気仙沼からの声 その8

(気仙沼からの声)-----(8)

●歴史・・・制度

 制度とは社会的に定められた仕組みや決まり。

 制度の問題は【それが制度化された時点での社会状況と、現実の社会状況が

 同一ではない。】という場合に起こるズレに対応出来ないこと。

 震災以前と以降では社会状況が大きく変わったはずである。しいて言えば

 震災によって明るみとなった社会の問題などが多々あったはずである。

 そういった問題はこの際解決していかなければならない筈だ。

 しかし現実には震災以前の制度をフィルターとし、制度の適合しない事例は

 切り捨てるという対処をすることで、新たに明るみとなった社会的、制度的問題

 と向き合うことが出来なくなっている例も少なくない。

 社会の変化に合わせ、制度は見直さなければならない。

 震災発生直後、信号機も交通誘導員もない交差点で、自動車は譲り合い、

 それほど渋滞もなく行き交っていた。

 交通誘導員が交通整理をし始めると、渋滞が始まった。

 やがて信号機が復旧すると大渋滞となった。

 社会と制度の関係を象徴しているように感じた。

   

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