青森放浪記~地元・青森勢と公立の星

  • 仲本
    2016年07月24日 07:56 visibility610
第二試合は青森商-八戸西、公立校同士の対戦となった。



この球場ではスタンドの上部にのぼり旗を掲げるのがスタンダードのようだ。確かに横断幕をかける場所はなさそうである。

ベスト8の時点で青森商は地元・青森勢最後の砦。明治35年創立と歴史のある学校で、一度だけ昭和48年に夏の甲子園出場経験がある。今大会はここまで六戸メイプルスタジアムで戦ってきたので、青森市営に登場するのはこの試合がはじめてだ。去年に続くベスト8進出で、今年はさらなる上を目指す。


対する八戸西、エースの竹本投手はがっしりとした体格で140km/hを超える直球を持ち、今大会の好投手の1人に挙げられている。

実は両校は春の県大会の初戦で対戦している。八戸西が4-2で勝った。その後八戸西は勝ち進み、準決勝で八戸工大一、決勝で弘前学院聖愛を破って優勝、夏の第一シードとなった。ちなみに、八戸西には普通科とスポーツ科学科がある。


写真ではわかりにくいので補足すると、青森商のユニフォームには縦じまが入っており、胸のマークは「SEISHO」。宮城の東北高校に感じが似ている(胸マークの字体はやや異なる)。八戸西はグレー地にエンジ。胸マークは「NISHI」で、白の縁取りがある。帽子のマークはHとNの組み合わせで、昔の南海ホークスのようにも見える。パンツに縦ラインもあってなかなか味のあるユニフォームだ。

リベンジに燃える青森商だったが、序盤から試合は八戸西ペース。1回3連打で先制すると、3回には打っても3番の竹本がレフトフェンス直撃の二塁打で出てすかさず4番のタイムリー。青森商は走者を出してもバント失敗などでなかなか進められない。3,4回は三者凡退。

5回裏、八戸西は二死1,2塁からレフト前ヒット。この日振ったりやんだりを繰り返した雨で濡れた芝生が影響したのか、これをレフトが後逸。ワンヒット・ワンエラーで二者が生還し、気が付けば6-0と流れは大きく傾いていた。


(6回裏のスコアボード表示は「4x」)
6回裏、八戸西は二死走者なしから連続四球にバントヒットを含む4本の単打を連ねて4点を追加。10-0とコールドゲームで青森商を降した。八戸西15安打、青森商4安打。八戸西の完勝といっていいかもしれない。


(校歌に「合浦の公園浪打つ岸に…」というくだりがあるくらいで、青森商は球場にほど近いところに学校がある。応援団は外野芝生席も埋めた。この外野の後ろの風景、代表校決定のニュースとかで見覚えがないだろうか?(←そんなこと言うのあなただけです))

【八戸西、その後の戦い】
中1日おいての準決勝、3-9八戸学院光星

光星の先発は和田(#10)、八戸西は荒川(#11)。序盤からじわじわとリードを広げる光星に対し、八戸西も5回に3点を返して2点差で後半へ。八戸西は高橋(#10)から竹本へとつなぐ。竹本先発であったなら、と思わないでもないが、頼みのエースでも勢いを止められなかった。

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