俺から見たバルセロナ対レアル・マドリード

第26節、バルセロナ対レアル・マドリードです。

 

バルサはセルジ・ロベルトが中盤で先発。ガビが左ＷＧ、ＣＦにレバンドフスキが入りました。

 

前半

0分、中盤右サイドで、バルベルデがボールをカット。そのままドリブルで中央に持ち上がり、左ハーフスペースのベンゼマにパス。ベンゼマは左45度からミドルシュート。テア・シュテーゲンがキャッチ。

 

2分、バルサがレアルの守備ブロックの周りでパスを回し、左からデ・ヨングが左ハーフスペースに入ったレバンドフスキにパス。レバンドフスキは背後からマークに来たクロースをターンでかわして右足の強烈なミドルシュート。クルトワがファインセーブ。

 

序盤はバルサがボールを保持し、レアルが守備ブロックを作って守る。バルサは攻守の切り替えが早く、高い位置でボールを回収することができています。バルサが優勢に試合を進めます。

 

5分、バルサは前からプレスをかけ、左サイドでデ・ヨングがスライディングでボールをカットし、バルデが左ハーフスペースのブスケツにボールを戻します。ブスケツは中を確認してファーサイドへアーリークロス。ハフィーニャがヘッドで合わせますがクルトワがファインセーブ。こぼれ球をカルバハルがクリアするも中央にいき、セルジ・ロベルトが拾ってミドルシュート。わずかに枠の上に外れます。

 

8分、レアルが左サイドの高い位置でパスを回して、ヴィニシウスがドリブルでサイドをえぐってクロス。目の前のアラウホに当たりボールはゴールへ。虚を突かれたテア・シュテーゲンは反応できず、逆サイドネットに吸い込まれます。

 

レアルがラッキーな形で先制します。

 

レアルが少し落ち着いてパスを回し始めます。モドリッチが最後方から最前線まで神出鬼没に動き回り、バルサのプレスにズレを生じさせます。ヴィニシウスも左サイドを起点としますが、中央にもポジションを移すなどいつもより流動的に動きます。バルサはプレスが剥がされ始めます。

 

23分、バルサはコーナーからの二次攻撃。中央でこぼれ球を拾ったセルジ・ロベルトが左へフィード。ハフィーニャが受けてクロス。ニアでクリステンセンがヘッドもファーへ外します。

 

バルサは左サイドのガビが中央に入り、バルデがタッチライン際で幅をとります。それにデ・ヨングが絡み、崩しにかかるケースが多く見られます。

 

31分、バルサは右ショートコーナーからデ・ヨングがクロス。ニアでクリステンセンがバックヒールもクルトワの守備範囲内でキャッチされます。

 

33分、ハフィーニャが右サイドでボールを受けてカットインからシュート。クルトワが上にはじき出します。

 

44分、バルサの波状攻撃。左ハーフスペースに走り込んだレバンドフスキにボールが入ります。レバンドフスキはマイナスのクロス。ファーのハフィーニャはボレーを狙いますが空振り。ファーへ抜けたボールをアラウホが拾い、マークに来たヴィニシウスを縦に抜き去りクロス。ニアのナチョに当たり、デ・ヨングがハフィーニャに落とします。ハフィーニャはダイレクトシュート。ミリトンがブロックしてゴール前にこぼれたボールをセルジ・ロベルトが足元にぴたりと止めて、間髪入れずにゴール右へコントロールシュート。

 

バルサが同点に追いつき、前半は終了。1－1で折り返します。

 

後半

47分、ヴィニシウスが左サイドをスピードに乗り、縦にドリブル突破。ゴールライン際からマイナスのクロス。ファーサイドのバルベルデが合わせますがミートできず、枠の右に外します。

 

レアルが優勢に試合を進めるかに思えましたが長続きはせず、バルサが前半同様左サイドを中心にパスを回します。レアルは早々に選手の出足が鈍ってきました。リバプール戦の疲れも出ているように見えます。

 

58分、右ハーフスペースのハフィーニャから中央のレバンドフスキにくさびが入ります。レバンドフスキはリュディガーをターンでかわしてミドルシュート。ミリトンに当たり枠の右に外れます。

 

62分、レアルが前からプレス。バルサ陣内ペナルティエリア中央外でブスケツのバックパスが短くなりカルバハルがカット。こぼれ球をロドリゴが拾ってすかさずシュート。枠の右上に外れます。

 

66分、バルサはコーナーから二次攻撃。右ハーフスペースでボールをキープしたクンデが右のブスケツにパス。ブスケツはダイレクトでファーにクロス。レバンドフスキがジャンピングボレーも枠を大きく外します。

 

74分、バルデがペナルティエリアの外を左サイドから中央へドリブルし右ハーフスペースのハフィーニャにパス。ハフィーニャは中央のセルジ・ロベルトとワン・ツーで抜け出しシュート。クルトワがファインセーブ。

