松山商業の神懸かりの優勝

空谷に神風が吹いた甲子園
第35回全国高校野球選手権大会は8月13日から20日の間阪神甲子園球場で全国各地区大会を勝ち抜いた23校が参加して行われた。

この大会は圧倒的優位な高校はなく、強いてあげれば愛知の名門中京商業が優勝候補だったのかも知れない。

ベスト4には明治高校(東京)、松山商業(愛媛)、土佐高校(高知)、中京商業(愛知)勝ち上がって来た。

明治はあの島岡吉郎さんの後任、白井令央監督だった

甲南(鹿児島)、熊本(熊本)、を豪打で、静岡商業(静岡)は投手戦で破って来た。

準決勝は松山商業は大会屈指の右腕空谷 泰投手を擁している。

空谷のストレートとアウトローのカーブのコンビネーションが明治打線を完璧にまで抑え2-0で完封勝利のあげた。

方や土佐高校vs中京商業は2年生エース中山俊丈が土佐打線に捕まり0-6と完敗。中山俊丈は次年度の第36回大会では前年の経験値を生かして全国制覇を成し遂げている。

ついては

決勝戦は松山商業vs土佐高校の四国どうしの戦いになった。

松山商業のエース空谷はコントロールに苦しみ初回三連続四球から犠打とスクイズで2点を先制される。

松山商業も8回1点、9回も二死から連続安打で1,2塁、ここで空谷の打球は平凡なセンターフライで土佐高校の優勝かと思われた。

が、しかし突如急激な浜風に打球は押し戻され同点適時打になる。

土佐高校としては掴んだ筈の深紅の大旗が掴みきれなかったのだ。

延長13回表松山商業は6番沖田淳義が四球で出塁、8番の菅原 久がセンターへの2ベースで虎の子の1点が入る。

その裏土佐高校にはその重い1点を返す事が出来なかった。

土佐高校からすれば『あの浜風』さえなければと思うような試合。

浜風と自然現象が優勝を松山商業へもたらしたのだ。

土佐高校は『優勝旗のない優勝校』と讃えられた。

☆週刊甲子園の夏(朝日新聞社)より写真引用しました。 

 

 

 

 

 

 

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