リモート観戦~古豪たちの夏

  • 仲本
    2024年07月21日 21:37 visibility202

7月ももう20日になった。地方大会バカとしては当然もうどこかの球場に出没してもおかしくない時期ではあるが、休日とはいえ年々ほかに手がかかるようになり、外出もままならない。

 

というより、この時期に限って言えば、

 

暑すぎるのである。

 

ちょっと近所のスーパーに買い物に、というくらいの外出でもう体力が奪われる。スタンドで1試合観戦して、球場への往復の道のりまで考えるとそれだけでげんなりしてしまう。家で「バーチャル高校野球」を眺めることにした。せめてもの抵抗として、扇風機だけで乗り切ることにする。室温30℃。

 

ほんとうはキャッキャ言いながらスクリーンショットを撮りまくったのだが、なんとなく掲載するのは後ろめたい気になって、今回は文章だけでカバーすることにする。

 

まずは富山大会3回戦。魚津高校が登場する。甲子園出場回数は2度、古豪と言うには物足りないように思えるが、オールドファンなら誰もが名前を知る。なぜなら「初出場で8強に勝ち残り、剛腕投手を擁するチーム相手に延長18回引き分けに持ちこむ」という戦いをしたチームだからである。

 

上下白のユニフォームに、胸のマークは早稲田文字で黒々と「UOZU」。ちゃんと調べてみると、富山県の旧制第三中学校の系譜を受け継ぐ伝統校なのだ。

 

第三シード・高岡第一を相手に小刻みに点を取り合う接戦は、7回に逆転を許し、3-5で敗れた。

 

3地区で行われる決勝戦の様子も気になるが、岩手大会準々決勝へ目を移す。ノーシードながらシード校・大船渡をコールドで倒して意気上がる盛岡一高。弊衣破帽、赤地に「M」の小旗をもった応援団も健在のようだ。同じくノーシードから勝ち上がった久慈高校との対戦。

 

守りあいの展開になった試合は、7回に久慈が犠牲フライで1点をあげ追いついた。8回の表は難しい飛球を外野手が連続で好捕。流れは久慈に傾いたと思われたが。

 

9回表盛岡一は一死1,2塁から内野ゴロ、セカンド併殺を狙った久慈だったが、一塁アウトは間に合わず。二塁走者は構わず本塁突入、一塁手からバックホームを受けた捕手のタッチよりわずかに早く勝ち越し点をもぎ取った。

 

3-2、盛岡一はこれで夏は三年連続の準決勝進出、久慈は2年前のリベンジならず。

 

岩手大会では校歌のテープを流さないようで、斉唱は選手たちとスタンドの歌い出しがバラバラで、ごちゃっとしている間に終わってしまった。

 

さらに鳥取大会準々決勝へ。シード校・米子東は初戦を勝ち上がった永遠のライバル・鳥取西を一蹴、米子西との対戦となった。知らなかったが米子西高校も鳥取西と同じ早稲田スタイルのユニフォーム。

 

猛暑による大気の乱れのためか、雷鳴による長い試合中断があったものの、3-2でリードを守り切った米子東が4強へ進出。3年ぶりの夏の甲子園に向けて、一日の休養日をはさんで準決勝では米子松蔭と対戦する。

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