青森放浪記~追いかけて、追いかけても

  • 仲本
    2016年07月23日 12:07 visibility490
すでに青森代表は決まっているが、準々決勝のレポートになる。

大会は準々決勝の前に1日の移動日を挟んで、青森市営球場にベスト8が集結。準々決勝は2試合ずつの2日間で行われる。当初の予定では遠征中には準々決勝の後半と準決勝が観戦できることになっていたが、雨で一日延びたため、準々決勝の2日間が見られることになった。

天気予報はしばらく悪そうで中止も心配されるため、1日目から見に行くことにした。1試合目は八戸学院光星-弘前東。光星は春の選抜にも出場しており、全国のファンもおなじみの学校。弘前東は私立校で、もともと弘前東工業という名だった。


先攻の弘前東は1番の相馬がライナーでセンターオーバーの二塁打を放つ。ファーストストライクから狙っていった当たりだった。バントで送って3番田中がセンター返しのタイムリー。全国大会の常連校相手に幸先よく先制した。

後攻の光星は先頭打者の四球からはじまって1死1,3塁で4番の益田。スタンドからは控え部員を中心にした応援が聞こえてくる。部員数は153名だそうだ。
「尼崎のスラッガー~♪」
といっているからたぶんそうなのだろう。しかしそれ青森で言うかね(´д`)。ベンチから飛ぶ声もわたしの耳にはなじみがある。スタンドにいる青森の野球ファンはここ20年もこういうことを聞かされて心中穏やかでなかろう、と、大阪の人間ながら推し量らざるを得ない。

きっちりライト前にはじき返して同点。つづく5番がセカンドオーバー、右中間をゴロで破る2点タイムリー二塁打。さらにセンター前に落ちるタイムリーと畳みかけた。


弘前東はたまらず投手交代(#15→#11)。光星は結局この回打者一巡で5点。

2回の裏に早くも2打席目が回ってきたくだんのスラッガー、打った瞬間それとわかるレフトオーバーのホームランを放って2点を加える。…わたしはスコアメモに目を落としていたので打った瞬間は見ていなかったのだが(苦笑)、周囲の話によるとそういうことだった。

弘前東も3回表には2点を返し、なおも二死1,2塁から8番打者が左中間を深々と破る三塁打を放った。光星の先発はエースの桜井投手だったが、弘前東打線は早いカウントから積極的に打って出て、思わぬ乱戦となった。


しかし、やはり打線の巧さでは光星が一枚上のようだった。少々難しい球でもミートしてヒットゾーンにもっていく。もちろん甘い球ならガツンといく。1点差でありながら、不思議と弘前東がひっくり返す想像がつかない。長距離走に例えれば、並走はしているがスパートの余力は光星に残っているという感じ。

弘前東 114 001 001/8
光_星 520 101 03x/12

光星は苦しみながらも桜井投手が完投した。弘前東は4回途中からエースの織田投手につないで反撃を待った。8回裏も2死まではとったが、そこから連続タイムリーで3失点。

それでも弘前東は9回表、無死満塁のチャンスが巡ってきていた。2点差ならばあるいは…と惜しまれるところだ。


(試合終了。弘前東一歩及ばず)

【八戸学院光星、その後の戦い】
春の県大会の初戦で敗れ(ただし相手は弘前聖愛)、ノーシードからの夏だったが、
6-0 三本木農
8-1 青森(7回コールド)
7-0 東奥義塾(7回コールド)
12-8 弘前東
9-3 八戸西
11-0 大湊
終わってみれば青森大会では相手に一度もリードを許さなかった。大会通算のチーム打率も相当なものになっていると思われる。

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