J1プレーオフ決勝☆千葉vs山形@味スタ・現地観戦フォトレポ前編
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sweet
2014年12月08日 13:41 visibility790
昨夜は試合後、味の素スタジアムを18時頃に脱出。
飛田給~新宿~
それから東京~沼津と東海道線を乗り継いで、静岡に着いたのが22時半。
今季、平塚~静岡の片道約2時間移動にすっかり慣れてしまったからか、
1時間多い東京~静岡移動がかなり長く感じられました。
それにしても、行き帰りの、京王線の混雑はすごかった!
翌々年の元旦・天皇杯決勝のときは、どうなってしまうのでしょう…
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昨日は午前10時からの湘南ベルマーレの交流会(練習見学兼ファン・サポーターと選手の交流)に参加したあと、
まっすぐ平塚から湘南新宿ラインで新宿に。
イベントが長引けば、途中で引き揚げなければと思っていましたが
自分でひいていた平塚駅を出るタイムリミット13時15分の
2時間も前に終わったので助かりました!!
(おかげで、帰国済のウェリントン以外、全選手と交流出来ました)
気づくと、もう練習場から姿がなかったチョウさん。
もしかしたら、
チョウさんもこのあと、味の素スタジアムに来るんじゃないか?と思いましたが、
FC東京サポーターの友人から、キジェさん目撃情報が。
やっぱりネ!(笑)
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平塚から新宿までは、
快適な電車の旅。
しかし京王線に乗り換えると、そこは乗車率120%の大混雑。
車掌さんから
「暖房切ります」のアナウンスが入ったほど(笑)
飛田給駅に到着し、ホームに降りたは良いものの、階段が狭いため、今度は降りた乗客が階段に上がれず、ホームにぎゅうぎゅう状態。
駅員さんが
「黄色い線の内側に~」と言っていましたが
黄色い線どころでなく、こぶしひとつ分の隙間しかない横に電車の車体。
たくさんの乗客が、発車する電車に接触しかねない状況で、あれはあまりにも危険。
飛田給駅に臨時停車する列車本数を増やすか、
臨時改札を設ける必要があるかもしれません。
男性なら、はい上れば軽々越えられそうなホームの柵を隔てた隣に、のどかな畑。
関東ロームの赤土に植えられたお野菜たちがおいしそう。
いっこうに進まないホームにて
「これでも、誰も柵を飛び越えていかないとこが日本人のいいところだよね~(笑)」と、どこかのサポーターさん。
確かに。
そして、こんな状況でもそんな会話が出来るあなたたちみたいなサッカーファンがいっぱいいるところが、日本の良いところよ、きっと。
と思いました(笑)
無事に改札を抜け、スタジアムに向かって左手側(マックやセブンやオリジン弁当が無い側)に降りると
もくもくもくもく
どうやらそこが駅前で唯一タバコが吸える場所らしく?
商店さんの前の一角で、たばこを吹かすたくさんのサポーターさんの煙で辺りは真っ白。
前を歩いていたカップルの女のコが
「焚き火みたい(笑)」笑っていましたが
まだキックオフまで1時間以上あったからか、
牛のような歩みでしかスタジアムに進めない舗道の雰囲気も
そんな風にほのぼの感に溢れておりました。
駅から10分のところを、30分でスタジアム到着
9月23日、湘南ベルマーレがぶっちぎりで、
しかし、
過去最高に地味な(笑)J2優勝を決めた、味の素スタジアム。
来年、共にJ1に上がるのは千葉か、山形か。
私は、山形牛をとるか、喜作のソーセージをとるか、
移動資金の少なさをとるか、遠方遠征の楽しさをとるか
湘南サポーターの仲間は、上がった場合どちらの補強が驚異かをテーマに
どちらにも上がってきてほしいような、
いやでも、こわいような気がしましたが
必ずどちらかひとつの昇格が決まるわけで、
ゲートをくぐるとスタジアム周辺のほのぼのとしたものとはちがう空気が漂っていました。
手荷物チェックでも、荷物チェックだけでなく
手のひらを上にパーにひろげて、チェック。
こちらは、京王線のホームとは対称的に(笑)万全なセキュリティがしかれていて安心しました。
「夢と絶望の90分。」
ですかねぇ。
自動昇格出来なかったことが全て。
残されたチャンスに全てを懸ける。
そう腹を括ってスタジアムに来ていた選手やサポーターさんたちのその魂に現場で触れて
なんだか夢とか絶望という言葉は宙に浮いているように、私は、感じました。
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15時10分頃、
千葉、山形、両スタジアムDJによるメンバー発表がありました。
どちらのスタジアムDJさんもすごい熱の入れようで、戦いに向けた両チームのサポーターのボルテージはこれでさらに上がっていました。
このあと流れた
Jリーグが用意した煽り映像は
身内贔屓するわけでなく
山形、千葉に関係ないベルマーレ放送部に頼んでも
もっとずっと良いものを作ってくれたと思います。
「あがりたい」
「あがりたい」
「他者をおしのけても」
「あがりたい」
?????
何とも微妙な煽り映像だった気が…
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15時27分
選手入場
千葉
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山形
主審は松尾さん。
前半、千葉ボールでキックオフ
先に攻めたのは、引き分けでも昇格が決まる千葉。
也真人くんのヘディングシュートが僅かに左に反れるなど、惜しい局面を作りながら、攻める千葉に、
先行勝ち逃げを狙う明確な姿勢は見えました。
しかし、先制したのは、山形。
左サイドから、宮阪くんがあげたクロスに山崎選手が頭で合わせて、ゴール!
