俺から見たバルセロナ対グラナダ

第33節、バルセロナ対グラナダです。

 

バルサは前節からラングレ、ペドリがターンオーバーでベンチスタート。代わりにウムティティとイライシュが先発しました。

 

前半

グラナダは5-2-3の守備ブロックを作り、バルサの縦パスをカットに行きます。ただ、すぐにサイドを押し込まれ、5-4-1でソルダードが前線に残る形に変更を余儀なくされます。

 

一方、バルサはサイドを押し込んだもののスペースをつぶされ効果的な攻めが出せません。しかし、パスを受けるべくフリーランニングは行っているのであとはパスの出し手と受け手の呼吸次第という感じです。

 

8分、ミンゲサが右のセルジ・ロベルトにスルーパス。セルジ・ロベルトはダイレクトでニアへパス。デ・ヨングが触ってコースを変えて縦に走り、続いてボールを受けたグリーズマンがダイレクトでデ・ヨングにスルーパス。デ・ヨングはマイナスのクロス。ヘルマン・サンチェスが触り、メッシには合わず。こぼれ球をアルバが右に持ち出してシュート。ヤンヘル・エレラが触り、ボールは右へ。グリーズマンがヘッドで飛び込もうとしますが届かず、ゴールラインを割ります。

 

バルサが流れるような連係でチャンスを作りましたがゴールならず。

 

18分、メッシが中央から右のハーフスペースに流れます。その動きに合わせてブスケツがスルーパス。メッシはキープし、グリーズマンに落とします。グリーズマンは中に持ち出しネウエン・ペレスの股抜きシュート。エスカンデルが正面でキャッチします。

 

23分、ブスケツが左のハーフスペースのメッシにパス。メッシは右前方のグリーズマンにパスを出してグリーズマンの前のスペースに走り出します。グリーズマンはルーレットしながらのトラップでDFをかわしてメッシにリターンパス。メッシはダイレクトシュート。ファーサイドへ決めます。

 

バルサが先制します。

 

この失点でグラナダは動揺し、ボールを奪いに寄せていくもののすぐにはがされる場面が増えます。

 

35分、バルサがグラナダのカウンターをつぶし、逆にカウンターを仕掛けます。ウムティティが縦パスをつぶして中央のブスケツへ。ブスケツは右ハーフスペースのメッシにループパス。メッシが絶妙なトラップで抜け出しエスカンデルと1対1になりファーへシュート。エスカンデルがファインセーブを魅せ、コーナーキックに逃げます。

 

直後のコーナーキック。中央でウムティティがピケの後ろでフリーになりヘディングシュート。エスカンデルが正面でキャッチします。

 

前半はバルサが一方的に試合を支配しながらも得点は1点のみ。1-0で折り返します。

 

後半

1分、グリーズマンが前線左ハーフスペースからボールを受けるために下がります。CBがついていったため、グリーズマンがいたスペースが空き、イライシュが入り込みます。ボールを持っていたウムティティは見逃さずにスルーパス。イライシュはトラップから縦に持ち出しマイナスのクロス。グリーズマンがルーレットトラップから右足シュート。枠の右に外します。

 

7分、ブスケツが右ハーフスペースのバイタルエリアにいたメッシにパス。メッシは中に持ち出し左ハーフスペースから縦に飛び出したデ・ヨングにスルーパス。デ・ヨングはダイレクトでファーにクロス。走り込んだセルジ・ロベルトがダイレクトボレーも枠の上。

 

17分、自陣右ハーフスペースでスアレスがボールを受けて反転し、左ハーフスペースを駆け上がったマチスにスルーパス。ミンゲサがカットに行きますが、触っただけでボールスピードを殺してしまい、ボールはマチスの前へ。マチスはトラップからシュート。テア・シュテーゲンの股を抜きゴール。

 

ここまで全くチャンスのなかったグラナダが同点に追いつきます。

 

バルサは明らかに動揺し、パスミスが増えます。

 

32分、ゴール正面からメッシのフリーキック。壁に当たり左に流れたボールをグリーズマンが走り込みニアへクロス。走り込んだピケがバックヒールでシュートを狙いますが当たり損ねてゴール左へ外れます。

 

33分、グラナダは左サイドを押し込みマリンがクロス。ニアサイドでフリーになったモリーナがヘッドでファーサイドへ流し込みます。

 

グラナダが二度目のチャンスも決めて2-1と逆転。

 

バルサは攻勢に出ますが得点は奪えず、グラナダが勝利しました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

#7グリーズマン

動きの質は申し分ない。あとはグリーズマンの動きに合わせたパスが出てくればもっとチャンスが生まれそうです。

 

#27イライシュ

ペドリと持ち味が違うからしょうがないのだが、この試合ではスペースがなく、持ち味のダイナミックなプレーは見せられなかった。

 

#23ウムティティ&#3ピケ

敵との競り合いは問題なし。しかし、決勝点を奪われたシーンではポジショニングの悪さが見られた。試合勘のなさもあるのだろうけど、3バックから前線の選手を増やすため、CBが2人に減った。ただ、ポジショニングが3バックの時と同じだったため、中央にスペースを空けてしまった。

 

#10メッシ

チームの状況が悪くなると下がってしまい、逆に相手の脅威になれない。クーマンの采配でパサーがいなくなり、前線が飽和状態になり下がらざる得ない部分もあるだろうけど、下がらずにプレーしたい。

 

グラナダ

特になし

 

総括

バルセロナ

負ける、引き分ける試合ではなかったが、早めに2点目が取れなかったことが悔やまれる試合。ミンゲサのクリアミス、ピケ、ウムティティのポジショニングミスがありましたが、10回試合をしたらアンラッキーで1回負けてしまったという「なんでだろう?」と首をかしげたくなる試合です。この試合のことは忘れて次のバレンシア戦に切り替えたい。

 

グラナダ

5バックでレーンを埋めて、DFラインの前にボランチを二枚置いて固めてFW登録の3人の攻めるのが最初のゲームプランだったと思うが、開始直後から押し込まれて、ソルダードが前線でボールを受けてキープするのが精いっぱいの前半でした。後半も状況は変わりませんでしたが、バルサのちょっとしたミスで作った2チャンスをしっかり決めて勝利。グラナダには大変申し訳ありませんが、とてもラッキーな勝利でした。試合後に「うちのチーム、よく勝てたよな。」と言いたくなる試合でした。

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