サード松田について考えてみた。
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ふたり鷹
2006年06月11日 05:35 visibility58
野球は奥が深い。言うまでもない。でも言っちゃえば、野球は、負けるときには負けるべくして負けるのだ。そういう見事な試合だったといえる。負け試合だって面白いときがある。今日の試合はそのとおりだと思う。
さて先日書いたように、本間がスタメン落ちしてしまい、森元が起用される。これが当たり、「いまのところ」セカンドを守っているわけだが、猛打賞の活躍である。でも本当に頼もしいのは田上(打者の方)にある。代打の切り札としても面白いが、最近当たっている。単にヒットを打っているから当たっているのではない。難しい球をヒットにしているから頼もしい限りなのだ。きょうも低めの難しい球をきれいに外野に運んだ。こういう選手の出現は本当に頼もしい。
先発の田之上もそこそこの内容で、次も投げられるだろう。
さて負けの原因はもちろん三瀬にあるが、彼ひとりを責められない。「隠れ負け原因くん」は、ノーヒットの川崎。彼がブレーキだった。でも彼の日ごろの活躍をみてもわかるように、誰も文句を言わない。彼が打てなければしょうがないのだ。と言っても決して当たりが悪いわけではない。たまたま野手の正面に飛んでいる。調子が悪いわけではない。運が悪いのだ。だから彼のせいで負けてもファンとしては諦めがつく。そうではなく、実に文句を言いたいのは松田だ。
王監督も本当に我慢して彼を使っているとおもう。他にサードがいないというその理由もあるのかもしれない。それにしても大振りで、見ていて腹まで立ってくる。ズレータの大振りにも腹が立つが、最近は、昔のように、追い込まれると小振りのスウィングで短打を狙う。これでいいはずなのだ。功をあせる気持ちはよくわかるが、同じ大振りでも西武のカブレラとは全然違う。カブレラが空振りをしても震え上がるような威圧感がテレビ越しにも伝わってくる。でもいまのズレータにはそれがない。発想を変えて欲しい。そして話を戻すと、松田の大振りをみていると、見ているほうが情けなくなってくるほど無意味に振っている。しかしこれはどういうことだろう? あまりにも腹立たしいので考えてみた。
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よく言われるように、小久保、城島のデビューは散々たるものだった。松田が三振やゴロやフライに倒れるたびに解説者が彼をかばう。まあ、それほどまでに彼の潜在能力を首脳陣が買っているのだろう。そう思わなければ腹が立って仕方がない。打率は2割そこそこ、的場の1割台もひどすぎるが、それにしてもサードを守っている選手の打率とは思えない。
大振りが目立つ・・・彼はいまのところ圧倒的に三振王なのだが、 これはたぶん王監督のアドヴァイスによるのだろう。実戦の中で思い切り振りまくれ・・・彼にかかっている重圧は相当なものである。でも指揮官たちは彼を第二の城島に育てようと考えているはずなのだ。3割30本100打点以上。王さんは若手の育成に手を抜いていたわけではなかっただろうが、彼が育て上げた選手たちは日本を代表するまでになって、その結果流出するという悲しい出来事(これは人生では避けられないことかもしれない)が増えている。
来季はFAで小久保が戻ってくる公算が高い。となると松田はどうなる? 小久保もよく怪我で抜けることが多い。それにすでにベテランの域だ。王さんはすでに数年先を見据えているのだ。その期待に松田はこたえられるだろうか?
彼が築く三振の山だけ、彼の血となり肉となり骨となってほしいのが、ファンの願いだ。
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