ。
(画像2枚目。一関学院の校章は「蜂」。帝京と並んで「高校球界2大蜂」と、呼ぶ人は少ないと思いますが…。)
(画像3枚目、試合終了後の挨拶にやって来た一関学院の選手たち。甲子園と一関、直線距離にしてざっと700Kmの向こうから、またここに来ることを夢見て歩き出す。)
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