モイーズの目論見が崩れた瞬間
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学
2007年12月24日 02:14 visibility226
アウェイのエバートンにとって、ユナイテッド相手にオールドトラッフォードでの引き分けは勝ちに等しい。それは一般論としては認める。
でも、後半1−1の展開で、FWヤクブを下げて守備的MFグラベセンを投入したデビッド・モイーズ監督に私は「消極的すぎる!」と罵った。なぜならその日のエバートンはヤクブをスピアヘッド(槍の先って意味ね。くさび役のワントップのこと)にしてジョンソン、ケーヒルそしてピーナールが絡む攻撃が機能し、マンU相手に互角以上の戦いを挑んでいたからだ。
それをヤクブを下げるということは、白旗を揚げて後の時間は守りを固める、というサインにしか汲み取れない。この試合についてはまだ勝つチャンスがあるじゃないか!と。
しかし知将モイーズ監督の意図はそんな私の読みの更に上を行くものだった。
後半終了までの約20分、ホームのユナイテッドは勝ち越しを狙って前掛かりになるであろう事を予測して、ボランチのグラベセンを投入して中盤を厚くする。案の定、戦意喪失のサインと見たファーガソン監督はFWサハを投入し3トップにして、ロナウド、ギグス、アンデルソンまでが前目にポジションを取らせ追加点を狙う態勢を整え、実際にそこからユナイテッドの猛攻が始まった。
してやったり!
すかさずモイーズは最前線にスプリンター型のFWアニチェべを入れて、前掛かりになったユナイテッドの裏を狙わせる必殺カウンター作戦に出たのだ。肉を切らせて骨を断っちゃうぜ!作戦。
これが狙いだったのか!
ヤクブを下げたとしても決して勝利を諦めた訳ではなかったんだ、モイーズさん。参りましたm(_ _;)m
ところがサッカーは必ずしも人智の及ぶことばかりではない。
後半終了間際、この日大活躍のピーナールがペナルティエリア内でギグスのドリブルに裏足で引っ掛けてPK献上。
これからカウンターで流れを押し戻そうって時に・・・やっちゃいましたか。顔を覆い天を仰ぐモイーズ。
その気持ち痛いほど分かるよ・・・。
結局ロナウドが決めて2−1で終了。
サッカーって、必ずしも計算どおりには行かないところが人生を感じさせてくれますよね、モイーズさん。
だからこそサッカーも人生も面白いのですけど。 ■
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