歓喜にわく山形サイド
前半のうちに試合を振り出しに戻したかった千葉ですが
勝負は後半45分にかけられることに。
後半キックオフ!
引き分けに追い付きさえすれば…。
果敢に山形ゴールに向かう千葉。
しかし、攻めても攻めても、千葉の選手の目の前に立ちはだかってきた山形の選手。
谷澤選手が突破口を作っても、その谷澤スタイルを柏レイソル監督時代に誰よりも知っている石崎さんが、対策を取っていないはずはなく、
後半29分
FWの山崎選手を下げて、フランクを投入
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対する、千葉の関塚監督が也真人くんを下げて、ケンペスを投入したのが後半32分
残り15分を切って、ケンペスを投入したベンチに
周りの千葉サポーターさんから
「遅いよ…」という嘆きもありました。
でも、関塚監督の選択も難しかったと思います。
也真人くんの、あのゴール付近での動きが相手のファウルを誘い、そのセットプレーから中村選手のFKでゴールを仕留める、そんな香りもあったのでは。
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後半40分
幸野選手を下げて、田中選手を投入した千葉
後半42分
松岡選手に代えて、半袖王子、ムードメイカー舩津くんを投入した山形
アディショナルタイムは4分
後半45分プラス3分に
最後の交代枠でイジュヨン選手と交代する川西選手。
時間を考え
ゆっくりピッチを出ていこうとする川西選手を
千葉のキムヒョヌン選手が早く出るよう、促しながらタッチラインまで付き添って歩いていました。
そして、その3分後
真っ先に視界に飛びこんできたのは
飛び跳ねて喜ぶ山形のスタッフ陣
山形、4年ぶりにJ1復帰の瞬間でした。
まだ録画を観ていないので、正確なことは何も言えないけども、勝敗を分けたものをひとつ挙げるなら、GKを中心としたその守備力にあったと思います。
プレーオフにおける山形のGK山岸範宏選手が、山の神と称されていますが
本当に「山の神」の判断と一声一声で、山が動いたのを、この準決勝、決勝で見たというか。
最終ラインを守る出羽三山だけでなく、
その前にいる小さな山たちも、本当によく動いたなと思います。
それから、例えば準決勝で磐田は仲間のミスを責めていました。
しかし山形は、チームメイトのミスで自分の前にボールがこぼれてこなかったときに、
山崎選手が笑顔で親指を立てて、その精度ミスを責めるでなく、チームメイトのその判断、トライを誉めていました。
ほんとに、ちょっとしたことですが、
そうしたことの積み重ねが1年通して「チーム」を作っていくか否かに関わっているんではないか?
今回、プレーオフ準決勝、決勝を見て、モンテディオ山形の背中越しにそう感じました。
昇格を果たした湘南と松本
J1で優勝を果たしたガンバ(遅くなりましたがJ2からJ1復帰での1年での優勝おめでとうございます!!)
それらのチームと山形に今季、共通した部分。
仲間との信頼、
自分たちが日頃やっている厳しいトレーニングから得られる、ピッチに立つときの自信。
試合後の様子、表彰式の様子はまた後日、レポに残します。
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ロボットなら、しっかりとしたプログラミングがされて、
高いお金を叩いて
能力が高いロボットを買い揃えたグループが成果を出すのが当たり前。
でも、
人はミスをするし、人には気持ちもある。
人を責めることもあるかもしれないけど、仲間を思いやること、誰かのために、人のために、持ち前以上の力を発揮することも出来る。
パソコンで緻密に叩き出した、過去に蓄積されたデータでも解明出来ないことが現場で起きるのがサッカー。
準決勝、決勝においても
有利、不利といった条件さえも意味を成しませんでした。
山形の選手を讃えるとともに、
お金があるチームなんだから勝って当たり前。
そうした世間の大きな
プレッシャーのなかで最後のチャンスにかけて戦った磐田や、千葉に
シーズンが終わったいま、サッカーファンからは労いの気持ちをおくれたらと思います。
今季、C大阪、大宮が降格し
J2でも、磐田や千葉が昇格を逃し、
お金があるチームなのにという風潮は
サッカーファンとして、つらいです。
もちろん、クラブには結果を出せなかった責任があります。
フロントは、ファン・サポーターに説明の場を設けてファン・サポーターの意見も聞いて
フロントの責任者は辞めればそれでいいわけではなく、
壊した舞台を元通りに直す、それが出来ないなら、せめて瓦礫を撤去してから去る、そうした姿勢が求められると思います。
でも、現場の監督やスタッフ、選手たち
クラブにお金があるゆえに、選択肢も多く、
クラブに一向に一貫性が生まれず、
クラブに翻弄されて苦いシーズンを味わった「現場」には、あたたかい目で、来季からの活躍を祈ってあげてほしいと思います。
数年前、国立競技場で初めてのプレーオフ決勝で6位大分トリニータを相手に散った千葉と
昨日、同じように
6位の青いチームを相手に決勝で敗れた千葉の姿が全く同じように重なりました。
あのときは間髪入れずに、ジェフのコールを選手におくっていた千葉サポーターさんたちも
今回はしばらく固まったままでした。
それでも、最後
選手たちが整列挨拶にきたあと、悔しさを圧し殺して、しっかりと拍手をおくる千葉サポーターさんたちの姿が今回もありました。
帰り道、
「来季こそ必ず自動昇格をしよう」
「来年はベルマーレみたいな飛び抜けた戦い方が出来たら」と話してくださっている千葉サポーターさんたちがいて嬉しかったです。
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