井岡一翔のボクシング

  • spa
    2013年09月12日 07:33 visibility2001


WBA世界ライトフライ級チャンピオン・井岡一翔が挑戦者のクワンタイ・シスモーゼンを左フックで倒し、このタイトル二度目の防衛を果たした。


解説のオニさんも言ってましたが、この日の一翔選手は好戦的だった。


いつもはもう少し手数を控え、慣れるまでは相手のパターンを読みにかかる一翔だが、この日は開始直後から手数が多く、相手のパンチも届く距離で積極的にパンチを繰り出していた。


相手のクワンタイもリーチが長く反応も良い選手で、序盤は一翔のパンチに自らのパンチを合わせ、やや危ないタイミングで一翔もパンチを貰っていた。


とはいえ井岡一翔、決して顎が上がらない…
常に顎を引いての上目使いで相手を追い、多彩なバリエーションでパンチを繰り出し、徐々にクワンタイを袋小路に追い詰め、最後はボディーを効かせてガードを下げさせた瞬間、空いた顔面に左フックを打ち込んでKO。


最後のフィニッシュも見事なパンチだったが、そこに到るまでのプロセスが実に素晴らしい!


井岡一翔は左でも右でも、ジャブでもストレートでもフックでもアッパーでも、すべてのパンチからコンビネーションが打てる。


肩もブレないので相手からするとノーモーションでパンチが飛んでくるし、きちんとパンチに強弱をつけてるので、相手にダメージを蓄積させます。


野球で言えば井岡一翔のパンチ力は145km。


速いことは速いが特別な速さではない。


しかし、合間に90kmを投げて、次に145kmを投げられると相手は実際より速く感じるじゃないですか?


一翔はそんな感じでパンチの強弱をつけて、相手に効かすんですね。
しかも正確に相手の急所にパンチを当ててくる。


日頃のサンドバッグ打ちやミット打ちも、ただやみくもに打ってるんじゃなく、きちんと考えながら打ってるんでしょう。


ボディーにもカウンターが打てるし、本当に攻撃の切り口が多彩ですね。


もう一つ、一翔は戦いながら相手の呼吸を読んで戦ってます。


つまり、相手が息を吸う瞬間にパンチを打ってるんです。


想像してみると分かると思いますが、息を吸い込む時にパンチを食ったら苦しいですよね?(苦笑)


ただ単に強いパンチを振り回すだけじゃなく、自分のパンチを効かすにはどうしたら有効か?


日々の研究も常に怠らず、練習も生活も、常にボクシング中心で考えながらやっているんだなと試合を通して感じました。


100年に一人の天才といわれる井上尚弥も、現段階ではまだまだ井岡一翔には及ばないですね。


一つ気になったのは、中継中にテレビ局のアナが


「井岡一翔は今後、三階級制覇を成し遂げて、亀田興毅に並ぶことが出来るのか!」


と、言っていたこと…


ま、亀田を抱えるTBSだからということもあるんだろうけど(苦笑)


井岡一翔に失礼です。
冗談でもそんなことを言ってはいけない。


井岡一翔と亀田興毅のボクシングのレベルが違うことは、おそらくそんなにボクシングに詳しくない人も、もうそれは分かっているのではないかと思いますが…


一翔の同僚・宮崎亮も何とか判定勝ちを納めましたが、こちらの方は一翔と比べると苦しい試合でした。
判定も負けてるかなと思いましたが、最後まで諦めなかったことが勝利に繋がりましたね。


しかし、井岡一翔のボクシングは素晴らしかった。




上質な料理を頂いた感じです(笑)

















spa












































































































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