闘莉王さん ― シンプルで(意外に?)クレバーな怪物

  • 2008年05月17日 22:21 visibility211


「スペクタクルな試合に遭遇する確率」
というのがあるならば、
プレミアリーグなんかだと5割、リーガエスパニョーラで4割、
ブンデスリーガで3割、セリエAで2割。
Jリーグだと1割ぐらいかなぁ、なんて勝手に思ってますが、
この試合は正にその1割に遭遇してしまいました。

やはり現在Jの覇権を争うこの両チームの意地の張り合いは、
こういう好ゲームを生みますね。存分に楽しめました。
プレーが切れた時の浦和の選手の一瞬の気の緩みが
確実にガンバの3点に結びついてしまうあたり、
この試合がいかにメンタル面での勝負であるかが、あらわれてる気がします。



そんな中で一番印象に残ったのが闘莉王さんでした(なぜか「さん」づけ)
ボランチに入った今季は、なんでも現在リーグで6得点!(ランキング3位)
この人の攻撃のセンス、あなどれません。

特に驚いたのがパスセンス。
必要以上にこねくり回さず、2タッチ以内でシンプルにボールを
さばいていくのがレッズの攻撃の良いリズムを生み出しているように
見えました。
正に今の闘莉王さんはゲームメーカー。

密集から抜け出すサイドチェンジのパスやくさびを当てて自分が前に走りこむ
ワンツーなどは、フリーの選手がよく見えているなあと視野の広さを感じさせます。

とりわけ、ラストパスのセンスはファンタジスタさながらです。
FW高原やエジミウソンが相手DFとの駆け引きの中でパスを呼び込もう
とするのをきちんと汲み取って、彼らの欲しいタイミングに強くて速いグラウンダー
のパスをビシッと(主にダイレクトで)出すあたりの、クレバー(賢い)なパスセンス。
失礼ですが・・・意外でしたw

この辺の彼の資質をを見抜いてボランチにコンバートした
エンゲルス監督も大したもんです。
それにしても今後鈴木啓太が本格的に戻ってきたら、
また後ろに下げられちゃうのかなあ。
なんかもったいない気もするのは私だけでしょうか。■









































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