天才打者 植松精一
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篠山鳳明
2023年04月17日 02:50 visibility2706
打者にも、色々有ります。
ホームランを打てるホームランバッター、完全に繋ぎ役に徹しある時は送りバント、またある時は、打者を進める打撃をする繋ぎ役のバッター、そしてバットコントロールが上手く、稀代の天才打者と言われる所謂アベレージ打者、その1人が静岡高校の植松精一ではなかったかと思う。
私の記憶の中だけで、アベレージバッターといえば、静岡商業の藤波行雄、銚子商業の篠塚利夫、熊本工業の前田智徳、愛工大名電のイチロー、そしてこの植松精一、この5人は群を抜いている。
植松は江川一色の第55回全国高校野球選手権大会に出場した。
その大会で、彼は彼のバッテイングセンスを全国にいかんなく披露した。
当時の静岡高校は3番植松、4番水野、5番白鳥と当時としては超高校クラスの打線の破壊力を誇っていた。
それに比較して投手力は2年生エース秋本昌宏と3年生の控えの遠藤で、打力から比べると、投手力が弱いイメージが有った。
しかし、大会に入ると、2年生エース秋本が予想以上の出来で
2回戦 長崎海星10-0
3回戦 天理7-0
準々決勝 銚子商業5-3
準決勝 今治西6-0
と次々と破り決勝戦進出を果たし、植松も稀代の打撃センスをいかんなく発揮した。
下馬評は超大型打線の静岡高校有利と見ていたが
しかし、広島商業の執念とも言える大利のサヨナラスリーバント、スクイズの前に敗れ去ってしまった。
植松精一はその後は法政大学に進み江川、金光等とともに、法政黄金時代を築いたのである。
植松精一
プロ野球の阪神タイガースでは活躍できなかったが、今でも高校野球ファンの記憶に残る打者ではなかろうか?
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