笠原のパワーピッチングを見た!笠原親子の選手名鑑比較

  • 舎人
    2012年09月26日 01:23 visibility3565





試合経過




昨年のように10月まで第2二軍の試合があるかどうか定かでないので、この9月はなるべく球場に行こうと思っていました。14日以降で5試合球場へ足を運び、土曜日の試合で今年球場に行くことは中締めにしようと思っていました。ところが、日曜日の試合が中止になり、月曜日に延期になったのです。しかも、6時からのナイターということです。無理すれば行けないこともないと思った私は、とりあえず用事を済ますと首都高に飛び乗ったのでした。ところが、運悪く渋滞に巻き込まれ、到着した頃にはすでに試合は始まっていました。せっかく無理してこんな遠くまで来たというのに橋本の初回の二塁打を見逃してしまい、がっかりしながらの観戦のスタートでした。しかし、暑くもなく寒くもなく、素晴らしい秋の宵のナイター観戦は、やはり来て良かったと思わせるものでした。

 

さて、昨日の試合の先に話さなくてはいけない試合があるのですが、動画のアップがまだまだかかるのので、アップを終わり次第、その話はしたいと思います。その前に、昨日の試合の笠原の話をします。

 

昨日の笠原は先発の江柄子に変わって2番手として登板しました。すると最初に投げ込まれたストレートがいきなり146キロを記録したのです。これは私が記憶している限り今シーズン最速タイだと思います。しかも、2球目以降も球威のあるストレートは続き、145キロ、145キロ、147キロとどんどん力で押すストレートは続いたのでした。そして北を打ち取った時の球速は148キロを記録しました。これはおそらく、笠原の自己最速タイだと思います。

 

今年の春先に笠原の球速の話を書いたことがありましたが、その時は、豊田コーチの指導でインステップを矯正したことで球速がアップしたとのことでした。その時は140キロ台中盤をどんどん投げ込み、最速は146キロだったとか。この日はその時のピッチングよりもさらに上だったということになります。

 

その試合は3月8日の教育リーグの試合だったのですが、その後、シーズンを通じて笠原がそこまで力で押す投球をしたという話は聞きません。私が見てきた限り今年の最速は144キロでしたし、一軍初勝利を挙げた9月12日の試合の最速も144キロでした。この平塚球場のスピードガンが甘いのかと思ったのですが、他の投手の球速表示を見る限り、ジャイアンツ球場のものとほとんど同じように感じます。これはいったいどうしたのか?

 

私が思うに18日の中日戦に先発して打ち込まれた後、笠原はファーム降格となったのですが、それから春先と同じように豊田コーチの指導の下、フォームの再チェックをしたのではないかと思います。そして、その状態を試すためにこの登板があったのではないかと思うのです。だから、先頭バッターの北には全球ストレートだけで押す恣意的な投球をしたのではないか。私にはまるで笠原が自らのポテンシャルを試すかのような投球に見えました。

 

先頭の北を打ち取った後の笠原は、緩急を交え、いつもの投球に戻っていました。ヒットでランナーを何度か出しましたが、一軍で勝ち星を挙げた自信からなのか、その投球は凄みを感じ、全く危なげを感じさせませんでした。

 

笠原は191センチから投げ下ろされる角度と、緩急が武器の投手ですが、それ以上に球持ちの良いことが一番の特長だと思います。だから球の力は球速表示の+5キロの威力があると言っていいと思います。そのために140キロ前半でも通用した。それが、この日のように今後どの試合でもMAX148キロのストレートを投げられるとしたら、がぜん期待は高まります。CSの中継ぎ待機はもちろん、来シーズンは開幕から先発ローテーション入りがあるかもしれません。今後の笠原に注目したいと思います。

 

笠原将生 奪三振!2012年9月24日 ←New


 

 

 



 


ところで、笠原は先日の広島戦でついに一軍初勝利を挙げたのですが、それはプロ野球選手だったお父さんから引き継いだ親子二代の夢であり目標でもありました。先日、実家に帰省した折、昔の選手名鑑を引っ張り出してみました。週刊ベースボールの1986年のものです。それに今年の笠原息子のものを並べてみました。いかつい感じの親父さんと比べると、息子の方は甘いマスクです。お母さん似なのでしょうか。


 


お父さんの栄一さんは私と同世代で故郷・群馬のヒーローでもありました。一つ上の西武に入団した渡辺久信(現監督)よりも素材は上だと言われていました。林イーハウに似た、スリークォーターから投げ込まれる常時140キロ台のストレートは驚異的な伸びを誇っていました。


 


1984 ドラフト候補 笠原栄一(佐波農) 動画


 


笠原(息子)は148キロを投げるようになったとはいっても、私がかつてお父さんから受けたインパクトには遠く及びません。それはいつか笠原がさらにすごい球を投げられるようになってからお願いしたいと思うことです。




































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