今年期待の若手選手たち（8）最終回　伊集院峰弘・齋藤圭祐

なんだか地震や原発騒ぎで全く気持ちが野球に向いていないものの、嫌が応にも明日はイースタンリーグが開幕します。いつまでもオフ企画を残すのもいけないので伊集院と斎藤について話してみたいと思います。

まずは伊集院についてですが、育成に落とされたものの、それなりの存在感は示したシーズンだったと思います。イースタンでも出場すれば支配下選手に引けを取らないプレーをしましたし、フュチャーズやシリウスでは非凡な長打力を示しました。昨年は内野手に転向して1年目でしたが、エラーもあったものの、まずまず無難にこなしていたと思います。元々サードは高校時代に守ったことのあるポジションだったこともあるでしょう。

伊集院の打撃を見ていつも思うことは、打席の中で無駄な動きが一切無く、しっかりと形が出来ていることです。これは大きな特長です。今後の問題としてはいかに速球に差し込まれないようにするかだと思います。

次に斎藤について、正直私はあまり好みの投手ではありません。しかし、期待する人は多く、私の支持する笠原よりも斎藤の方が将来性があるという人も少なくないようです。その理由としては、斎藤の長所でもある低めへの制球力にあるようです。確かに高めに浮かず、ストレートも変化球もワンバウンドするほど低めへ集められています。その投球がはまった時は確かに凄い。昨年の8月25日は低めへの制球が冴えに冴え、完封勝利です。ファームとはいえ完封勝利はなかなか出来ることではありません。チームで勝ち頭だった同期の笠原でもできなかったことです。