生涯現役を考えている人たちへ

  • 虎男
    2019年04月14日 13:44 visibility444

私も草野球現役プレイヤーの端くれであり、還暦まであと2年。色々な人たちを見て来たが、多くの年長プレイヤーたちの悩みは打撃にあるとみている。理由は、守備はある程度練習すれば感覚的に自分のリズムをキープしやすい。ところが打撃に関しては、敵になるものが「自分自身」なのだ。何が敵かと言えば、自分自身だけではなく相手投手のボールに対する反応が「昔の自分のイメージ」では到底「タイミングが合わない」と言う事を打席の中で知らされると言う「現実」だ。この「現実」を年長者のプレイヤーたちは、どう立ち向かっていくかに「プレイヤー寿命」にかかわってくる。もっと簡単に言うと「寄る年波には勝てない」と言う現実にたちむかうだけではなく、今度は草野球チームの中で体の反応が正常な年代の連中が「足手まとい」と感じられてしまったらということだ。鈍感な人間なら、おそらく「別に周りのメンバーがどう思うなんて気にしない。俺は俺の野球をつきつめてやるだけ。」と言えるだろうか。そうであったとしたら、チームがどういう方向性でやっているかを考えなければ、中には年をとった選手が必ずしも「人数合わせ要員」としてウエルカムとチームメイトたちに感じてもらえない場合もあると言う事だ。

 

もし、連盟や、トーナメントの大会に属しているチームだとしたら、それは「勝利至上主義」のチームであっておかしくない。そのようなチームの中に、力も技術も衰えたプレイヤーがいることで、チームメイトたちから「ああ、このチャンスにあの人かぁ」と思われないとも限らない。永久に目も足も肩も衰えないと言う自信のある人たちは、この範疇には入らない。だが、60を超えて、やり続けられるとしたら、それはかなりレアな、稀な人のケースであって普通の人たちはあてはまらないのではないだろうか。

 

生涯現役と言う言葉を口に出せる人たちは、それだけ強気なのかもしれない。そして、自分を鼓舞するのに十分なだけの戒めも入った言葉でもある。しかし、団体競技において、老兵の「昔取った杵柄」は、若者達にとって、どこまで許容の範囲なのだろう。私もまだ赤いちゃんちゃんこまで2年ある。色々な面で「老いとの戦い。悪あがき」と言っているのだが、いつまで続けられることやら。最近自分のチームの創部期の頃の試合のビデオを見た。まったく動きが違う。躍動感にあふれている。43歳の時の動きと58歳の今の自分の動きが、完全に違うことに驚愕の隔世感をつきつけられた。それでも、まだまだやる気満々な自分がいる。

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