野球場の特殊な役割

  • Mr.black
    2008年12月14日 13:08 visibility909


先日来レポートしています花園セントラルスタジアムには特殊な役割があります。
それは近くを流れる恩智川の治水です。集中豪雨などでこの川が氾濫する危険が発生した時には緊急措置として川の水を野球場のグランドに放水する仕組みになっているようです。これは野球場だけでなく、南側に隣接する公園、さらに南にある第三ラグビー場も同じ役割を負っているようです。
そもそもここに野球場が出来たのはこの治水対策事業の一環だったのですね。その視点からチェックすると確かに球場の造りは治水に対応しています。

1.内野スタンドの一部がコンクリート擁壁であること。
2.球場の管理事務所、選手更衣室、トイレなどが内野スタンド最上段に設置されていること。
   (水没を防ぐためでしょう。)
3.外野スタンドの傾斜が他球場に比べて極端に急勾配なこと。(堤防代わりなのでしょう。)
4.スコアボードの位置が高く、下が空洞になっていること。(ここから水が入ると思われます。)
5.外野後方の歩道が球場よりも高い位置にあること。(緊急用の通路になります。)

また、隣接の公園には鉄塔が建っており、ここにサイレンを鳴らすスピーカーがいくつも取り付けてあり、周辺の看板には「サイレンが鳴ったら公園から出てください」と注意書きがありました。
こんな役目を負っている野球場もあるのですね。ひょっとしたら同じような役目を負っている野球場やグランド、公園などは全国にいくつもあるのかもしれません。今回は思わぬ勉強になりました。

 

 

スコアボードの下はこんな風に空洞です。ここから流水を入れるようです。

 


公園にある鉄塔。上には四方にスピーカーが向けられています。
ここもいざという時には水没するようです。

 


同じく水没する可能性がある第三ラグビー場。
そうならないように祈るばかりです。

 

 

こんな看板が数箇所ありました。

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