 

75分、バルサはレアルのペナルティエリアの外でパスを回し、左ハーフスペースのデ・ヨングが前方にスルーパス。レバンドフスキが走り込み角度のないところからダイレクトシュート。枠の左に外れます。

 

79分、バルサ陣内で横パスをカットしたベンゼマがシュート。テア・シュテーゲンがキャッチします。

 

80分、中盤の左サイドで縦パスを受けたヴィニシウスがダイレクトで横にいたロドリゴにパス。これでバルサのプレスを引きはがします。ロドリゴはドリブルで縦に持ち出し、一気に加速。バルサのペナルティエリア手前まで進入し、右のカルバハルにパス。カルバハルはトラップから中央にパス。オフサイドポジションから戻ってきたアセンシオがフリーでシュート。ゴール左へ流し込みます。

 

レアルが勝ち越し点を奪ったかに見えましたが、ＶＡＲの結果、アセンシオはわずかに戻り切れずオフサイドでノーゴール。

 

しかし、ここからレアルが猛攻を仕掛けますが決定機は作れません。

 

91分、左サイドでボールを受けたレバンドフスキがカットインからヒールパス。左サイドを駆け上がったバルデが受けて中を確認してファーサイドへグラウンダーのクロス。走り込んだケシエがファーサイドに流し込みます。

 

バルサが逆転。2－1として試合終了。

 

バルサがレアルとの勝ち点を12と広げる勝利を手にしました。

 

気になったプレーヤー

バルセロナ

＃6ガビ＆＃28バルデ＆＃21デ・ヨング

左サイドの攻防で圧勝。ガビが中に入り、バルデが高い位置をキープ。デ・ヨングがその後方でビルドアップとカバーを担当。いい関係性が築けています。

 

＃20セルジ・ロベルト

出場機会が少ない中でもクラシコで活躍する印象がある。同点ゴールは素晴らしかった。

 

＃9レバンドフスキ

ゴールはなかったものの同じような形でミドルシュートを2回。攻撃の起点にもなり、調子は上向きです。あとは点を取れば、再び量産できる気がします。

 

＃4アラウホ

ヴィニシウスに完勝とまではいかないが、ある程度抑え込めた。失点シーンは不運としか言いようがない。

 

＃5ブスケツ

デ・ヨングなどにカバーをしてもらい、活躍できているがこの試合ではらしくないパスミスがあった。そろそろ本腰を入れてブスケツに変わる後釜を探す必要がある。お金がないので、バレンシアにレンタル中のニコ・ゴンザレスを復帰させて我慢強く育てたい。

 

＃22ハフィーニャ

デンベレ離脱後に起用が増えて、出場機会が増え、ドリブル一辺倒でなく周囲と連携して動けるようになった。個人的には、高額移籍金を出してくれるところデンベレを移籍させて、ハフィーニャを残したい。素行、怪我の頻度を考えればぜひやってほしい。

 

＃19ケシエ

コパ・デル・レイ準決勝クラシコに続き、決勝点に絡む。良いもの持ってます。

 

レアル・マドリード

＃8クロース

衰えが顕著に見える。中盤での展開力が落ち、長時間のハードワークも厳しくなってきている。チュアメニ、カマヴィンガという代役候補がいるから近い将来完全にスタメンを奪われそう。

 

＃10モドリッチ

クロースとは対照的に精力的に動き、パスをうけては捌き、局面を打開する。年齢を考えると驚異的な選手。

 

＃20ヴィニシウス

左サイドにそれほどこだわらず、広範囲に動く。アラウホ対策だったと思うがプレーの幅が広がると思うので、どんどんチャンレンジしてほしい。まだまだ成長できるはず。

 

＃1クルトワ

2失点したものの、ファインセーブを連発。勝ち点を得ていればＭＯＭにしていました。

 

総括

バルセロナ

シャビのヴィニシウス対策が今回はある程度機能し、レバンドフスキとガビが戻って高い位置でのプレスが復活し、ポゼッションも回復。結果も伴いながら、試合内容が改善できたことはとても大きい。残り12試合で勝ち点差が12あれば優勝はほぼ間違いない。今後は試合内容の向上を目指しつつ、コパ・デル・レイ準決勝のクラシコに照準を合わせて調整していくのがいいと思う。

 

レアル・マドリード

ヴィニシウスを抑え込まれると、攻撃力が半減してしまう。アラウホレベルの選手がいるチームは限られてくるが、対戦相手がヴィニシウス対策をしてきたときのプランＢがほしい。ロドリゴの先発起用も考えられるが、バルベルデのドリブルの持ち上がりや攻守にわたる貢献を考えるとチームのバランスも考えなくてはならなくなる。次のクラシコまでにアンチェロッティが解決策を見いだせないとクラシコ4連敗もあり得る。